
好きな焼き魚は? と聞いて必ずあがる名前が、以前ご紹介した「塩鮭」に、
秋の「サンマ」、
そして「アジの干物」! ただし、自分で焼くとどうにもパサパサになってしまうのが焼き魚あるある……。そこで今回は、「アジの干物」を焼くときのコツをご紹介します。焼き加減が見やすく、片付けもラクなフライパンでおいしく焼いてみましょう!
魚屋三代目の「アジの干物のウマい焼き方」

1. フライパンに専用ホイルシート(魚焼き用など)をしき点火、中火にしたら「アジの干物」の皮目を下にして置く。

2. 中火で6~7分焼き、赤丸の腹の部分の油がふつふつとして、身が白く変わってきたら干物をひっくり返す。

※こうして目が真っ白く変わるのも、身を返すタイミングになります。

※今回使ったような中骨が付いている身は厚めなので、ターナー(フライ返し)などでフライパンに軽く押し付けるときれいに焼けます。

3. ひっくり返したら、3分くらい中火で焼く。
※干物を返した段階で6~7割程度火が入っているので、返した身に焼き色がつけばOKです。
とにかく焼きすぎないこと

ふっくら焼けたアジは、酒の肴にも最高! いくら脂がある干物でも、焼き過ぎれば身がしまり、うま味や脂も流れ出してパサつきます。

なので、身の色を見ながら、とにかく焼きすぎないことが肝心。フライパンなら焼き色もチェックしやすいですよね。
もし冷凍ものなら、冷蔵庫でゆっくり解凍後に焼き始めるといいでしょう。常温で一気に解凍してしまうとドリップ(魚や肉から出る赤っぽい液体)とともにうま味が出てしまいます。なお、凍ったまま焼くと中心がうまく焼けず半生のまま、ということもあるので注意です!
最後に、おいしいアジの干物の選び方、保存方法も書いておきますね!
おいしいアジの干物の選び方は?

「アジの干物」は、干物全体がふっくら丸みを帯びていて、肉厚なものを選びましょう。

また、赤丸の腹の部分に白く脂があるものがおすすめです。赤丸のところが腹、白いのが脂です。

赤矢印のところ、いい感じで脂がのっています。
それから、干物全体を見て、大きくても細長いものは脂がなく焼くとパサつきます。大きければおいしいということではないので、小ぶりでも脂のあるアジを選んでください!
アジの保存は、ラップでピタッと包んでから

干物といっても、「アジの干物」はカラカラに干しているわけではないので、早いうちに食べることがベスト。保存するときは、空気に触れると酸化して味が落ちやすい(いたみやすい)ので、ラップでピタッと包んで冷蔵庫へ。
それから、これはちょっとした裏技。もし、冷蔵庫に入れたまま時間が経って色が変わってきた(だけど嫌な臭いはしない)、そんな時は霧吹きなどで日本酒を吹きかけてから焼いてみてください。風味が良くなり、ふんわりと焼き上がりますよ!
作った人:魚屋三代目

本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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企画協力:フーディストノート

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