
【シリーズ】至高のグルメバーガー10選 no.10「Builders」@本所吾妻橋
さて、この連載も今回で最終回、至高のグルメバーガー、記念すべき10店目です。
やって来たのは都営浅草線の本所吾妻橋駅から徒歩約5分、浅草からスカイツリーに向かう途中、というとわかりやすいでしょうか? 住宅と町工場が混在する下町の一角にハンバーガーショップ「Builders(ビルダーズ)」があります。

大通りから一本入った路地で、木と金属の組み合わせがかっこいい、ちょっと目を引くおしゃれなお店です。

さっそく、入ってみましょう。

コンクリート打ちっ放しに木の造作、こだわりの感じられる内装です。

手前にカウンター席、中の方はすべてテーブル席になっています。
東京の東側で、みんなでハンバーガーを盛り上げたい!

オーナー店長の町田康彦さんは、元グラフィックデザイナー。
27歳の時に心機一転、昔から好きだったハンバーガーショップの開店を目指し、人形町の老舗ハンバーガーショップ「BROZERS'(ブラザーズ)」で働き始めました。約5年間の勤務の中で料理長及び副店長を歴任。
そして約半年の準備期間を経て、2018年1月にこの「Builders」をオープンしました。
── なぜこの場所にしたのでしょうか?
ここは浅草にもスカイツリーにも近いので、ある程度人の流れが見込めるな、と。もともと、東京の東側でハンバーガー屋さんをやりたいという気持ちがあったんです。修行先に人形町の「BROZERS'」を選んだ時からそれは考えてましたね。
── それはなぜでしょう?
僕は江戸川区の平井の出身なんです。西側にはこういうハンバーガー屋さんって多いじゃないですか? だから東側もみんなで盛り上げようって。「BROZERS'」出身の他の仲間もこの近くで開店している人が多いんですよ。

── 元グラフィックデザイナーということは、このお店の内装にもかなりこだわったのでは?
そうですね。コンクリートと木の、自分でお店をやるならこういう感じって決めていた憧れがかなり実現しました。天井も抜いてかなり高くしたんです。
あと、ファミリーもゆっくり過ごせるようにテーブル席を多くしています。ベビーカーも入れますし、キッズメニューもあります。この街はけっこう小さいお子様連れの若めのファミリー層が多いんですよ。
実は僕の子どもももうすぐ生まれるので、そういう点にも気を使ってます。
メイドイン平井!? の下町職人系ハンバーガー
それでは、ハンバーガーを作っていただきましょう。

自家製バーベキューソースの鍋には骨が入っています!
これは、サイドメニューの「煮込みスペアリブ」をバーベキューソースの中で煮込んでいるんです。
── では、肉の出汁がバーベキューソースに溶け込むわけですね?
そうなんですよ。ソースにパイナップルが入っているから肉も柔らかくなるし。味は全体のバランスを重視して、塩辛過ぎないようにしてます。玉ねぎとパイナップルの擦り下ろしをじっくり炒めて使っているので、甘みがあってフルーティーな感じのバーベキューソースです。

焼くのは鉄板です。
「BROZERS'」時代にずっと鉄板で焼いていたので、手になじみがあるので。あと、なるべくお客様を待たせないように手早く一気に作れるのが鉄板かなあと。一度に5個くらいは作れます。

※写真の価格はすべて税抜です。
ハンバーガーの味付けは5種類。バーベキューソース、テリヤキソース、タイのスウィートチリソース、自家製のフレッシュサルサ、タルタルです。
今回は、バーベキューソースのハンバーガーの中でもおすすめのベーコンエッグチーズバーガーを作っていただきます。

バンズはコロッと丸みがあるタイプです。
バンズはサンワローラン(業務用パンの大手メーカー)です。サンプルをいくつももらって、全体のバランスが取れるのを選びました。
── 個性があり過ぎない方がいいんですね。
そうですね。どれが飛び抜けておいしいとかじゃなくて、ハンバーガー全体としてのおいしさを目指しています。あとサンワローランは平井にあるんですが、僕も出身が平井なんで親しみがあって(笑)。

バンズも鉄板で温めます。

パティは110g、かなり脂身が多めの印象です。
肉も平井にある友達のお父さんがやっている肉屋さんから卸してもらっているんです(笑)。全体的に平井ですね(笑)。
── 「Builders」っていう店名も職人っぽさがあるし、平井も町工場とか多いですよね?
そうなんです。うちの親も町工場やってたんですよ。もうやめてますが。
── まさに、下町の職人系ハンバーガーじゃないですか!
はい、そんな感じです(笑)。まさに、ハンバーガー職人が作るハンバーガーって意味で「Builders」って名前にしたんです。
── では、パティの中身について教えてください。
肉はUSビーフ100%で、部位としてはモモとバラ肉。それのひき肉とハンドチョップしたものをブレンドして、ジューシーかつかみ応えのあるパティを目指しています。
── 最近のグルメバーガーは赤身が中心で、バラ肉を使っているのは珍しいと思うのですが。
赤身のかみ応えのあるのも大好きなんですが、やっぱり「BROZERS'」の肉汁がジュワッていうのも大好きで、完全に僕の好みで両方の良いとこ取りでブレンドしたのがこのパティなんです。バラ肉の脂身も掃除をしつつ入れて、そこでジューシー感とかかみ応えの部分とか、肉のうま味の部分とかを引き出せるように作っています。
── みなさん、自分の好みで作ってるって言ってますね。
そうなんです。結局、味覚って人それぞれで違うから、そうなるとどこに合わせるっていうよりは自分の好きなものを出すしかなくなると思うんです。

