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ミーガン・ザ・スタリオン feat. 千葉雄喜「Mamushi」のチャート動向を注目すべき理由

ミーガン・ザ・スタリオン feat. 千葉雄喜「Mamushi」の勢いがさらに高まっています。

このことについては一昨日のエントリーでも述べたばかりですが、日本時間の7月23日火曜に発表予定の米ビルボードによる7月27日付米およびグローバルのソングチャートでも上昇が期待されます。

ビルボードによる7月27日付米およびグローバルのソングチャートと集計期間が同一となるSpotifyの週間チャートでは、「Mamushi」が米で36→38位、グローバルでは71→51位に。米では順位は落とすもののエミネムの複数エントリーに伴うものであり、再生回数を伸ばしていることに注目です。

 

今回は、ミーガン・ザ・スタリオン feat. 千葉雄喜「Mamushi」はなぜ凄いのかについて、解説します。

 

 

<ミーガン・ザ・スタリオン feat. 千葉雄喜「Mamushi」の動向を注目すべき理由>

 

① 海外チャート初登場後も上昇を続けていること

海外では新曲やニューアルバムがリリース日から聴かれる傾向にあり、それが米ビルボードによる米やグローバルのソングチャート(後者はGlobal 200、そしてGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.の2種類が存在)の初動の高さに反映されます。

米ではアルバムチャートにストリーミング(公式動画の再生も含む)のアルバム換算分も含まれるため、ストリーミングに強い作品はアルバムチャートのみならず収録曲がソングチャートにも複数初登場を果たす傾向です。このことは上記エントリーでお伝えしていますが、一方でアルバム収録曲はアルバムの顔的役割に位置付けられるリード曲を除けば初登場の翌週以降ダウンする流れが一般的です。

 

ミーガン・ザ・スタリオンが6月28日にリリースしたアルバム『Megan』からは、7月13日付米ビルボードソングチャートで3曲が初登場し、「Mamushi」は68位にランクイン。その「Mamushi」は翌週7月20日付で45位に上昇した一方、他2曲は100位圏外に脱落しています。つまり、アルバム『Megan』収録曲の人気は「Mamushi」に集約されているといえるのです。

 

この集約は、アルバムの次の顔的役割を決める際の参考となります。実は現在ミーガン・ザ・スタリオンが来日中であり、「Mamushi」のミュージックビデオを撮影するらしいとフロントロウが報じたばかりです。『Megan』からの次のシングルが決定したと捉えていいでしょう。

(なおミーガン・ザ・スタリオン(Megan Thee Stallion)は"ミーガン・ジー・スタリオン"や"メーガン・ザ・スタリオン"等と表記されることもあります。)

ミーガンがTikTok等にてこの曲を使ったダンスチャレンジを積極的に発信していることもヒットの一因ですが、好調なチャートアクションが「Mamushi」のシングル化決定につながったといえるかもしれません。

 

② サブスクの充実とYouTube公式オーディオ公開の重要性が解ること

ビルボードアルバムチャート初登場のタイミングで収録曲がソングチャートに登場すること、また米アルバムチャートでストリーミングのアルバム換算分が含まれるのは、音楽をサブスクやYouTubeでチェックする方が多いことをチャートポリシー(集計方法)に反映したことの結果といえます。

 

さて、ミーガン・ザ・スタリオン feat. 千葉雄喜「Mamushi」の公式動画は、現時点ではミーガンのYouTubeアカウントから発信された公式オーディオのみとなっています。

最新7月20日付米ビルボードソングチャートで45位に上昇した「Mamushi」はストリーミングが前週比40%アップの1030万を記録(ミーガン・ザ・スタリオン feat. 千葉雄喜「Mamushi」、世界での人気が高まっていることについて(7月19日付)より)。先述したように米ビルボードはストリーミング指標に公式動画の再生回数分を含むことから、公式オーディオの存在もチャート上昇の一因と捉えていいでしょう。

 

③ 日本のラッパーが米ソングチャートで上位進出を果たしていること

Billboard Hot 100 - Wikipedia(7月19日時点)より。

リンク先では100位までにランクインした作品が掲載され、2018年にはソフィー・タッカー feat. ナーヴォ、ザ・ノックス & 植野有砂「Best Friend」(YouTubeこちら)が米ビルボードソングチャートで81位を記録したことが解ります。植野さんは歌うのみならずラップも披露していますが、日本のラッパーとして、また(ラッパーに限らずですが)客演参加曲において、50位以内に入ったのは千葉雄喜さんが初となります。

