ビルボードジャパンは昨日、2025年12月31日公開分(集計期間:2025年12月22~28日)および2026年1月7日公開分(集計期間:2025年12月29日~2026年1月4日)のソングチャートを発表しました。今回は2週分の動向を紹介します。
<直近2週分のビルボードジャパンソングチャート トピック>
2025年12月31日公開分ビルボードジャパンソングチャートについて
2025年12月31日公開分(集計期間:2025年12月22~28日)のビルボードジャパンソングチャートは、米津玄師「IRIS OUT」が2週連続、通算12週目となる首位を獲得しています。
【ビルボード】2025年最終週は米津玄師「IRIS OUT」が通算12週目の総合首位、M!LK「好きすぎて滅!」が初のトップ3入り<1/7訂正> https://t.co/ZxQ1NjN7kR
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2026年1月7日
同週におけるストリーミング表はこちら。この表は、毎週土曜に掲載しているCHART insightからヒットを読む カテゴリーのエントリーにて貼付しているものです。

クリスマス関連曲がピークを迎える中、『第76回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 2025年12月31日放送 以下"紅白"と表記)で披露される曲を中心に既に上昇局面に入っているのが特長。デイリー200位までの再生回数を可視化するSpotifyの動向をみると2025年12月30日までは全体的に再生回数が上昇しており、紅白等の地上波長時間音楽特番に対する期待度の反映、また期間内に放送された特番が実際に影響したとみられます。

その中で米津玄師「IRIS OUT」はポイント前週比110.0%、ストリーミング指標の基となるストリーミング再生回数は前週比105.0%を記録。前週は"レゼダンス"動画の公開がポイント増加に寄与していますが(この点は首位返り咲きの「IRIS OUT」はポイントも増加、一方で総合2~4位初登場曲の次週動向を注視する(2025年12月25日付)にて紹介)、集計期間中の12月23日に紅白出場がアナウンスされたことも大きいといえるでしょう。

それにしても、2025年12月31日公開分のビルボードジャパンソングチャートにおいて男性アイドル曲がトップ5の過半数を占め、いずれもデジタルオンリー(フィジカルシングル未発売)であり、しかもSTARTO ENTERTAINMENT関連が2曲入っていることを興味深く感じています。



King & Prince「Theater」はデジタル初加算に伴い急浮上(前週となる2025年12月24日公開分のチャート動向については(追記あり) 前週トップ10初登場曲の最新動向、および当週初登場したKing & Prince「Theater」について(2025年12月27日付)にて紹介)。ダンスチャレンジモノとしても人気の模様ですが、アルバム『STARRING』発売週ゆえの上昇とも考えられます。
アルバムチャートは2025年12月31日公開分、そして2026年1月7日公開分の2週分が本日公開されますが、『STARRING』が首位初登場を果たし、ストリーミング指標も高いということになれば、アルバムのフィジカルリリース日までにデジタルを解禁することでアルバムチャートのみならずソングチャートでもヒットすることができるということを証明したといえるかもしれません。
その『アルバムのフィジカルリリース日までにデジタルを解禁する』ということについては、STARTO ENTERTAINMENT所属歌手が未だ徹底していない部分ではあります(Snow Man「カリスマックス」については2025年度版 サブスクに消極的ゆえ、より大きなヒットに至れなかったと考える曲一覧(2025年12月30日付)等で紹介)。ともすれば「Theater」「カリスマックス」のデジタルヒットが、事務所側の意識を変えるかもしれません。
2026年1月7日公開分ビルボードジャパンソングチャートについて
2026年1月7日公開分(集計期間:2025年12月29日~2026年1月4日)のビルボードジャパンソングチャートは、米津玄師「IRIS OUT」が3週連続、通算13週目となる首位を獲得しています。

