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米ビルボード、2026年よりアルバム/ソングチャートのストリーミングに関するチャートポリシーを変更へ

日本時間の12月17日午前6時過ぎ、米ビルボードは米アルバムチャート(Billboard 200)およびソングチャート(Hot 100)に関するチャートポリシー(集計方法)変更をアナウンスしています。この変更は2026年1月17日付(集計期間:2026年1月2~8日)以降、適用されます。

 

 

ビルボードアルバムチャートはデジタル/フィジカルセールス(1枚で1ユニット)、単曲ダウンロードのアルバム換算分(TEA 10曲で1ユニット)、そしてストリーミング(動画再生含む)のアルバム換算分(SEA)で構成されます。SEAは初週以降も勢いが継続する傾向にあり、ロングヒット作品の要に成る指標です。

 

さて、今回の米ビルボードによるチャートポリシー(集計方法)変更について、ビルボードジャパンは12月17日昼に翻訳記事を発信しています。

冒頭では、『米ビルボード・チャートはストリーミング収益の増加や消費行動の変化をより的確に反映するため、オンデマンド・ストリーミングの比重を引き上げる』と記されています。そしてその収益を分析した結果、広告付きオンデマンドストリーミングと有料/サブスクリプション型オンデマンドストリーミングのウエイト比率がこれまでの1対3から、今後は1対2.5へ縮小されます。

 

(オンデマンドストリーミングについては、ストリーミングとは? ダウンロードとの違いやメリットデメリットをわかりやすく解説 | NTTドコモビジネス 法人のお客さまにて詳しく説明されています(ページ内では"オンデマンド型"と記載されています)。)

 

SEAにおいては今後、有料/サブスクリプション型オンデマンドストリーミングについては1ユニットが1,250回再生から1,000回再生(20%減少)、また広告付きオンデマンドストリーミング(YouTubeSpotify等における無料会員の再生が該当)は1ユニットが3,750回再生から2,500回再生(33.3%減少)に、それぞれ変更されます。またソングチャートにおいても、無料会員と有料会員による1回再生のウエイト比率は1対2.5に調整されます。

すなわち、ストリーミング自体のウエイトが他指標に比べて上昇することとなります。また、有料会員のウエイトが無料会員に比べて大きいという状況はこれまでと変わりませんが、無料会員による再生の重要度が上昇したということは注目すべきといえるでしょう。

 

 

ここからは私見を記します。

 

ビルボードによる2025年度年間チャート分析時にて、週間チャートにおける総合首位曲のストリーミング再生回数、またストリーミング指標首位曲の再生回数が以前より下がってきていることを記しました。それを踏まえ、ともすればストリーミング自体の重要度も下がっているのではと感じていました。

一方で今回のチャートポリシー(集計方法)変更は、『ストリーミング収益の増加や消費行動の変化をより的確に反映する』ことが背景にあります。(『』内はビルボードジャパンの翻訳記事より)。この点から、上位作品の再生回数こそ下がりながらもトータルでみればそこまでではない可能性、また無料会員(広告付きオンデマンドストリーミング)の聴取が増えた可能性も考えられるでしょう。

さて、アルバムチャートではデジタル/フィジカルセールスおよび単曲ダウンロードのアルバム換算分(TEA)が、ソングチャートではラジオ(インプレッション数)およびデジタル/フィジカルセールスがストリーミング共々構成指標として存在しますが、これらのウエイト上昇措置は採られませんでした。2025年度年間ソングチャートにてダウンロード指標の公開範囲が50→25位と縮小したこともあり、この措置に納得しています。

 

今回のチャートポリシー変更については、以下の二点に注目しています。ひとつは米ビルボードが主要チャートにおいて、2026年度に入り早くも二度目となるチャートポリシー変更を実施するという点です。一度目は初週となる10月25日付より実施。一定週数以上ランクインした曲が一定順位を下回った際にチャートから外れるというリカレントルールについて、その基準を厳格化しています。

相次ぐチャートポリシー変更に伴い、米ビルボードは"今聴かれている最新曲によりスポットを当てる"ということを意識しているのではと受け止めています。

 

そしてもうひとつは、ビルボードジャパンが米ビルボードによる措置をどう捉えるかということ。ちなみにビルボードジャパンにもリカレントルールが存在しますが、日本の場合はストリーミング指標の基となるStreaming SongsチャートやStreaming Albumsチャート(後者は未公開)を指標化する際にロングヒット作品について減算処理を施すというものであり、米ソングチャートとは内容が異なります。

そのビルボードジャパンですが、ストリーミング指標における有料会員の1回再生と無料会員とのそれとで異なるウエイトを設ける、また動画再生指標において"歌ってみた"等に代表されるUGC(ユーザー生成コンテンツ)をカウント対象外にする等について、米ビルボードの変更に追随してきた歴史があります。それゆえ近い将来、ビルボードジャパンも今回の米ビルボードの措置を参考にするかもしれません。

 

 

最後に。

ビルボードジャパンによる翻訳記事掲載のポストには様々な引用がみられ、その中に歌手のコアファンによるポストが複数登場していることを興味深く感じています。おそらくは音楽チャートでの上位進出を目指し、ストリーミングで貢献したいと思うゆえの発信と考えられます。

ストリーミングはコアファンによる再生も大事ですが、それ以上に歌手のファンではないが曲が気になるライト層、さらにはグレーゾーンの支持が大きく反映されると捉えています(絶対数自体大きく異なります)。さらにコアファンによる聴取行動は、新作が登場すればそちらに移行する傾向が強いことが判っています。それらを踏まえればライト層やグレーゾーンへのアプローチ、そして開拓は必須ではというのが自分の見方です。




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