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キッド・ロックが出演するスーパーボウル"真裏"ライブや音楽イベントからみえてくる、米社会の分断について

日本時間の本日、スーパーボウルが開催されます。そのハーフタイムショーにはバッド・バニーが出演。先週のグラミー賞にて『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』が最優秀アルバム賞を受賞しており、主要部門受賞を経てのハーフタイムショー出演は昨年のケンドリック・ラマーに続くものです。

一方、この日には別のイベントが用意。もっと正確に述べるならば、"ぶつけられて"います。

 

米大統領当選の立役者と言われるチャーリー・カークについては、彼への追悼曲をこのブログで紹介(チャーリー・カーク氏の追悼曲が速くも登場…リリックそしてチャート動向から感じる米の分断や議論不能について(2025年9月14日付)参照)。そのチャーリーが共同設立者となったTurning Point USAがスーパーボウルの裏でイベントを行うのは、バッド・バニーへの反発と言って過言ではないでしょう。その背景にあるバッド(のみならず多くの歌手)の姿勢については、グラミー賞を総括したエントリーにて記しています。

なおこのショーにはカントリーロック歌手のブラントリー・ギルバート、そしてカントリー歌手のギャビー・バレットも参加。特にギャビーは「I Hope」が、チャーリー・プース参加版の効果もあり大ヒットしています。米ビルボードソングチャートで週間3位、年間では2020年度に12位、翌年度には40位を記録しています。

 

さて、このショーで中心人物となっているキッド・ロックは、現米大統領の過激な支持者と形容可能。その姿勢はテイラー・スウィフトの葛藤と勇気 ポップ界のスターが政治的意見を表明するまで:朝日新聞GLOBE+(2023年10月6日付)等にて解るはずです。

(なお自分が見聞きする範囲では、米移民・税関執行局(ICE)による問題が浮かび上がるタイミングで音楽チャートを最も賑わせたテイラー・スウィフトが、政治や社会問題について発信する姿勢はみられません。このことはもっと疑問視すべきと考えます。)

そしてそのキッド・ロックが、今夏複数の都市でイベントを開催。"Rock The Country Festival"には、今年グラミー賞を受賞したジェリー・ロール、明日発表の米ビルボードソングチャートで「Choosin' Texas」が首位の座をうかがうエラ・ラングレー等、カントリージャンル主体に多くの歌手が登場します。またその中には以前からカントリー歌手との共演が多いネリー、またリュダクリスといったラッパーの名も確認できます。

一方で、そのリュダクリスのみならずクリード、またシャインダウンといった最も大きなフォントサイズで記載された歌手が相次いでキャンセルを表明したことで、南カリフォルニアでのイベント開催がなくなったとの報道が登場しています。

シャインダウンは皆さんのバンドです。音楽と歌の力を通して、すべての人々をひとつにできるプラットフォームを与えられたと感じています。

私たちには唯一の"ボス"がいます。それは観客の皆さんです。私たちのバンドの目的は団結であり、分断ではありません。そのため、Rock The Country Festivalへの出演は見送ることにしました。

この決定が意見の相違を生むことは承知しています。しかし、さらなる分裂を生むような事態には関与したくありません。

ファンの皆さん、私たちをサポートし、信じてくださり、ありがとうございます。

私たちはいつもあなたを愛し、感謝しています。

 

愛と敬意を込めて

シャインダウン

 

Google翻訳を基に、意訳を行っています。

シャインダウンは声明にてこのように発表していますが、この点からもRock The Country Festivalが分断の助長につながりかねないことがよく分かるでしょう。

シャインダウンの決定には苦悩の跡がみえつつも、分断を望まぬ姿勢を感じます。それに対するキッド・ロックの反応を想像するだに恐ろしいのですが、しかしこの決定がRock The Country Festivalのカラーをより明確にさせたといえるのではないでしょうか。実際このイベントは"MAGAフェス"と呼ばれ、現米大統領の熱狂的支持層による政治運動と形容されているゆえ、尚の事です。

 

(なお、Rock The Country Festivalにてキッド・ロックの次にクレジットされたジェイソン・アルディーンは、「Try That In A Small Town」が3年前に米ビルボードソングチャートで首位を獲得。一方で同曲のチャート動向について、ジェイソン・アルディーン「Try That In A Small Town」が米で上昇した背景、そして想起した前大統領参加曲について(2023年7月26日付)や「Try That In A Small Town」「Rich Men North Of Richmond」…米ソングチャート首位曲の変化を考える(同年8月23日付)にて違和感を記しています。)

 

 

話をスーパーボウルに戻すと、ハーフタイムショーでヘッドライナーを務めるバッド・バニーに対しては心配の声が上がっています。

バッド・バニーについては現米大統領が『聞いたこともない』と発言しています(『』内はトランプ米大統領「バカげている」 バッド・バニーのハーフタイムショー出演に激怒 - 国際 : 日刊スポーツ(2025年10月9日付)より)。尤もこの答えを引き出した質問者の態度も問題ですが、一方でこの声を支持する者がバッドを快く思っていないことは確かでしょう。グラミー賞を受賞したことでバッシングは強まっているものと想起されます。

 

バッド・バニーが無事に大役を果たすこと、そして米社会の混乱が早くなくなることを願うばかりです。




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