さて、当週のチャートでは『第67回 輝く!日本レコード大賞』(TBS 2025年12月30日放送 以下"レコード大賞"と表記)、そして何より"紅白"効果が記事にて謳われています。
【ビルボード】2026年は米津玄師「IRIS OUT」通算13週目の総合首位で幕開け、HANA/アイナ・ジ・エンド/サカナクションなど紅白歌唱曲が軒並みチャートイン https://t.co/WwlRRSzBn6
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2026年1月7日
【ビルボード】2026年初週も米津玄師「IRIS OUT」がストリーミング・ソング首位 りら/HANA/イコラブほか『紅白』『レコ大』影響はっきり https://t.co/ftwlZLuG1D
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2026年1月7日
この動きは、ソングチャートを構成する指標のうち『ダウンロード、ストリーミング、動画再生の3指標の合計ポイントが増加した順に並べた“急上昇楽曲チャート”』 であるHot Shot Songsチャートでもはっきり表れています(『』内は下記ポスト内リンク先の記事より)。
【Hot Shot Songs】2026年第一週はOfficial髭男dism「Make Me Wonder」が首位、紅白披露曲が上位賑わす https://t.co/E0K4trpwGw
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2026年1月7日
【今週の急上昇チャート“Hot Shot Songs”】
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2026年1月7日
1位 Official髭男dism
2位 米津玄師
3位 Mrs. GREEN APPLE
4位 HANA
5位 アイナ・ジ・エンド
6位 HANA
7位 サカナクション
8位 back number
9位 Vaundy
10位 玉置浩二 pic.twitter.com/lRw9eonJKN
同週におけるストリーミング表はこちら。

上記は各チャート20位以内にランクインした曲をまとめたものですが、紅白および日本レコード大賞の関連曲で総合ソングチャート100位以内に登場した作品をまとめたストリーミング表を、別途用意しています。

(ビルボードジャパンStreamimg Songsチャートの記事に掲載された『再生回数“前週比伸長率”トップ10』と上記ストリーミング表とで、再生回数前週比がわずかながら異なる曲が存在します。これは上記表において小数点第2位を四捨五入していることに伴います。)
紅白や日本レコード大賞の関連曲では、前週および当週双方のストリーミング再生回数が確認可能な作品のほとんどで再生回数が伸びています。その点もさることながら、再生回数前週比以上に総合ポイントの前週比が大きくなる曲が多いという状況です。
【ビルボード】2026年初週、米津玄師「IRIS OUT」がDLソング首位に 玉置浩二/福山雅治が続く https://t.co/aCeg47jXL8
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2026年1月7日
これはダウンロード指標の増加が大きく影響したものと考えます。米津玄師「IRIS OUT」はダウンロード指標の基となるDownload Songsチャートで首位に返り咲いていますが、当週においては『前週比で約2.4倍のDL数を記録』(上記ポスト内の記事より)。また玉置浩二「ファンファーレ」は前週比236.8%、HANA「Blue Jeans」は同335.5%、同じくHANA「ROSE」は同364.4%と推移していることが、各種記事から判明しています。
(なお、福山雅治 feat. 稲葉浩志「木星」はダウンロード数、そして総合ポイントでも前週よりダウンしていますが、これは登場2週目ゆえの減少と考えていいでしょう。)
ダウンロード数は大きく伸びた米津玄師「IRIS OUT」ですが、一方でストリーミング再生回数ならびに総合ポイントの前週比における上昇率は他の作品より高くないといえるかもしれません。それでもポイントが3週連続で伸びている点、また総合ソングチャートの記事にもあるように『週間ストリーミング数は4週連続で増加』したという事実は非常に大きいと捉えています。
おわりに
重要なのは、紅白に代表される年末の地上波長時間音楽特番の勢いがどこまで持続するか、またソングチャートのみならずアルバムチャート、そして双方のチャートを合算したトップアーティストチャートにてどこまで存在感を高められるか、です。
昨年のこの時期にはMrs. GREEN APPLE「ライラック」が一歩抜け出し、2025年度のビルボードジャパン年間ソングチャートも制しています。米津玄師「IRIS OUT」が今年度における「ライラック」の位置付けを担うか、そして紅白披露曲以外も伸びているHANAの動向についても、要注目です。
なお弊ブログでは毎週木曜19時にトップアーティストチャートの"記事化"エントリーを掲載しています。今回は2週分あることから、本日19時に2025年12月31日公開分、そして明日朝に2026年1月7日公開分に関するエントリーを掲載します。