昨日のエントリーでは、前週のビルボードジャパンソングチャートで初めてトップ10入りした曲(フィジカルセールス指標初加算に伴い再度トップ10入りした櫻坂46「自業自得」を含む)の当週における動向をお伝えしました。
採り上げた4曲のうちトップ10内をキープしたのはINI「LOUD」(1→5位)およびDa-iCE「I wonder」(8→9位)ですが、ポイント前週比は前者が41.7%に対し後者は101.1%と上昇。「I wonder」は週間最高ポイントを更新しています。

「I wonder」を前週採り上げた際、集計期間中に公開された同局のTHE FIRST TAKEの影響が大きく作用したと紹介しました(Da-iCE「I wonder」が遂にトップ10入り、ビルボードジャパンも注目するチャート動向の影響源とは(7月7日付)参照。当週は動画再生指標が5→6位に後退しながらストリーミング指標は8→5位に上昇(同指標最高位更新)、またストリーミング指標の基となる再生回数は前週比108.6%となっています。
Da-iCEは今夏の地上波長時間音楽特番5つすべてに出演し、当週の集計期間中には『THE MUSIC DAY 2024』(日本テレビ)に登場しています。同番組での披露曲が「I wonder」ではなかったこともあってかダウンロード指標は7→10位に後退していますが、相次ぐテレビ出演が「I wonder」を主体とする歌手全体の注目度上昇に寄与したことは間違いないでしょう。
(弊ブログでは今回の地上波長時間音楽特番について、出演歌手傾向をまとめた上で分析するエントリーを近日公開します。2024年夏の地上波長時間音楽特番から出演歌手傾向およびテレビ局の動向を読む (途中経過版)(6月23日付)で掲載した4番組に7月19日放送の『ミュージックステーションスペシャル』(テレビ朝日)を加えた5番組で比較します。)
なおTHE FIRST TAKEでは、基本的に水曜と金曜の22時に新たな動画が公開され、水曜に1回目の出演を果たした歌手は翌週金曜、金曜が1回目ならば翌々週の水曜に2回目の出演を果たすのですが、7月10日に2回目の出場を果たすはずのDa-iCEは同日公開の動画に登場しませんでした。ゆえに「I wonder」は"SNSでのバズ発生曲をピンポイントで採り上げる"という今年のチャンネル傾向に合致し、起用されたものと推測されます。
さて当週は、MY FIRST STORY × HYDE「夢幻」がトップ10内に返り咲き(11→8位)、またポイント/順位共に過去最高を更新しています。

これは「夢幻」がオープニング主題歌に起用されたテレビアニメ『「鬼滅の刃」柱稽古編』(フジテレビ)が6月30日に最終回を迎えたことに伴う盛り上がり、最終回前にミュージックビデオが公開されたこともさることながら、今夏の地上波長時間音楽特番のうち3番組に出演した(出場する)ことも大きいものと考えます。
「夢幻」は当週においてポイント前週比127.4%、ストリーミング指標の基となる再生回数は前週比124.6%と高水準を記録し14→8位に上昇しています(同指標最高位更新)。アニメ終盤の盛り上がりに合わせて様々な施策や露出を重ねたことが、楽曲の認知浸透に貢献したと捉えていいでしょう。
・MY FIRST STORY × HYDE|アニメ「鬼滅の刃」柱稽古編主題歌『夢幻/永久 -トコシエ-』アナログレコードが7月10日発売 - TOWER RECORDS ONLINE
「夢幻」は7月17日公開分ビルボードジャパンソングチャートにてアナログレコードの売上がフィジカルセールス指標に初加算となり、これに伴い「夢幻」が週間最高順位/ポイントを更新する可能性も考えられます。ちなみにアナログ盤リリースは、『鬼滅の刃』関連曲のみならず、たとえば昨年大ヒットしたYOASOBI「アイドル」でも実施されています。
当週は話題性の高い新曲の100位以内初登場が目立つ中、「I wonder」がトップ10内をキープ、そして「夢幻」共々週間獲得ポイントを更新しています。また劇場版も含む『鬼滅の刃』歴代オープニング主題歌が『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)で披露されてきたことを踏まえれば、Da-iCE、そしてMY FIRST STORYとHYDEさんによるコラボは共に紅白出場の可能性が高まっただろうというのが自分の見方です。