「盗む男」 井上ひさし著 井上恒 編

概要
短編集です。
数十ページの作品7つと、複数のエッセイがまとめられています。
表題作は「盗む男」。
浅草のストリップ劇場で働く男が主人公。
ストリップ嬢ではなく、幕間などに演劇を披露していた。
そこに元囚人・高松という男が劇団に参加。
刑務所で演劇部員をやっており、慰問に訪れた際に哲八にスカウトされ、懲役を終えて訪れたのだった。
高松は窃盗の容疑で捕まっていたが、子供の頃から泥棒のスキルを徹底されており、あらゆる時に盗める機会を探っている。
そのスキルを使った観察眼は鋭く、先輩たちの技術を盗んで劇団の中でもめきめきと成長していった。
芸名を一寸失敬(ちょっとしっけい)と名乗り、かなりの人気者となった。
しかし演劇中の客に絡んだ際、財布を盗んだだろうと指摘される。
一寸失敬は否定し「ならポケットの中もお見せしましょう」と言うが、そこからは客の財布が出てきてしまう。
果たして一寸失敬は泥棒癖が出てしまったのか、それとも…
感想
ちょうどいいミステリー作品でした。
ボリュームも数十ページくらいですし、人が死ぬような重苦しい話も少ないですし、気軽に読める感じですね。
強いて言えば、ド下ネタもあるので子どもが読まない方がいいということくらいですかね。
あと、400ページ弱の文庫本で1100円(税抜き)するので、本が値上がりしている中でもそれなりに高いなあと思いました。
ひょっこりひょうたん島を書いた人だそうです…と言いますが、ひょっこりひょうたん島ってほぼ見たことないんですよね。
かなり幼少の頃にテレビで人形劇をやっていたような…?