 

④ 海外でヒットする日本関連曲の新たな潮流に成っていること

先述した米ビルボードによるグローバルチャートについてはこのブログで紹介していますが、その際に以下の内容を記しています。

J-POPにおけるグローバルヒットには、【アニメソング】、【アニメを想起させる曲】(ミュージックビデオにてアニメを用いたYOASOBI「夜に駆ける」等)、【アニメ以外の映像作品タイアップ】(ドラマ『silent』主題歌のOfficial髭男dism「Subtitle」等)、【アイドルソング】そして【TikTokを機にバズが発生した曲】という傾向がみられます。

経済産業省が先週発表した報告書でも、海外でヒットする日本の楽曲の傾向が記載されています(下記リンク先参照)。2018年以降はアニメソングの海外人気が特に際立っていますが、その中で藤井風「死ぬのがいいわ」やimase「NIGHT DANCER」といったTikTokのバイラルヒットを契機とするヒット曲が少しずつ登場しているという状況です。またCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」(2024)はその双方を持ち合わせています。

「Mamushi」はミーガン・ザ・スタリオンが主演名義であり実際には海外の作品ですが、サビをはじめ日本語がその大半を占めています(リリックはこちら)。【リリースから間もなく】【歌手側の積極的なダンスチャレンジ発信もきっかけに】【(TikTokを集計対象に含まない)海外の総合ソングチャートでもヒットしている】といった特徴は個々では該当する曲があるかもしれませんが、複数の該当は珍しいといえるのです。

(なおCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」においては「Mamushi」に近い形でのバズといえます。一方でダンスチャレンジを歌手側本人が行う点においては、ミーガン・ザ・スタリオン側がより多いという印象です。)

 

⑤ 日本の歌手の海外進出において新たな指針に成り得るヒットであること

ミーガン・ザ・スタリオン feat. 千葉雄喜「Mamushi」の世界でのヒットは、多くの気付きを日本の音楽業界にもたらすでしょう。

歌詞の大半が英語以外であっても受け入れられる可能性については、The Orchard共同創設者のリチャード・ゴッテラー氏がインタビュー(後編)で語っています(上記ポストはそのインタビューから、音楽ライターの末崎裕之さんが一部を抜粋したもの)。米ソングチャートには保守的な動きを示すラジオ指標も含まれますが、少なくともストリーミング指標でユーザーの柔軟性が高いことは「Mamushi」の動向からも感じます。

英語圏の歌手がグローバルヒットに至るには英語詞曲の用意、また非英語詞曲ならば英語詞バージョンを追加投入することが、これまでのチャート動向を踏まえれば重要だといえました。(中略)「Supernatural」や「Mamushi」のヒットにより複数の言語がシームレスに用いられた曲がこれからの定番に成り得るのではと感じています。

そして今月初めには上記内容を記しましたが、海外の歌手による日本語の使用は日本のカルチャーへの理解が背景にあると思われます。NewJeansの日本デビュー時における村上隆さんとのコラボや、ミーガン・ザ・スタリオンのセーラームーンコスプレはその反映だと考えます。

@theestallion Sailor HOTTIE ⭐️⭐️⭐️ #MAMUSHI ♬ Mamushi (feat. Yuki Chiba) - Megan Thee Stallion

また「Mamushi」は日本のプロデューサーで、今年上半期にバズを起こした千葉雄喜「チーム友達」を手掛けたKoshyさんによる作品。ミーガン・ザ・スタリオンが「Mamushi」を作ったきっかけは解りかねますが、仮に「チーム友達」への関心から「Mamushi」制作に至ったならば、SNSのバズ、またデジタルリリースに伴う海外発信の重要性を感じずにはいられません。

 

日本の歌手においてもデジタルの充実、また海外カルチャーへの心からの愛情を込めた発信が海外の音楽ファンや歌手側に見つかり、ヒットの可能性が生まれるといえるでしょう。

 

 

以上5点が「Mamushi」のチャートアクションを特筆すべきとして採り上げる理由です。日本のメディアや音楽ファンに拡がることを願います。




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