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前週のトップ10初登場曲、当週のCHART insightから真のヒット曲に成るかを読む (2024年10月9日公開分)

3月まで記載していたこちらのエントリーを、内容を少しリニューアルした上で夏以降再開しています。先週の内容はこちら。

 

ビルボードジャパンソングチャートの動向を分析する者として、真の社会的ヒット曲とはロングヒットする、年間チャートで上位に進出する作品と位置付けています。週間単位で上位に入ることも素晴らしいですが、他方で所有指標が強い曲は加算2週目、また所有指標的な接触指標をなぞる曲(主にLINE MUSIC再生キャンペーン採用曲)はキャンペーン終了後に指標が急落し、総合でも大きくダウンすることが少なくありません。

急落傾向はここ最近、特に目立っています。ソングチャートのトップ10は5曲近くが毎週入れ替わり、ロングヒットする(その可能性を持ち合わせている)かそうでないかが極端に分かれる状況です。ロングヒット曲は主にライト層の支持が反映されるストリーミング指標が強い一方、急落する曲はコアファンとライト層との乖離が大きいのですが、これらを1週分のチャートから判断することは現状では難しいといえます。

ゆえにこのブログエントリーでは上記提案をビルボードジャパンに対して行っていますが、すぐに叶うことはないかもしれません。ならば、あくまで自分なりであると前置きしつつ、チャートの見方を提示したいと考えたのがエントリー復活の理由です。

 

ビルボードジャパンは9月下旬、CHART insightが完全な形でリニューアルを果たしています。3月のリニューアル時には円グラフを累計ポイントの構成比(ソングチャートの構成指標にはないTop User Generated Songsチャートも含む)に切り替えるとしていましたが、実際は当週(最新週)における構成比が表示され続けていました。それが累計ポイントに切り替った形です。ゆえに、当週(最新週)の指標構成は見えにくくなっています。

 

 

<2024年10月9日公開分 ビルボードジャパンソングチャート

 前週初めてトップ10入りした作品の、前週および当週におけるCHART insight>

 

※CHART insightの説明

 

[色について]

黄:フィジカルセールス

紫:ダウンロード

青:ストリーミング

黄緑:ラジオ

赤:動画再生

緑:カラオケ

濃いオレンジ:UGC (ユーザー生成コンテンツ)

 (Top User Generated Songsチャートにおける獲得ポイントであり、ソングチャートには含まれません。)

ピンク:ハイブリッド指標

 (BUZZ、CONTACTおよびSALESから選択可能です。)

 

[表示範囲について]

総合順位、および構成指標等において20位まで表示

 

[チャート構成比について]

累計における指標毎のポイント構成

 

Hey! Say! JUMP「UMP」

 10月2日公開分 1位→10月9日公開分 100位未満

 

当週におけるストリーミング等動向表はこちら。

 

Hey! Say! JUMP「UMP」については、前週首位獲得の際に以下の指摘を行いました。

一方で、次週は急落する可能性が否定できません。デジタル、特に接触指標であるストリーミングが強い曲はライト層の支持を受けロングヒットする傾向にあるのですが、Hey! Say! JUMP「UMP」はそもそもデジタル未解禁につきストリーミング指標を獲得することはほぼできません(動画がオーディオストリーミングで多く聴かれた場合はストリーミング指標300位以内に入る可能性もありますが、今はほぼない状況です)。

「UMP」はフィジカルセールス1→10位、ラジオ6→13位とダウンしたのみならず、前週加点が復活した動画再生指標が再度未加点(300位未満)となり、総合100位未満となっています。ダウンロードおよびサブスクを解禁していればデジタルが加点された可能性があり、100位以内にとどまることができたかもしれません。

 

 

さて前週のエントリーにて紹介した2曲には、今回大差が生じています。

前週3万枚前後のフィジカルセールスを獲得、他指標は未加算ながらも1指標のみで総合30位以内に入ったAKB48「恋 詰んじゃった」およびTOMORROW X TOGETHER「ひとつの誓い (We'll Never Change)」ですが、当週のフィジカルセールスは前者が43,319枚に上昇、後者が5,513枚に後退し、総合では「恋 詰んじゃった」が27→15位に浮上した一方で「ひとつの誓い (We'll Never Change)」は29位→100位圏外と大差が生じています。

AKB48「恋 詰んじゃった」は総合100位以内通算8週目のエントリーにして、20位以内滞在は通算3週目となりました。アイドルやダンスボーカルグループの作品においてはロングヒットの部類に入りますが、他指標が伴わない状況からはコアファンの熱量が他曲に比べてかなり大きいことが推測できます。長期のフィジカルセールス安定施策ならば、コアファンの物理的疲弊は免れないといえるかもしれません。

 

今回の動きを踏まえ、ビルボードジャパンのチャートポリシー(集計方法)は見直しが必要だと今一度断言します。今年度上半期のソングチャートにおいてNumber_i「GOAT」のフィジカルセールス(累計売上枚数)とフィジカルセールス指標の順位に乖離があったことを踏まえて上半期チャート分析時に提示した内容を再掲します。

Number_i「GOAT」はフィジカルセールス指標の基となる売上枚数では11位ながら、指標化の際に19位と、順位に差があることが判ります。

(中略)

しかし現在のチャートポリシーでは週間単位で一定枚数を上回ったフィジカルセールスに対し係数処理を行う一方、フィジカルリリースから数週後のフィジカル販売施策でセールスが急増した曲に対しては係数処理が施されません。この施策で上昇した曲は他指標が伴わず、ライト層やグレーゾーンとの乖離を生んでいる(コアファンの追加購入を施策の主体としている)以上、真の社会的ヒットとは呼び難いと考えます。

ただ、このようなフィジカルリリース後の販売施策を採る曲が、売上枚数の順位以上に指標化時の順位がより高くなっているのではということを、記事の「GOAT」に関する表記から感じています。この仮説が正しいならば、一定の売上枚数を超えた曲についてはその週以降、一定枚数を超えなくとも毎週の売上に係数処理を施すことが必要ではないかと考え、ビルボードジャパンにチャートポリシー(集計方法)の議論を希望します。

(Number_iに関する記事は、リンク先に掲載しています。)

『一定の売上枚数を超えた曲についてはその週以降、一定枚数を超えなくとも毎週の売上に係数処理を施すことが必要』であるのみならず、このエントリーで毎週のようにフィジカルセールスばかりが強い曲が瞬間的に週間上位に立ちながら翌週急落することが多く、これらにより1週分のチャートだけで(AKB48等においては複数週においても)真の社会的ヒット曲を判断することが難しくなっているのは事実でしょう。

 

2024年度はあと数週で終了します。ビルボードジャパンには議論の場を設けていただき、2025年度初週のタイミングでもフィジカルセールス指標全体のウエイト減少や係数処理適用方法の変更を実行することを願います。それらの措置がフィジカルセールスが強い歌手側にデジタルの重要性を気付かせ、動かすことにもつながると考えます。




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