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【読書感想】「犬神家の一族」

「犬神家の一族」 横溝正史 著

 

言わずと知れた有名推理小説ですが、私は全く見たことがありませんでした。

なお、ネタバレも多少含みますのでご了承ください。

 

 

 

概要・あらすじ

名探偵・金田一耕助の元に一通の手紙が届く。

「犬神家で遺言を巡り殺人も含む大変な事態が起こるので協力してほしい」という弁護士事務所からの相談であった。

差出人は殺害されてしまうが、金田一耕助は関心を示して那須へと向かう。

 

舞台は昭和20年代の栃木県那須市。

犬神佐兵衛は製糸業で大成功し、莫大な資産を築いた。

その佐兵衛が亡くなり、遺言が残されたがそれは複雑なものであった。

まず、戦地から孫にあたる佐清(すけきよ)が戻らなければ遺言は発表されない。

佐清は九州から戻ってきたものの、素顔は火傷に酷くただれていたため、自分に似せた仮面をつけたままとなっていた。

全員から疑惑の眼で見られつつも佐清本人と認められ、遺言は発表される。

 

佐兵衛には、正室ではない女が3人(松子・竹子・梅子)とその息子である佐清・佐武・佐智の3人(佐兵衛からは孫)がいた。

そして佐兵衛が世話になった家系の出の珠世、佐兵衛が年老いてから正室候補となった青沼菊乃とその長男の青沼静馬。

遺言の前提として、珠世と青沼静馬に有利で、珠世と結婚できなければ佐清・佐武・佐智は何の相続権も有さないといったもの。

当然ながら松子・竹子・梅子は大変な不満と憎悪を珠世に持つが、自分の息子を選ばせないと遺産はなし。

こうして遺産を巡る状況が複雑化するなか、予想通り殺人事件が起きていくのである。

 

感想

名前だけ知っているけど読んだことなかったシリーズ。

金田一耕助シリーズということも知らなかったくらい。

「スケキヨがひっくり返って地面に突き刺さっている」というのだけ聞いたことがあったので、そういう生き物なのかと思っていました。

真面目に突き刺さっていたんですね。

 

内容ですが、現代にも通じる複雑なルール化での殺人事件です。

(といっても、複雑なのは遺言の内容だけかな)

登場人物=容疑者が結構多いので、予想しながら読むというよりは、人間模様などを含めてそのままするすると読んでいきました。

でもそれだけでも十分楽しめる話でしたね。

ラストまで気の抜けない展開で、なかなかに面白かったです。

 

金田一耕助

横溝正史というか金田一耕助シリーズとしては、映画「八つ墓村」は20年くらい前に見ました。

が、当時はネタとして友人たちと見たので、どちらかというと「デビルメイクライ(片手に剣、片手に銃)」みたいな感覚で見ていました。

なので金田一耕助という認識もちょっと薄いんですよね。

かといって金田一少年の事件簿もそれほど知りません。

 

先日読んだ「仕掛島」は、この犬神家の一族の影響というかオマージュ要素だったんですね。

遺産に関して風変わりかつ不満の残る分配方式、行方知らずの1人が揃ったら遺言発表、何故か現場にいる探偵…など。

こっちを先に読んでたら、あれの印象も少し変わったかも知れません。

 

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