先日のエントリーではSTARTO ENTERTAINMENT所属歌手のデジタル解禁動向に触れた上で、このように記しています。
もっといえば、timeleszはデジタルコンピレーションアルバムおよび8人体制下での初リリース曲、Snow Manはベストアルバム『THE BEST 2020 - 2025』および昨秋のデジタル初リリース曲のみが解禁対象となっていたことで、アルバムチャートではストリーミングが牽引する形でヒットを続けるもののその他の作品をデジタルアーカイブ化していないためか、トップアーティストチャートのストリーミング指標は低くなっています。
(中略)
これらを踏まえれば、デジタルをフィジカルリリース時までに解禁すること、デジタルアーカイブをきちんと充実させることは、新曲および過去曲の双方を引き立たせる点において必要ではというのがチャート分析者としての見方です。
このエントリーで紹介したビルボードジャパントップアーティストチャート(ソングチャートとアルバムチャートを合算)におけるCHART insightを、下記にあらためて掲載します。



(7月30日公開分ビルボードジャパントップアーティストにおける、Snow Man、なにわ男子およびtimeleszの指標構成を示したCHART insightを上記に。こちらは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。なお、以下に紹介するCHART insightも同様に、有料会員が確認可能なものとなります。)
CHART insightではストリーミング指標が青で表示されますが、STARTO ENTERTAINMENT所属歌手でこの指標に強いといえるのがKing & Princeです(厳密にはグループとしてエージェント契約を締結)。そして彼らほど、この事務所関連でデジタルに積極的な歌手はいないのではと感じています。

King & Princeは今週水曜にダブルAサイドのフィジカルシングル「What We Got ~奇跡はきみと~」「I Know」をリリースしますが、2曲はいずれもデジタル解禁されています。
みんなおはよー!
— King & Prince (@kp_official0523) 2025年5月22日
ついに「What We Got ~奇跡はきみと~」がデジタルリリースされたよ!🎧
ぜひチェックしてね✅#ミッキーxキンプリ #WhatWeGot_奇跡はきみと #WhatWeGot_デジタル配信開始 https://t.co/8SHsf9LEqq
⋱ お知らせ⋰
— King & Prince (@kp_official0523) 2025年7月31日
8/6発売Newシングル「What We Got 奇跡はきみと / I Know」
「I Know」の先行配信が開始しました🦋✨
🎹ご試聴はこちらからhttps://t.co/xCi8vk9EvN
ぜひ、聴いてみてください♬#KingandPrince#WhatWeGot_奇跡はきみと#IKnow
上記動画は「What We Got ~奇跡はきみと~」がショートクリップ、「I Know」がティザーであり、前者は本日21時にDisneyMusicJapanVEVOのYouTubeアカウントにてミュージックビデオが解禁されます。
「What We Got ~奇跡はきみと~」の月曜ミュージックビデオ解禁から想起したのがフィジカルシングルの前作「HEART」。フィジカル発売週の月曜にデジタル(ミュージックビデオ含む)を解禁したこともあり、ビルボードジャパンソングチャートで首位初登場を獲得しています。
「HEART」はフィジカルセールスのみならず、総合ポイントにおいても前作「halfmoon」を上回っています(「halfmoon」は2024年5月29日公開分にて12,086ポイントを記録したのに対し「HEART」は13,940ポイントを記録)。
「HEART」のチャートアクションにはSKE48、timeleszそしてNumber_iの存在が大きいと上記エントリーで紹介しています。そしてスケジュール施策を組むのは、デジタルに積極的な姿勢の表れといえるでしょう。
King & Princeがデジタルにおいて特に積極的だと感じたのは、アルバム『Re:ERA』をフィジカルリリースのおよそ2ヶ月前にデジタル解禁したという点です。

『Re:ERA』のフィジカルセールス指標が初加算された翌週、ビルボードジャパンはアルバムチャートにストリーミング指標を組み入れています。以降ストリーミングで加点を続けた同作品は、今年度下半期にビルボードジャパンがリカレントルール(総合27週以上ランクインした作品へのストリーミング指標化時における減算処理適用)を導入したことで、適用作品の後退に伴いストリーミング指標が再度100位以内へ復帰しています。
『Re:ERA』は最新7月30日公開分でリカレントルールが適用され総合100位未満に後退しますが、一方で6名および5名時代の作品を網羅したベストアルバム『Mr.5』(2023 翌年にデジタル解禁)は下半期初週にリカレントルールが適用されるもストリーミング指標100位以内をキープし、総合チャートでもロングヒットを続けています。

King & Prince「HEART」のビルボードジャパンソングチャート制覇においてはNumber_iの存在が大きいと紹介しましたが、ともすればNumber_iのコアファンにもKing & Princeの作品が(ベストアルバム主体に)聴かれ続けることで、King & Princeのトップアーティストチャートにおける安定につながっているのではと捉えています。であるならば、未解禁曲のデジタルアーカイブ化を前向きに検討してもいいのではないでしょうか。
デジタルアーカイブの充実は新曲を聴いた方の新たな聴取先となり、またSTARTO ENTERTAINMENT所属歌手(以前所属していた方含む)の作品聴取にもつながるでしょう。King & Prince、そして事務所側の前向きな姿勢を願います。