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言葉が通じないほど会話が弾む不思議。人見知りの交流術

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外かもしれないが、私はけっこう人見知りだ。

初対面の人とはあまりうまく話せないし、大人数の会食などに行くと、すみっこでひとり小さくなっているタイプ。

要するに、うまく会話ができないのだ。

 

だが不思議なことに、海外はもちろん、日本国内でも、外国の方とは積極的に話せる。

むしろ言葉がうまく通じない方が意思疎通が取れるのか、すぐに仲良くなったりもする。

 

 

先日、なじみのマッサージ店に行ったときのこと。

けっこう通っているので、スタッフの顔も覚えている。

 

この日はたまたま客が私ひとり。

店内には私と、いつもいる女性マッサージ師さんだけだった。

 

足マッサージ中、私は思い切って話しかけてみた。

 

「この店、大好きなんですよ。お名前は?」

 

彼女は笑いながら「ハヤシです」と言った。

 

私は「リンさんですね」と返した。

 

すると彼女は「そうです」とうれしそうに答える。

 

私は続けて「母の旧姓が林なんです。だから親近感あります」と言うと、そこから一気に会話が弾んだ。

 

彼女は中国・福建省出身で、日本在住は20年以上。

ただ、日本語は正直あまり得意ではない。

シンプルな日本語(単語)での会話が中心。

 

だが私は、彼女の言葉の隙間を脳内で補完し、「そうね、アレね」「わかるわかる」とまるで漫才コンビのツッコミ役のようなタイミングで相槌を打ちながら、なんとか会話を組み立てていく。

 

すると彼女も、通じていることが楽しいのか、どんどん話してくれる。

この “引き出す” というか、 “なんとか会話を成立させる” パターン、私はけっこう得意なのかもしれない。

 

そう言われてみれば、迷惑メール評論家としての実態調査兼ライフワークでもある「海外の詐欺師とのやり取り」も、同じようなパターンかも……。

 

 

それはさておき、その日の会話は、いつも以上に盛り上がった。

 

里帰りの話、田舎の話、チャーハン、コロナ、日本での地震体験、さらにはアメリカとイランの話、家族構成、ペット、娘さんの話……とにかくずっとしゃべっていた。

 

中でも一番盛り上がったのは、食べ物の “におい” の話。

ドリアンや臭豆腐など、あの辺の話題で大いに笑った。

 

コースは足湯込みの1時間だったのだが、終始トークは白熱。

途中で彼女が「お客さんいないからサービスするよ」と言ってくれ、結果的に45分延長。

つまり、1時間45分もマッサージしてくれたことになる。

 

さすがに申し訳ないと思った一方、本当に嬉しく、かつ大満足だったので、日本では初めてチップを渡した。

ほんの気持ち程度だが。

 

20年も日本にいる彼女は、「いやいや」と日本式に遠慮して受け取ろうとしない。

だが私は「すごく楽しかったので」と感謝の気持ちを伝え、受け取ってもらった。

 

そのおかげか、その日はぐっすり眠れた。

なんとガーミンのHP(ボディバッテリー / 体力スコア)は97パーセント。

リンさん、シェイシェイ。

また行きます。

 

私は人見知りだが、仲良くなると一気に距離が縮まるタイプだ。

もしかしたらいつの日か、彼女の故郷である福建省の田舎で、リンさんのお母さんと3人で “林家の福建チャーハン”を食べる日が来るのかもしれない。

 

ありうるから、こわい。

 

 

  • まちごとパブリッシング

 

 




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