
まいど憶良(おくら)です。
温泉地で食べる地元食材と独創メニュー
注意しないと見落としてしまいそうな、1貫の寿司にネタがハーフ&ハーフ状態で乗った寿司など独創的な料理が食べられるお店があると聞き、

鳥取県は三朝(みささ)町にやって来ました。
三朝と言えば世界屈指のラジウム温泉で有名。

河原で無料で入れる温泉があるなど観光スポットとして申し分ない場所なのですが、せっかく旅行に来たのならおいしい物も食べて、食の思い出も一緒に作りたいものです。

ありきたりの物では満足できない、そんな方におすすめなのがここ「遊食空間きらく」。
まずはゆったりと温泉を楽しみ、夜にまたお邪魔する事としましょう。

時間を早送りして、あっという間に良い時間。

席数は70、個室もありという事で宴会なんかでも使えそう。
全体的に落ち着いた、ゆったりとした雰囲気のお店です。

※写真の価格はすべて税抜です。
メニューはと……。
かなりリーズナブルです。
などと言いつつ、とりあえずは、ビールで乾杯っ!
温泉後のビールってのは、もう絶対においしい。
そう、決まっているんです。

今回突き出しに出てきたのは「鯛(タイ)の皮」。

甘辛で、軽く一杯目のお供にいいですね。
皮のすぐ下の部分がおいしいんです。

続いて注文したのは、「鬼もずく酢」(350円/税抜)。
通常のもずくに比べて、太さとシャッキシャキの歯応えがものすごい。
その時に入る良い素材を、時にはそのまま活かして、時には驚きの手法で料理して食べさせてくれます。

メニューも豊富なんですが、迷った場合はボードのメニューを注文すれば間違いがないと思います。
その中から、「ふぐの唐揚げ」(650円/税抜)を頼んでみました。

でっ、デカい。

そんでもって、ホクホクでふんわりと柔らかい。
これ、鯖(サバ)フグとかではなくて、真フグなんです。
おっ、おいしいですっ!
フグと言えばトラフグというイメージがありますが、この真フグもそれに決して引けを取らないおいしさ。
そしてこの価格も魅力ですね。

お酒も進みます。
これぞ創作系居酒屋の真骨頂、レインボーロール!

評判のメニュー、「レインボーロール」(800円/税抜)。
ありそうでなかった! 1つのにぎり寿司の上にネタがハーフ&ハーフ状態で乗っているんです。

なんともぜいたくな味わい。
七色に輝くネタは、どれも味同士がけんかしていないところがすごい。

見た目だけでも味だけでもなく、食感までもが楽しく計算されているなんて、欲張りすぎです。

それだけではなく、シャリの中にも鰻(ウナギ)と卵が隠れているなんて。

お寿司を一つ味わいながらも、次のお寿司を横目で見ながら「これはどんな味がするのか」と、想像してしまいます。
ご当地!「三朝らーどん麺」っ!

「三朝らーどん麺」は、三朝町観光協会が音頭をとって開発されたというご当地グルメ。
なんとラジウム泉を使ってゆでられるという意表を突いた麺が、豚骨醤油をベースとしたタレの上に乗っかり豚肉、メンマ、ネギがトッピングされたもの。
ラードも入っていて、更にご当地ゆるキャラの湯煙怪獣ミササラドンとも掛かったネーミングと徹底していろんなものが掛け合わされた一品。
汁なしラーメンスタイルで提供されます。

これがまた、食べてみるとその味にこじつけ感はなく、ちゃんとまとまったおいしさになっているところがすごい。

途中まではそのまま食べて、

お酢をかけて食べて、

最後にラー油をかけて食べました。
味変の段階を踏んでも、1つ1つもちゃんとおいしくて納得できる仕上がり。
なにより、食べていて楽しいですね。
これが500円(税抜)というのも驚き。
ここ、「遊食空間きらく」以外でも、三朝ではいろんならーどん麺がたべられるので、食べ比べしてみるのも楽しいかも。

