「青い壺」 有吉佐和子 著

ネタバレはしないけど、私にとっては面白くはなかったのです。
概要
陶芸家の牧田省造は、たまたまやってみた一点もので、青磁の見事な壺を焼くことができた。
販売先の仕入担当からも褒められたものの、古色を入れてくれ=骨董品に見せかけてくれと言われてしまう。
それまでは対応してきたものの、会心の出来の壺にまでそう言われて苛立つ省造。
しかし葛藤する間に、別のデパートの担当者も大変気に入ったからと、妻の治子が青い壺を売ってしまっていた。
その後、青い壺は所有者を転々としていく。
様々な登場人物と壺との群像劇。
感想
何と言ったらいいか…率直に言えば、何の興味も湧かなくなったという感想です。
こんなに相性の悪い本があるのかと自分でも驚くくらい。
半分くらいまではこんなもんかと思って読んでました。
その後、出てくる人物やその会話と展開に、ただただまどろっこしさや冗長さを感じるだけになっていきました。
「くますけと一緒に」と同じくらい苦手でした。
買った以上は最後まで読みはしましたが、ここまで読むのが苦(苦とも違うかな)だったのは初めてかもしれません。
前に読んだ「百年の孤独」は登場人物や設定などに加えて翻訳ということで、理解することの難しさがありました。
しかし本作はじわじわと疲れるというか…登場人物の話が「自己語り好きなおばちゃん特有の一方的な愚痴」を聞いてる感じかな。
今こういうのは偏見やジェンダー問題に引っかかるのかも知れないけど。
ドラマチックな展開もなくはないんですけど、そういう(私にとっては悪い意味での)リアリティは強いように思いました。
全13章構成となっていてひとつひとつは短く、読みやすくはなっています。ただ1章で完結していることもあれば、後々につながっていることも。
なお壺は転々としていきますが、最初と最後を除いて脇役と言えば脇役です。