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MUSIC AWARDS JAPANが来年も開催へ…そのアナウンスを機に、同賞への改善提案を再掲する

今年初開催された音楽賞、MUSIC AWARDS JAPANが来年も実施されることが昨日アナウンスされています。

一方で、この発表に物足りなさを覚えるというのが、正直な私見です。

 

MUSIC AWARDS JAPANは日本発の国際音楽賞という位置付けであり、”アジア版グラミー賞”とも形容されます。一方で米グラミー賞は次回開催の発表時に開催日時やノミネーション発表日、賞の内容に変更があればその点についても合わせて公表しています。

ゆえに、MUSIC AWARDS JAPANの発表に対し物足りなさを抱いた次第です。そしてこれは意地悪な見方であると前置きして記すならば、情報がほぼ無いながら会場だけが発表されているのは、第1回開催のトップパートナー(スポンサーと形容可能)であるトヨタに関連した場所が次回会場に選ばれたこと、そしてその会場を報道等も介して来月開業する施設であることをより強く訴求するためと思われかねないのではないでしょうか。

 

 

さて、次回の開催のアナウンスと合わせて、MUSIC AWARDS JAPANで実行委員長を務める野村達也氏からは『2025年の開催後、業界内外の皆さまから貴重なご意見を多数いただき (中略) 2026年の発展的な展開を現在も検討中』『より良いアワード設計のために、日々部門の精査や再設計を進めており』とのコメントが発信されています(プレスリリース(→こちら)より)。

自分は厳密には音楽業界自体に所属していないものの、このブログにて他の方よりも厳しい批判と改善提案をMUSIC AWARDS JAPANに対し記してきました。野村氏そしてMUSIC AWARDS JAPANの運営側に届くことを願い、あらためて改善提案をまとめます。

 

 

<MUSIC AWARDS JAPANへの改善提案>

 

① 音楽賞は1日で完結させること

今年初開催されたMUSIC AWARDS JAPANは主要部門を主体に発表するGrand Ceremonyのみならず、前日にはそれ以外の賞を発表するPremiere Ceremony、そしてさらにその数日前には演歌・歌謡曲部門を専門に行うという、計3日間に渡り授賞式が行われています。

しかし演歌・歌謡曲部門の授賞式がGrand Ceremonyと異なるテレビ局で流れたこともあり尚の事、このジャンルにおける関心度は高くないのでは懸念しています。また演歌・歌謡曲ジャンル自体がもっと広い世代に浸透させなければジャンル自体が先細りするばかりだとチャート動向から捉える者として、このジャンルをたと分けずにテレビ中継やYouTube生配信の一環として組み込むほうが好いと考えます。

そして米グラミー賞ではテレビ中継(本編授賞式)の前にYouTube生配信の形で主要部門以外の授賞式を実施します。そうすれば音楽賞開催は1日で済み、運営側等の負担を少しでも和らげることができるのではないでしょうか。

 

② テレビ中継は全国にきちんと発信できるところに託すこと

民放局でも放送は可能だとして、しかし全国津々浦々にネット局を持っているところはNHK以外ありません。TVerでの同時配信という手段もありますが、権利関係がネックとなり洋楽の映像が流せない可能性は低くありません。ならば、やはりNHK総合で放送するのが最善と考えますが、NHKにおいては後述するネックが存在するため、その解決が必須です。

 

NHKの配信事業縮小が音楽賞のYouTube活用に悪影響を及ぼさないこと

NHKは10月からNHK ONEという新サービスをスタートさせますが、その関連と思しき”弊害”と呼べる事態が既に浮かび上がっています。

NHKにおけるネット利用についてはそれにより利益を損なうと考える側から事業縮小の呼びかけがあり(下記記事参照)、それがネット活用の縮小を余儀なくさせる形へとつながり、NHK ONEの開始に至ったという声を耳にしています。

利益を損なうと訴える側が自問自答ではなく保身を優先する姿勢に対し強く辟易しますが、それが仮に『NHK紅白歌合戦』等に代表されるYouTube活用(外的発信)を損なわせるならば、エンタテインメントのグローバル化に急ブレーキをかけかねないのではという懸念を抱かずはいられません。

NHK ONEの開始に伴いNHKYouTube活用がどうなるかは10月になってみないと分かりません。またMUSIC AWARDS JAPANの映像に関する権利は音楽賞側が持ち合わせるものと捉えていますが、NHKにおけるネット活用縮小の被害をMUSIC AWARDS JAPANが受けてはなりません。

 

④ 授賞式のYouTube配信にタイムラグを設けないこと

授賞式のYouTube同日配信はPremiere CeremonyおよびGrand Ceremonyで行われましたが、海外向け対応等の理由で30分のタイムラグが設けられていたことが分かりにくさや混乱を招いたと受け止めています。加えてYouTubeでの国内アーカイブ配信は遅きに失した感があり、ゴールドパートナーのひとつであるNTTドコモが運営するLeminoを優先したと思われてもおかしくありません。

MUSIC AWARDS JAPANにはYouTube配信をタイムラグなく行い、同時通訳にて対応することを希望します。そしてアーカイブ配信はスポンサーの顔色をうかがうことなく、即座に行うことが重要です。そうすれば、たとえばMUSIC AWARDS JAPAN後における受賞作品のストリーミング上昇率は俄然高まるでしょう。もうひとつ、グラミー賞のように受賞の瞬間シーンを主体とする(各賞の)受賞動画を個別に用意することも希望します。

 

⑤ 授賞式パフォーマンス映像を歌手側へ貸与すること

MUSIC AWARDS JAPAN側は音楽賞終了直後のストリーミング上昇について後日分析結果を紹介していましたが、上昇度をより高めるのに効果的なのがパフォーマンス動画の歌手側YouTubeチャンネルでの公開です。米ビルボードによる米やグローバルソングチャートのストリーミング指標は歌手側等の音楽パートナーと位置付けられたチャンネルでの動画再生も含むため、尚の事です。

ただし動画貸与のシステムは、今の日本のテレビ局における音楽番組では少しずつ増えてきたとして、しかし金銭面等契約面がネックとなってか浸透は不十分というのが厳しくも私見です。MUSIC AWARDS JAPAN側が貸与の仕組みを築き上げ、それを放送局側にも踏襲させることができるならば、日本のテレビを介して話題になった作品全体のストリーミング規模が拡大すると考えます。

 

⑥ 新設音楽賞なのに”新しくない”と思われかねない傾向を脱却させること

5000人が選ぶというコンセプトは説得力を有するかもしれません。しかし第1回では結果として、エントリー対象期間内にチャートインしたもののかなり前にリリースされた、そして期間内に大きな話題になったとは考えにくい作品の受賞が目立った印象であり、旧態依然という指摘も免れないのではと懸念します。チャートインがエントリーの条件ゆえそれが発生することは承知で、しかしこの点を見直すことは重要でしょう。

 

 

今回の開催発表を機にあらためて、MUSIC AWARDS JAPANに対する改善提案を記しました。音楽賞側に届くことを願います。

また、MUSIC AWARDS JAPANにデータを提供するビルボードジャパンが、同賞の第1回開催前にチャート発表に関して遅延を繰り返していたこともあり、その解消についても希望します。そして、音楽賞の世界への影響力を高め、授賞式以降(特に開催直後)の数値にもこだわるならば尚の事、集計開始曜日や合算に関するビルボードジャパンのチャートポリシー(集計方法)を米やグローバルに沿わせることを提案します。

 

 

最後に。このブログにて記してきた、MUSIC AWARDS JAPANへの評価および改善提案に関する代表的なエントリーを以下に貼付します。




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