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『ミュージックステーション』でのビルボードジャパンソングチャート紹介を高く評価する

老舗音楽番組の『ミュージックステーション』(テレビ朝日 以下"Mステ"と表記)が今年に入り、ビルボードジャパン最新ソングチャートの上位50曲を紹介する企画を開始。番組ではナレーターの服部潤さんが全曲を歌手名共々読み上げ、注目曲については構成6指標の順位も掲載しています。このチャートを"今週1番聴かれた曲"という形容にて紹介し、一昨日放送回ではビルボードジャパンのロゴも入っていることが確認できます。

このブログでは一昨日の放送前に上記エントリーを用意しました。次回2月14日放送分でもビルボードジャパンソングチャートが紹介されるかは分かりかねますが、2週続けて発信したことからチャート紹介が今後デフォルトに成ると捉えていいかもしれません。

Mステでのビルボードジャパンソングチャート紹介を高く評価し、企画の継続を希望します。

 

<Mステでのビルボードジャパンソングチャート紹介を評価する理由>

 

 

① 今のヒット曲をきちんと伝える姿勢を示している

ビルボードジャパンの音楽チャートが時代の変化に即してチャートポリシー(集計方法)を変えたことで社会的ヒット曲を示す鑑に成ったことについては、このブログでお伝えしています。そのチャートを番組内で毎回伝えることでビルボードジャパンの認知度が上昇することは勿論、Mステが今のヒット曲をきちんと発信する姿勢もあらためて訴求可能です。

"あらためて"と述べたのは、Mステが以前はオリコンをベースにしたランキングを紹介していたため。フェードアウトしたランキングコーナーがビルボードジャパンをベースにした形で復活したことからは、今の時代におけるビルボードジャパンソングチャートの(業界での)信頼度の高さが見て取れます。

 

② 他の音楽番組との差別化を図っている

ゴールデン帯の音楽番組ではMステの他に『CDTVライブ!ライブ!』(TBS)や『with MUSIC』(日本テレビ)、『うたコン』(NHK総合)が存在。またバラエティ面が強いながら音楽(主にヒット曲)を用いた『ハマダ歌謡祭 オオカミ少年』(TBS)や『ミュージックジェネレーション』(フジテレビ)も登場しています。

多くの番組では企画や過去曲を重視する姿勢がみられ、Mステも同様でした。しかしビルボードジャパンによる最新ソングチャートを長尺を割いて紹介する形に変わったことで、バラエティ的企画や(それに伴う)過去曲の紹介を行う番組とは一線を画すようになったといえます。Mステ的には週毎に企画を用意する必要(手間)はなくなり、より最新の音楽に向き合えるようになったといえるでしょう。

 

CDTVオリジナルランキングの変革を促すきっかけになる

音楽番組におけるチャート紹介といえば、『CDTVライブ!ライブ!』におけるCDTVオリジナルランキングをまず浮かべる方は多いでしょう。30年以上の歴史を誇るランキングは8年前にチャートポリシーをビルボードジャパン的な形に変更していますが、特に年間チャート紹介時にて様々な問題が噴出しています。

このブログではビルボードジャパンソングチャート、オリコン合算シングルランキングおよびCDTVオリジナルランキングにおける2024年度動向を比較した上で、ビルボードジャパンのみが信頼可能と述べました。その理由は上記エントリーで記載していますが、そこで紹介した表ひとつをとっても、CDTVオリジナルランキングの曖昧さがみえるはずです。

Mステにおけるビルボードジャパンソングチャート、そしてCDTVオリジナルランキングはいずれも月曜からが集計期間であり、チャート発表もMステが先行する形となります。Mステでのチャート発表が徹底されればCDTVオリジナルランキングは発表タイミングの面でも遅れを取る形となるため、改革が必要だといえるかもしれません。

 