パティを鉄板で焼き始めるとジュワーっと脂がにじんできます。
味付けに塩と胡椒を振ります。

他の具材も順番に焼いていきます。目玉焼きはヘラで丸く整えます。

── まかないは毎日ハンバーガーですか?
そうですね。たまに違うものも食べますけど、だいたい毎日食べてますね。この前、ネットでお店を紹介してくれた記事で「ハンバーガーが大好きそうなオーナーが好印象」って書いてあって(笑)。やっぱり知らない人が見ても、ハンバーガー好きそうに見えるんだなって思いました。

レタスはきちんとたたむタイプ。

下から、パティ、チェダーチーズ、ベーコン、バーベキューソースです。

バンズにはマヨネーズを塗ります。

生野菜をのせて……

グリルした玉ねぎものせて……

先ほど重ねたパティなどものせます。

最後に目玉焼きをのせてバーベーキューソースを塗ります。
いよいよ出来上がりです。
肉汁ジュワッ! なベーコンエッグチーズバーガー

▲ベーコンエッグチーズバーガー(1,512円)

店名入りのボードにのってきます。インスタ映え!
すべてのハンバーガーにポテトとピクルスがついてきます。
平日ランチタイムには、プラス216円でソフトドリンクをつけられます。

たしかに全体的なバランスの良い、美しい佇まい。

ジューシー感が伝わってきます。

切ってもらって中身を拝見。とろけたチーズが食欲をそそりますね。
── けっこう、しっかり気味にウエルダンな焼き具合ですよね?
そうですね。ひき肉なのでしっかり焼かないと怖いというお客様も多いですし。それに脂身が多いというのもあってしっかり焼いてもパサつきません。このくらいこんがり焼いた方がおいしいと思います。僕の好みですが。

さて、いただいてみましょう!
ギュッと押しつぶすと、なんとか縦にひと口でいける高さになります。
バンズはしっとりと弾力のある食感、すぐに野菜、そして肉類に歯が到達します。
なるほど、バランスが良いとはこういうことかも。
パティからは脂の香ばしい風味、バーベキューソースのフルーティーさ、野菜のさわやかさ、すべてが混然一体となって感じられます。
パティはホロッと崩れるのですが、粒々した肉にかみ応えがあって肉汁がジュワッと出てきます。
どこにも変わったところはないけれど、しっかり作った具材を真面目に組み立てた、まさに職人系ハンバーガーといえるのではないでしょうか?
さて、ハンバーガーには やっぱりビールでしょう!

定番ビールの他におすすめのクラフトビールも置いています。

▲帝国IPA(1,026円)
伊豆のベアードブルーイングで作られている帝国IPAは、しっかりとしたコクとボディーがありながら、さわやかなホップフレーバーが特徴です。

かなり飲み応えがあります。

ペールエールがお好みの方には、同じブルワリーのライジング・サン・ペールエールもありますよ。
手作りブラウニーもわざわざ食べに行きたい満足感
もう一つの看板メニューはブラウニー、こちらも自家製です。

▲自家製ブラウニー(432円)+バニアアイストッピング(162円)
ブラウニーとソフトドリンクのセットは702円なので、それにバニラアイストッピングをつけると862円。
ハンバーガー屋さんのデザート、という予想をはるかに上回る凝り具合です!
── 食事の後に通りかかって、ここでティータイムにするのはOKなのでしょうか?
ソフトドリンクとセットにして、カフェ的なご利用も大歓迎です。ハンバーガーを食べなくてもOKです。
ブラウニーは「BROZERS'」でも作ってたんですが、そんなに注目を浴びるメニューではなくて、でも僕は好きだったんで、レシピを改良して、見た目もちょっとかわいくすれば、みんな食べに来てくれるかな、と思って。
あと、オレンジの代わりにオレオが乗ったものにクリームを添えたタイプもあるので好きな方を選んでいただけます。

ハンバーガーと同じくらいにブラウニー愛も感じます。
── 開店から3カ月ほどですが、感触はいかがですか?
場所柄、外国人のお客様も多いのですが、オーストラリア人の方に「今までで食べたハンバーガーの中で一番おいしい!」と言っていただけたのはうれしかったですね。
── 本場に認められたのですね!
あと、やっぱりお客様が食べているところを目の前で見られるっていうのはとてもうれしいですね!「BROZERS'」時代はテイクアウトとデリバリーが主な店舗の方で働いていたこともあって、レストランで働きたいっていうのがずっとあったんです。お客様に感想をダイレクトにもらえたりとか、食べている表情で「ああ、おいしそうに食べてるな」とか。そういうのを見ながらまた作れるって、幸せだなって思います。もっともっとおいしいハンバーガーを作ろうって思いますね。
繰り返し作るほどに技術が研ぎ澄まされていくのが職人。
ハンバーガー職人・町田さんの作る職人系ハンバーガーはこれからも進化し続けていくのではないでしょうか?
ごちそうさまでした!
お店情報
Builders(ビルダーズ)
住所:東京都墨田区東駒形3-23-3 関根ビル1F
電話番号03-6325-7901
営業時間:ランチ11:00~15:00(LO 14:30)、ディナー17:00〜21:30(LO 21:00)
定休日:水曜日
ウェブサイト:https://www.builders-hamburger.com/
