ビルボードジャパンは今週、2025年12月31日公開分および2026年1月7日公開分のチャートを発表。ソングチャートについては昨日付エントリーにて、2週分を紹介しています。
2025年12月31日公開分(集計期間:2025年12月22~28日)においてはクリスマス関連曲がピークに達しています。とりわけback number「クリスマスソング」は、2025年のシーズンにおいてもトップ10内に返り咲いています。

back number「クリスマスソング」のトップ10入りは2025年1月1日公開分での4位以来。2024年のクリスマスシーズンは3週連続でトップ10内に入った一方、2025年のシーズンは同年6月導入のリカレントルールに抵触したこともあり、その伸びは鈍化したように映ります。
リカレントルールはソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標において、Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは総合100位以内に52週、アルバムチャートでは同26週ランクインした作品に対し、翌週以降減算処理を施すというものです。
【ビルボード】2025年最終週も米津玄師「IRIS OUT」がストリーミング・ソング首位 「クリスマスソング」/M!LKが最高位更新 https://t.co/sIJUKO2AyA
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2026年1月7日
back number「クリスマスソング」は、(減算処理適用前となる)Streamimg Songsチャートにて最高位を更新。前年同週(2025年1月1日公開分 集計期間:2024年12月23~29日)の再生回数が6,402,011回だったのに対し、2025年12月31日公開分では7,508,861回を記録しています。集計期間の違いもありますが、back numberが地上波長時間音楽特番に複数出演したことも、需要喚起につながったといえるかもしれません。
2025年12月31日公開分の総合ソングチャートで100位以内にランクインしたクリスマス関連曲については、以下の表にまとめています。この中にはクリスマスを直接テーマにしたわけではないものの、その時期により聴かれる曲も含めています。

(上記表は、毎週土曜に掲載しているCHART insightからヒットを読む カテゴリーのエントリーにて貼付しているストリーミング表をベースに、作成したものです。)
表に掲載した曲のうちback number「クリスマスソング」等、リカレントルールに抵触した作品は水色で表示。たとえばマライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」は2025年のクリスマスシーズンに最高25位、桑田佳祐「白い恋人達」は同39位を記録していますが、前年の結果(前者は最高13位、後者は同25位)を踏まえれば、リカレントルールが大きく影響していることは明らかです。
その中にあって、山下達郎「クリスマス・イブ」は2024年のクリスマスシーズン同様、2025年のシーズンも総合26位に達しています。

(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。なお上記は最新となる2026年1月7日公開分のものです。)
「クリスマス・イブ」はCHART insightにて青で表示されるストリーミング指標が、リカレントルールに伴い指標化時に減算処理を施されながらも加点されています。また2025年のクリスマスシーズンは上記ミュージックビデオの公開により、動画再生(赤)が大きく加点されています。
山下達郎さんはサブスクを解禁しないと明言していますが、「クリスマス・イブ」についてはAmazon MusicやApple Musicで配信しており、たとえばApple Musicではチャートの上昇が確認できます。さらにはミュージックビデオを解禁したことで、リカレントルール抵触後においても強さを保つことができたといえるでしょう。
12年前のフィジカルシングルに同梱された映像盤の収録映像をYouTubeに掲載したという形ではありますが、歌手側(レコード会社等を含む)がやはりデジタルも大事にしているのではと考えるに十分な動きです。ならば、先述した矛盾を解消するという意味でも、山下さんのすべての作品がサブスク解禁に至ることが望ましいと考えます。
サブスク解禁は季節を彩る曲の上昇に貢献します。その意味でも、デジタルアーカイブの充実は必要です。