④ サブスク未解禁歌手に解禁を促すきっかけになる

MステではSTARTO ENTERTAINMENT所属歌手がほぼ毎週登場。『オリ★スタ』(オリコンが以前発行していた雑誌)で所属歌手の表紙起用率が高かったことや、フィジカルセールスのウエイトが大きいオリコン合算シングルランキングで所属歌手作品が強いことを踏まえればオリコンランキングが扱われてよかったはずですが、番組がビルボードジャパンソングチャートを選んだのは同チャートの信頼度を踏まえてのことでしょう。

そのビルボードジャパンソングチャートが初めて紹介された1月24日放送回にはMrs. GREEN APPLESnow Manが出演。2組のメンバー内交流が紹介された際にラウールさんが発した言葉を踏まえて上記ポストを行いましたが、この全面解禁の重要性についてはSnow Manのベストアルバムがビルボードジャパンアルバムチャートで首位初登場を果たした際にあらためて記しています。

STARTO ENTERTAINMENT所属歌手ではSnow Man(昨秋「One」1曲がサブスクで解禁)をはじめ、SixTONESやWEST.、またAぇ! group等が現時点でもサブスク未解禁を続けていますが、Mステには同事務所所属歌手が毎週のように登場します。その番組でビルボードジャパンソングチャートが紹介されれば、その度に未解禁歌手は(言葉は強いかもしれませんが)肩身が狭い思いをすることになるわけです。

無論、デジタル解禁しても全曲がヒットするわけではありません。またフィジカルセールス初加算週に上位進出することは可能ですが、Mステではチャート紹介時に注目曲を各指標の順位込みで紹介しています。たとえば1月24日放送回で採り上げられたSTU48「地平線を見ているか?」の動向(および他のランクイン曲との差)を踏まえればバランスの良い指標構成、その中でもストリーミング指標が如何に重要かが解るはずです。

(上記ポストはMステが採り上げるビルボードジャパンソングチャート、深く知るための表を紹介します(1月31日付)でも紹介しています。なおMステでは1月31日放送回にて、ビルボードジャパンソングチャートにおける各指標順位を構成全指標の順位表示(円グラフ)から、100位以内に入った指標のみの順位表示(棒グラフ)に変更しています。)

Mステが今後もビルボードジャパンソングチャートの発信を続ければ、サブスク未解禁歌手の意識は変わっていくものと考えます。またフィジカルセールスばかりが強い、またはその指標を重視する歌手側(主にアイドルの運営側)に対しデジタルの重要性を認知させることにもつながるはずです。

 

ビルボードジャパンがGlobal Japan Songs Excl. Japanチャートを開始、またMUSIC AWARDS JAPANが創設されたことで、日本の楽曲の海外進出に向けた動きが活発になりつつありますが、海外でヒットするためにはデジタルの充実が大前提です。音楽賞新設等に加えてMステでサブスク人気が大きく影響するビルボードジャパンソングチャートを採り上げたことで、日本の歌手側の意識変革はさらに加速することになるでしょう。

 

 

おわりに

Mステがビルボードジャパンソングチャートを"今週1番聴かれた曲"と形容することは、たとえばフィジカルセールスばかりが強い曲が一時的にでもランクインすることを踏まえるに適切とは言い難いでしょう。初登場時から少なくとも2週間の動向を押さえることがより重要であり、このブログでは"CHART insightからヒットを読む"カテゴリーのエントリー(→こちら)にてその旨を紹介しています。

また、Mステはビルボードジャパンソングチャートの発表を"速報でお届け"と伝えていますが、これも正しいとはいえません。尤もテロップにてチャート公開日が記されているゆえこの形容は大げさだと解るのですが、しかしMステのみならずメディア全体が分かりやすい(より伝わりやすい)表現を優先するために正確性を欠いてもよいと考えているだろうことに、強い違和感を抱きます。これら表現は見直すことを願います。

これら表現問題は引っ掛かるものの、しかしビルボードジャパンソングチャートの紹介は全体的にはとても好い流れだと考えます。Mステの放送頻度が少ないことを踏まえればチャートの浸透につながるかは難しいかもしれませんが(2024年における放送は22回)、今後もチャート紹介を徹底することで音楽業界や他の音楽番組に刺激を与えていくことを、心から願っています。




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