「異邦人」 カミュ 著

古典的名作とされた本ですね。
と、19世紀末くらいの本かと思ってましたが、1963年なのでそこまで古くなかったです。
文学史に詳しくないので、カミュがいつの時代の人か全く知らず…
深く考察すべき本なのかもしれませんが、変に解釈しようと努力せず、結果として浅い感想になっています。
あとネタバレは含みますが、裏表紙に既にすべて書かれているので気にしません。
言い訳終わり。
あらすじ
主人公のムルソーは母親の死んだ翌日、海へ遊びに行き、新たな恋人マリイと出会う。
その後、別の友人の女性トラブルに対して友人に有利になる証言をしたことから、報復でアラビア人に襲われる。
それに対抗して一人のアラビア人を殺害したところを逮捕される。
服役中もマイペースに過ごし、何もやることのない囚人生活も様々な思い出や考え事で、ただ時間経過を待つのにもそれほど苦ではない様子。
感想
ムルソーは終始つかみどころのない人でした。
だから「異邦人」(理解できない人)というタイトルなのかな。
今のグローバル時代には反する解釈かもしれませんが…
恋人となったマリイとの結婚もよくわからないけどしてもいいよみたいな感じ。
アラビア人の殺害の動機もムルソー容疑者は「太陽のせい」などと供述しています。
結局よくわかりませんでした。
死刑による最期が決まった後も、生きたいのかそうでもないのか…(死にたいとは思ってなかったですし、自由に外に出る願望はあったみたいですが)
ただちょこちょこ共感できる部分もあるんですよね。
私のママンはまだ生きてますが、グランドママンが死んだ時、その日の午後には新しいゲーム買って遊んでたしなあ。(それを兄に咎められましたが)
変に現実主義というか、死をそこまで重く受け止めないというか。
当時の私かつ長く介護状態だった祖母の話であって、今両親が死んだらちょっときついですけどね。
それにしても、母親の死に直面して何も変わらなかった(むしろ遊んでいた)からといって裁判に影響が出るというのはちょっと理不尽な気がします。
アラビア人殺害と母親の死は全く無関係ですし、家庭にはそれぞれの距離感がありますしね。
文章
文章は翻訳の問題もあると思いますが、だいぶ読みづらかったです。
「きょう、ママンが死んだらしい。もしかすると、昨日かも知れないが、私にはわからない」
という冒頭の二文で、こいつぁ読みづらいぜと感じました。
実際、文章に癖があるので慣れないと読み進めるのは難しかったです。
薄い本なのに文章がすっと入ってこないので結構時間がかかりました。