フィニッシュは「名物 葉ワサビ巻き」(670円/税抜)。

葉ワサビがピリリ。
お口もすっきりとし、ごちそうさまでした。
アメリカで修行した、変わり種の店長さんが繰り出す、自由発想料理の数々
店長さんはアメリカで文化、言語、ホテルマネジメント、そして料理を学んだといいます。
憶良 : 料理修行にアメリカって!?
アメリカってごった煮のような文化で、おいしい物があるのかなぁというイメージですが。
店長さん : と、思うでしょう?
逆にさまざまな国や文化、食べ物が集まって、それが日々しのぎを削っている場所という見方も出来るんです。
そこで生き残る食べ物の強さを学び、そしてそういう場所でさまざまな食べ物を感じ、融合させるにはとっても面白い国でもあるんです。
憶良 : なるほど、そういう考え方はありませんでした。
アメリカ的なというか自由度の高さという物は、そういわれれば確かに料理からも感じます。
サーモンとモッツアレラの天ぷらロールとか、創作系メニューはどれもこれも楽しそうです。

「レインボーロール」にしても、巻き寿司のように具材がシャリに入っていて、さらに違うネタが上に乗っているなんて、にぎり寿司の延長線のどこにもいない発想だという気がします。
店長さん : 食べて驚きがあるというのは、ある意味料理人の楽しみでもありますから、そう感じてもらえたら、うれしいです。
憶良 : 今日は、「もさ海老の唐揚げ」も食べたかったんですが。
店長さん : 季節によっても、その日の仕入れ状況でも料理は変わります。
たまたま今日はいい物が入らなかったのが残念ですが、地物の料理もおいしいですよ。
もちろん工夫できるところはひとひねりしますし、素直に素材を楽しんでもらう方が良い物は、その良さ引き出すことを考えてお出ししています。
憶良 : 引き出すと言えば、料理の引き出しも多そうですね。
店長さん : このお店の人気メニュー「游食オムライス」は、イタリアンレストランで学んだことがベースになりましたし、寿司バーで学んだ事でエビマヨロールや、梅ジソロールなんていうメニューも提供できます。
地元のおいしい物と遊び心も味わってもらって、それがいい思い出になればこんなにうれしい事はないと思います。
店長さんのいたずらっ子のように輝く目に見送られながらお店を後にしました。
何度でも行きたい、いろいろ食べたくなる
お話をしていても食べ物に関する知識の豊富さはもちろん、一工夫の引き出しの多さにも驚かされました。
次に来た時はどんなメニューで驚かせてくれるのかと、期待が出来るお店です。
世界屈指のラジウム泉と一緒に、ここでしか味わえない料理を是非楽しんで欲しいと思います。
おまけ追記1:公衆浴場
帰る前に、もうちょっと温泉を楽しいみたい。
そんな時には日帰り温泉施設もあります。
ここ「たまわりの湯」は気軽に入れる公衆浴場。

最後にひとっ風呂浴びて帰るかぁ、なんて使い方も良いですね。

おまけ追記2:河原風呂
もっとワイルドにという方には、

河原風呂がおすすめ。

川のすぐ横にある温泉はタオルを付けるのも禁止なので、昼間に入るのはなかなか度胸が必要なお湯。
私はちょっと勇気が足りませんでした。
おまけ追記3:ラジウムとか、ラドンのお話
ラジウムとラドンって、なんなんだろう。
ラジウムの話をする前に、ウランの話をしましょう。
原子番号92番のウランちゃんは、不安定な金属。不安定な元素なので、安定した元素になるため、何億年もかけて壊変(かいへん)して安定した形になろうとします。
α、β、γ線を放出して壊変したウランは、ラジウムという金属になりました。
ラジウムはごく微量、温泉水に溶け込んでラジウム温泉となります。
つまりラジウム温泉は、ラジウムという金属からごく微量出る放射線によって皮膚病、高血圧などの治療が期待できる温泉。
ラドンはラジウムが壊変してできた、安定性のある不活性ガスです。
このガスを吸い込んだりして血液中に溶け込んだラドンは、その強烈なイオン化作用で血中の老廃物を排出し、浄化をします。
その結果血管障害、自律神経の失調、消化不良などを改善すると言われています。
えーっと平たく言うと、ラジウムは金属ラドンは気体で、どちらも健康促進に効果があるという事。
更にラジウム泉は漬かる事、飲む事でも効果が期待できるので、これで麺を湯がくことでも健康への期待が出来るかも知れません。
お店情報
游食空間きらく
住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝791-18
電話番号:0858-43-0043
営業時間:月曜日~木曜日 11:30~14:30 17:30~22:30、金曜日・土曜日 11:30~14:30 17:30~23:00、日曜日 11:30~14:30 17:30~21:00 ※LOは閉店15分前
定休日:火曜日
ウェブサイト:http://www.misasa-kiraku.com/
