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「Doki it」「怪獣」「Rock this Party」「消費期限」…最新ソングチャートトップ10の動向を読む

最新3月5日公開分(集計期間:2月24日~3月2日)のビルボードジャパンソングチャートは前週首位に立った櫻坂46「UDAGAWA GENERATION」が17位へ後退、フィジカルセールス指標初加算に伴いなにわ男子「Doki it」が初登場で首位を獲得しています。

当週はトップ10内に5曲が初エントリー(うち4曲が100位以内でも初登場)を果たし、また1曲がトップ10内に返り咲いています。その一方で、10曲の指標構成は大きく異なります。今回はCHART insightからトップ10入りの背景を探り、次週の動向を読みます。

CHART insightについては以下をご参照ください。

※CHART insightの説明

 

[色について]

黄:フィジカルセールス

紫:ダウンロード

青:ストリーミング

黄緑:ラジオ

赤:動画再生

緑:カラオケ

濃いオレンジ:UGC (ユーザー生成コンテンツ)

 (Top User Generated Songsチャートにおける獲得ポイントであり、ソングチャートには含まれません。)

ピンク:ハイブリッド指標

 (BUZZ、CONTACTおよびSALESから選択可能です。)

 

[表示範囲について]

総合順位、および構成指標等において20位まで表示

 

[チャート構成比について]

累計における指標毎のポイント構成

 

 

最新3月5日公開分ビルボードジャパンソングチャートではフィジカルセールス指標上位5曲が総合でもトップ10入り。指標の基となるTop Singles Salesチャートをみるとフィジカルセールスは8万枚を超え、上位2曲は30万枚を上回ったことが解ります。

フィジカルセールスを制したなにわ男子「Doki it」が総合でも首位に。フィジカルリリース日にはフィジカル全種に共通して収録された2曲をデジタル解禁していますが、気になるのはストリーミング指標の未加算です。

なにわ男子のフィジカルシングル表題曲でフィジカルセールス初加算時にストリーミングが未加算(300位未満)だったのは前作「コイスルヒカリ」も同様です(ME:I「Hi-Five」がなにわ男子「コイスルヒカリ」を総合チャートで逆転、その要因とは(2024年9月5日付)参照)。フィジカルセールス初加算時のポイントは「Doki it」が上回っていますが、これは下記動画の公開も影響したと考えます。

一方でストリーミングが強くない状態は翌週以降の急落につながりかねず、仮に当週この指標を獲得できていたならば1万ポイントの大台に達した可能性も考えられます。次週順位が大きく後退するならば、「Doki it」はアイドルやダンスボーカルグループにおける【ヒットの8段階】で第1段階にとどまるかもしれません。この【ヒットの8段階】については昨日付ブログエントリーにて紹介しています。

 

【ヒットの8段階】表における第1段階の可能性は、Juice=Juice「初恋の亡霊」(総合7位)およびICEx「理想郷」(同9位)でも高いと考えます。Juice=Juiceが所属するハロー!プロジェクトではサブスク解禁歌手が増えている一方、Juice=Juiceは現在も未解禁であることがその理由です。

ICEx「理想郷」では過去にストリーミング指標を獲得するも、当週は300位未達の状況です。「理想郷」ではLINE MUSIC再生キャンペーンを行っていましたが(→こちら)、今回の集計期間前に企画が終了。またデジタル先行リリースながらダウンロードや、ストリーミングと同じ接触指標である動画再生を獲得できていない点からは、コアファンがフィジカル重視である、またライト層と乖離があることが見て取れます。

 

=LOVE「とくべチュ、して」もLINE MUSIC再生キャンペーンが実施され(→こちら)、今回の集計期間初日までが対象に。前2週はストリーミングが30→40位と推移し、総合でも44→56位と経過していましたが、フィジカルセールス初加算週のストリーミング指標は加点されるも100位未満となっていたことが今回の総合順位に影響しています。

複数週総合100位以内に入った=LOVE「とくべチュ、して」は【ヒットの8段階】における第2段階と捉えていえます。ラジオや動画再生指標は一度もカウントされておらず、またダウンロードも強くないことから、コアファンとライト層とで熱量が大きく乖離、またフィジカルとデジタルでも分かれているといえます。この乖離を埋めることが次週以降の安定に必要ではないでしょうか。

 

