前週のブログエントリーではPerfumeの活動休止(”コールドスリープ”)を受けて、チャート動向を紹介しました。
最新9月24日公開分のビルボードジャパンアルバムチャートでは、『ネビュラロマンス 後篇』がフィジカルセールス初加算に伴い上昇しています。デジタル先行リリースだったこの作品はどう推移したでしょう。

(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています。ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています。)
Perfume『ネビュラロマンス 後篇』はフィジカルセールス(CHART insightでは黄色で表示)が3位に初登場、ダウンロード(紫)は17→5位に。そしてストリーミング(青)は300位未満→100位未満(300位圏内)となり3週ぶりに加点対象となり、結果的に総合チャートでは100位未満→13位と推移しています。

Perfume『ネビュラロマンス 後篇』はストリーミング指標が再加点に至った一方、現時点でロングヒットする可能性は高くはないと捉えています。昨年最終週以降加点対象となったストリーミングが、ロングヒットもさることながら週間チャートで上位進出するために欠かせない指標となっていることは当週総合トップ10の指標構成から解るでしょう。


そのことを最も端的に示したといえるのが、当週総合にて3連覇を果たした藤井風『Prema』と、2位初登場のATEEZ『Ashes to Light』のチャート動向。後者はフィジカルセールス162,722枚を記録し『Prema』(23,580枚)を14万枚近く上回りながら、ストリーミングの未加点が総合首位未達に影響した形です。さらにこの未加点は、次週の総合チャートにおける急落にもつながるものとみられます。
Perfume『ネビュラロマンス 後篇』は次週10月1日公開分(集計期間:9月22~28)にて、活動に関するアナウンス直後であり、また東京ドーム公演開催も相まって急落は防げるかもしれませんが、ストリーミング指標の推移は気になります。アルバムチャートのみならず、ソングチャートと合算したトップアーティストチャートにおいても重要なこの指標は、歌手別チャートにて今回3週ぶりに加点されるも100位未満となっています。

Perfumeが今年紅白に出場するのであればチャート成績よりも活動休止が出場判断にて優先されると思われますが、その再出場を盤石にすべく、またいつでも戻ってこられる機運を高める意味でも、ファンダムがライト層やグレーゾーンに向けてストリーミング聴取を呼びかけることが重要と考えます。コールドスリープ発表で多くのコアファンの思いが可視化されていますが、そのファンがサブスクを介して聴くことも重要です。
・(追記あり) "コールドスリープ"のPerfumeは紅白復帰の可能性も…アミューズの紅白常連組におけるチャート動向を確認する(9月22日付)より
Perfumeは海外での活動にも積極的でしたが、その海外ではデジタル聴取が日本よりも進んでいます。日本でサブスクが盛り上がれば海外にもその熱が波及しやすくなり、結果としてアーティストパワーが落ちないどころか盛り上がり活動再開の地盤を固めることにつながるでしょう。活動休止発表後にPerfumeファンが大挙可視化されたという印象ですが、彼らがPerfumeの今後のためにどう動くかが重要だと捉えています。