最新8月6日公開分(集計期間:7月28日~8月3日)のビルボードジャパンソングチャートでは前週首位に到達したSnow Man「SERIOUS」が7位に後退し、乃木坂46「Same numbers」が首位に到達。今作のフィジカルセールス指標初加算時における獲得ポイントは、乃木坂46が今年度首位を獲得した3曲の中で最高記録となります。
<乃木坂46 2025年度ビルボードジャパンソングチャート首位獲得曲における動向>
(※ CHART insightは首位獲得時のものとなります。)
・「歩道橋」(2024年12月18日公開分 9,834ポイント)
本作は、12月11日に発売された乃木坂46の37thシングルで、初週609,776枚を売り上げてセールス1位、ダウンロード11位、ラジオ6位となり本チャートを制した。
【ビルボード】乃木坂46「歩道橋」が総合首位、back number「クリスマスソング」がクリスマス週以外で約8年ぶりにトップ10入り https://t.co/WE3rWEgr2D
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2024年12月18日
・「ネーブルオレンジ」(4月2日公開分 9,444ポイント)
本作は、3月26日に発売された乃木坂46の38枚目となるシングル。前作の初週セールス数を上回る611,511枚を売り上げ、セールス1位、ダウンロード9位、ラジオ13位、動画21位で通算28度目となる総合首位を獲得した。
【ビルボード】乃木坂46「ネーブルオレンジ」が総合首位、ケツメイシ「さくら」が約1年ぶりにチャートイン https://t.co/KlicvnnASN
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年4月2日
・「Same numbers」(8月6日公開分 11,563ポイント)
本作は7月30日に発売された乃木坂46の39thシングルで、775,982枚を売り上げセールス1位を獲得した。なお本作は2025年にリリースされたシングルの中で2番目に高い初週売上で、前作「ネーブルオレンジ」611,511枚を大きく上回っている。
(中略)
その他の指標はダウンロード10位、ストリーミング27位、ラジオ6位で、乃木坂46がHot100で首位を獲得するのは29作目となる。
【ビルボード】乃木坂46「Same numbers」が総合首位、ORANGE RANGE「花」が浮上 https://t.co/AvnUypzArW
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年8月6日
乃木坂46「Same numbers」における週間1万ポイント突破は「Monopoly」(2023年12月13日公開分 10,390ポイント)以来となります。またフィジカルセールス週間70万枚超えは「チャンスは平等」(2024年4月17日公開分 713,872枚)から1年以上ぶりとなり、最新作が好調に推移していることが解ります。
何より、いずれもデジタルで先行リリースされた今年度のフィジカルセールス表題曲の中で、累計ポイントにおけるストリーミング指標(CHART insightでは青で表示)のシェアの大きさが「Same numbers」では際立ちます。フィジカルセールス指標初加算時において「歩道橋」では加点されながらも100位未満、「ネーブルオレンジ」では300位未満となり未加算だったのに対し、「Same numbers」では27位にランクインしています。
※ LINE MUSIC再生キャンペーンに関するページが削除される可能性を踏まえ、キャプチャしたものを貼付しています(問題があれば削除いたします)。
乃木坂46は「Same numbers」にてLINE MUSIC再生キャンペーンを実施。当週の集計期間最終日の翌日までを対象とする当企画の実施に伴い、同曲のストリーミング指標は14→20→27→31→27位と推移。フィジカルセールス指標初加算時までにおけるストリーミング指標の推移は「歩道橋」が300位未満→89位→100位未満→100位未満→300位未満→100位未満、「ネーブルオレンジ」が100位未満→300位未満→300位未満となっており、「Same numbers」のストリーミングにおける強さが大台突破の要因といえます。
坂道グループでは櫻坂46がLINE MUSIC再生キャンペーン実施に伴い、直近のフィジカルシングル表題曲「Make or Break」でも1万ポイントを突破しています(7月2日公開分 10,428ポイントを獲得)。また日向坂46は最新シングル表題曲「Love yourself!」が5月28日公開分で8,994ポイントを獲得した翌週も2→15位と比較的好調に推移していますが、こちらもLINE MUSICでの企画実施が影響しています(下記エントリー参照)。
ただ、櫻坂46「Make or Break」および日向坂46「Love yourself!」は、LINE MUSIC再生キャンペーンの終了と共にストリーミング指標の加点がほぼ止まり、ほどなくして総合チャートでも100位未満に急落しています。ロングヒット曲においてなだらかな下降を辿るこの指標が断絶することは通常考えられず、企画開催はコアファンの継続聴取に至らせた一方でライト層が付いてきていないことを示すに十分でしょう。

実際、乃木坂46「Same numbers」においても主要サブスクサービスにおける乖離がLINE MUSICと他サービスとで際立ち、また企画が終盤に差し掛かったゆえかLINE MUSICでの順位も下がっていることが、上記ストリーミング表から解ります。ゆえに「Same numbers」は他サービスでヒットしない限り、ストリーミングの加点が坂道グループ2組の作品同様に止まることが容易に予想できます。
ロングヒットにおいてはコアファンの聴取も大事ながら、歌手のファンではないが曲が気になるというライト層からの支持が重要となります。その点を踏まえるに、ストリーミング同様に接触指標である動画再生が前週に続き100位未満となった乃木坂46「Same numbers」について、ライト層人気を読み取ることは難しいと捉えています。この動向からも、総合チャートからの早期脱落の可能性が読み取れるのです。
女性アイドルやダンスボーカルグループにおいてはKAWAII LAB.(FRUITS ZIPPER、CUTIE STREET等)、またHANAの人気が高まり、いずれもストリーミングのヒットが人気の拡大につながっています。HANAやFRUITS ZIPPERは『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)の出場可能性も十分でしょう。
坂道グループでは乃木坂46がこの番組に、昨年まで10年連続で出場を果たしています。櫻坂46や日向坂46以上の実績があり、今作では週間フィジカルセールスが今年度2位を記録していますが、真のストリーミングヒットを輩出しない限り出場が安泰とは言い難いでしょう。所有指標を高める、また接触指標を所有的な形で伸ばすという考え方を改める必要があるのではというのが、厳しくも私見です。