SEVENTEEN「消費期限」が1月22日公開分(総合20位)以来の100位以内エントリーにして、8位に再浮上。フィジカルセールスが前週の413枚から93,400枚に大きく上昇した一方で他指標が300位以内未達という状況であり、フィジカルリリース後のフィジカル施策に因るものと考えます(前回の上昇については前週のトップ10初登場曲が真のヒット曲に成るか、CHART insightから読む (2025年1月29日公開分)(2月1日付)参照)。

SEVENTEENはフィジカルセールス施策に伴う上昇が多い印象ですが、他指標の反応の薄さも踏まえれば、こちらにおいてもコアファンの熱量が高い一方でライト層とは乖離しているものと考えます。ゆえに【ヒットの8段階】においては「消費期限」は第2段階にとどまるというのが自分の見方です。

ビルボードジャパンは一定枚数以上のフィジカルセールスに係数処理を行うチャートポリシー(集計方法)を採用していますが、その対象は週間単位での売上となります。これを累計にする(一定枚数以上売り上げた場合は翌週以降毎回係数処理を適用する)ことで、ソングチャートにおける社会的ヒット曲の存在をより明確にできるのではないでしょうか。以前も提案したことですが(→こちら)、今一度記載させていただきます。

 

 

さて、フィジカルセールス上位5曲よりも次週以降勢いをキープ可能と捉えているのが、timelesz「Rock this Party」です。

timeleszはSexy Zone時代も含めた既発曲を2月28日金曜に初めてサブスク解禁。そして8人体制として初となる「Rock this Party」も同時リリースし、集計期間3日分で5位に送り込んでいます。同曲はストリーミング5,184,250回再生、ダウンロード33,350DLを記録し、獲得ポイントは今年度週間5位にランクインした曲としては2月5日公開分に次ぐ高さとなります。

総合100位以内には「RUN」が57位および「人生遊戯」が95位に再登場(Sexy Zone時代にランクインした曲ゆえビルボードジャパンは改名前の歌手名で表記)。またダウンロード、ストリーミングおよび動画再生の合計ポイント増加順に並べたHot Shot Songsチャートではtimelesz(Sexy Zone)の作品が20位以内に9曲ランクインしていることからも、新メンバー募集オーディションの話題性、また視聴者による熱量の高さが見て取れます。

サブスクサービス間では「Rock this Party」の順位に少なからず差があり、特にSpotifyでは今週に入ってからの後退が目立つ印象ですが(最新のSpotify動向はこちら)、今週末は初のテレビパフォーマンスがOAされることもあり、初の1週間フル加算となる次週の動向に注目です。

 

前週2位に初登場したサカナクション「怪獣」は、当週3位にランクインしています。

前週は集計期間4日分で総合2位に初登場したサカナクション「怪獣」は当週初の1週間フル加算によりストリーミング再生回数が前週比120.0%を記録。ポイントは前週から1割近く後退していますが、ダウンロードの減少等が影響したと捉えていいでしょう。

一方ストリーミングでは、当週の集計期間前半3日分速報値でサカナクション「怪獣」が勝りながら、最終的にはMrs. GREEN APPLEライラック」が上回った形です。「怪獣」については日本のSpotifyにおいてピークが早い一方で後退も早いということを確認していますが、他のサブスクサービスでも似た動きかもしれません。

 

当週のソングチャートでトップ10入りしている曲のうち、昨年度からランクインしているのはMrs. GREEN APPLEライラック」(2位)およびロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」(10位)。ポイント前週比は順に99.9%、99.5%と微減にとどめていることはロングヒットの証といえるでしょう。また前者による「ダーリン」(6位)はポイント前週比87.2%とダウン幅が大きくなっていますが、次週もトップ10内にとどまるものとみられます。

 

 

【ヒットの8段階】を紹介したエントリー(→こちら)において、真の社会的ヒット曲とは『ロングヒットし、年間チャートで上位に進出する作品』と記しました。ロングヒットにはストリーミングの上位安定が欠かせず、加えてストリーミングが強いならば総合ポイントの前週比が大きく下がることはありません。この点は毎週掲載しているストリーミング表からも読み取ることができるはずです。

このストリーミング表は毎週土曜に公開するCHART insightからヒットを読む カテゴリーのブログエントリーで掲載しています。当週新たにトップ10入りした曲については来週土曜のエントリーにて翌週動向を確認し、今回記載した内容の振り返りを行います。




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