ビルボードジャパンアルバムチャートではSnow Man『THE BEST 2020 - 2025』が好調に推移しています。

(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。また、以下に紹介するCHART insightも同様に、有料会員が確認可能なものとなります。)
フィジカルリリース時にデジタル解禁を行っていなかった『THE BEST 2020 - 2025』は総合チャート登場5週目に100位以内から脱落するも、デジタル解禁後は19週連続で総合3位以内をキープ。とりわけ、CHART insightにて青で表示されるストリーミング指標は13週連続で首位となり、アルバムのヒットを支えています。

他方、アルバムチャートとソングチャートを合算するトップアーティストチャートでは『THE BEST 2020 - 2025』の再登場以降、Snow Manのトップ10入りは6週にとどまっています。1ヶ月前には「SERIOUS」のソングチャート上位進出に伴いトップアーティストチャートでも4位に浮上しながら、その後は緩やかに後退。ストリーミング指標が要となる歌手別チャートにて、この指標はアルバムチャートほど上位に登場していません。
この点から、デジタル解禁が限定的(Snow Manは「SERIOUS」にてデジタル後発、またベストアルバム以外のアーカイブはその大半が未解禁)である場合には、解禁作品がデジタルでヒットしても歌手全体のヒットには効果が現れにくいことがみえてくるかもしれません。そしてこの仮説は、Snow Manと同じくSTARTO ENTERTAINMENTに所属するtimeleszにも当てはまるものと考えます。

timeleszは8人体制下初のシングル「Rock this Party」をデジタルリリースしたタイミングで、デジタルコンピレーションアルバム『Hello! We're timelesz』を解禁。ビルボードジャパンアルバムチャートでは登場25週目にして16位にランクインしていますが、ロングヒットの原動力がストリーミングにあることをCHART insightから読み取れます。しかしながらtimeleszは、トップアーティストチャートにて当週97位に後退しています。

ビルボードジャパンアルバムチャートでは総合100位以内に26週在籍した作品についてはその翌週以降、Streaming Albumsチャート(ビルボードジャパンでは未公表)をストリーミング指標化する際に減算処理を行うリカレントルールが適用されます。『Hello! We're timelesz』は9月3日公開分(集計期間:8月25~31日)以降に対象となることからトップアーティストチャートでの急落が見込まれ、100位以内在籍が危うい状況です。
新体制 #timelesz 初のライブツアー
— timelesz (タイムレス)|Over The Top【公式】 (@OVTT_official) 2025年8月24日
『We‘re timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1 〜FAM〜』
静岡公演が終了しました❣️
secondzのみなさん、
ありがとうございました✨
みなさんのお陰で
全24公演、無事に完走することができました😌
次はドーム公演でお会いしましょう🙌#timelesz_episode1… pic.twitter.com/UruBK3sG7X
チャート動向も踏まえれば、8人体制下で初のオリジナルアルバムとなる『FAM』をこのブログエントリー公開日に配信開始してよかったのではないかと感じています。前日にツアーを完走したこともあり尚の事ですが(上記ポスト参照)、8月25日の段階で『FAM』は未解禁の状態が続いています。

無論チャートがすべてではありませんが、デジタルに明るくない状態はフィジカルでの聴取手段を持たない方にとって、デジタル未解禁曲が存在しないと言っても過言ではないでしょう。ツアー終了後に『FAM』を解禁するのではないか、ファンクラブ会員限定ながら最終公演をライブ配信したゆえ解禁アナウンスがあるのではという可能性を考えた者としては、未解禁の継続理由を知りたいところです。
今回のような解禁の必要性を記すと、デジタル解禁がフィジカルセールスを阻害するゆえ解禁は不要という反論が出てくるかもしれません。ただデジタルには廃盤の概念がほぼなく利益が生まれ続け、また解禁すればいつ何時でもフックアップされる可能性があります。中長期的なヒットを望むならば尚の事、デジタルコンピレーションアルバム効果を検証した上で『FAM』を含むデジタルアーカイブの充実に至ることを願います。