「仕掛島」東川篤哉著

ネタバレはちょびっとだけ。
あらすじ・概要
物語は1995年、場所は瀬戸内海からスタート。
岡山県に住む中学生3人が、内緒で夜釣りに出るため海に船をこぎ出した。
順調に釣りをしていたが、斜島と呼ばれる断崖絶壁と金持ち・西大寺家の別荘だけある島の近くに来たところ。
突如水面から人が飛び上がり、そして自分たちの船に落下し直撃。
船は沈んでしまった…
そこから23年後。
若手弁護士の矢野沙耶香は、探偵とその探し人、和尚と共に斜島に向かうことになった。
矢野沙耶香は、亡くなった西大寺吾郎の遺言の預かり人として西大寺一族の前で遺言を発表する予定だった。
つつがなくそのイベントを終えた翌朝、相続人の一人が遺体で発見されることになった。
探偵と矢野沙耶香は、西大寺一族の謎を解き明かすため、謎の斜島を探索していく。
感想
まず率直に、好みは分かれそうだなと言う感想です。
文字が小さめで約500ページあるので、文庫の中では結構多い方です。
その中で伏線も含まれるという点はあるのですが、余計なギャグ要素が多いというか…
その会話必要?というのが多かったのが気になりました。
それが持ち味なら仕方ないんですけど、話に緊迫感がなくなっていきます。
死体が発見された後、誰が死んだかで伝言ゲームで遊んでみたり、矢野沙耶香も警察が来るまでの間に「ユーモアが足りないから、面白い警官でも来ないかな」ということを考えていたり。
ある人物が背後から襲われて倒れていた際も、その人物に躓いて蹴っ飛ばしちゃった☆みたいなコントが挟まれたり。
人が死んでも、誰かが襲われても、それはそれでいいんじゃない?みたいな空気感。
冒頭の伏線や殺人方法も個人的には非現実的でぶっとんだ要素だったので、緊迫感のなさも相まって、どちらかと言えばファンタジー寄りという感じになりました。
決してつまらなくはないんですし読みやすさはあるんですけど、本格推理という感じではなかったです。
もうちょっとシリアスな孤島の事件を期待したんですけどね。
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