ホタルもおじさんも画像はありません。

ホタルおじさん
ホタルおじさんを知っていますか?
ホタル観賞会というのは梅雨前後のこの時期、全国各地で開催されています。
しかし、水質や気温・天候の影響が大きく、訓練できる生き物ではないので、必ずしもホタルが光って訪れる人を満足させられるとは限りません。
そこでホタルおじさんの出番です。
尻に発光塗料を塗り、日中に十分光を蓄えたら、あとは夜のとばりが降りるのを待ちます。
ホタル観賞会で、ホタルが現れずみんながガッカリしかけた頃、ホタルおじさんがそっ…と水辺に現れます。
太陽によって蓄えられた光はホタルおじさんの尻を光らせ、その光が更にぼんやりと水面を照らします。
正に希望の光、何と幻想的なことでしょうか。
目を凝らすと「裸のおっさんのケツじゃねえか!」となってしまいますので、ぼんやりと薄目で眺めるのがマナーです。
近年はLED技術も進化したので、尻に電球を挟んだタイプのホタルおじさんが主流となっています。
ニュータイプの良いところは、電化による点滅が可能となったこと。
こちらはよりホタルに近い表現ができていると好評ですが、昔ながらの全裸のホタルおじさんがいいという根強いファンもいます。
しかし、ホタルおじさん自体も年々減少となっており、農薬や光害によるホタルの減少と相まって、日本の初夏の風物詩が失われつつあります。
特にこの時期しか仕事がないことに加え、近年の蛍光塗料の高騰が追い打ちをかけ、専業ホタルおじさんは危機的状況にあり、兼業ホタルおじさんが主流となっています。
そのため、今後は後進の育成や活動への理解も求められています。
本題
ここまで前置き。というか何の意味もない作り話。
話を戻すと、先日知人と金沢旅行に行ったときのこと。

たまたま兼六園でホタル観賞会が開かれるというので行ってみることにしました。
昼間来た時は320円取られたのに、これは無料と言う太っ腹です。

時刻は19時30分から。開始10分前くらいに到着しましたが、数百人はいそうな人だかりでした。
この日の日没は19時15分でしたので、まだ明るいです。
スマホで撮ると、余計に明るく見えちゃうんですけどね。

夜の兼六園…なんですが、これまたスマホだと単なる曇天くらいに見えますね。

伝わるか微妙ですが、橋にいる人の影は見えても顔・表情までは見えないくらいの暗さでした。

19時30分に池のほとりに着いた辺りでは、まだまだ全然ホタルも現れませんでした。
そこから15~20分くらいすると、ようやく光らしきものが。
(その時間に、ホタルおじさんの話をしていました)
眼が慣れてくると、小さいながらはっきりした光になってきました。
最初は動かず点滅しているだけでしたが、中には飛んでいるかのような動きをするものも。
ただ、スマホを使う人が多かったのがちょっと残念ですね。
足元が見えないほど暗くはないので特に不要ですが、普通にSNS見たり写真撮ったりしています。
そのスマホの明るさが目に入ると、せっかく暗闇に慣れてきたのにホタルの光がよく見えなくなるんですよね。
どのみちスマホで大して撮れるものでもないでしょうし…
フラッシュ焚いて撮影している人もいましたが、そんなのは論外。
集まっていても数匹程度で、商材写真などで見るホタルの群れという感じではありませんでしたが、生のホタルというのは初めてでしたので、まあまあいい記念となりました。
私は私で、先日の視野検査の光みたいだなと、夢のない感想も持ちました。
このコンプライアンスの世の中、ホタルよりホタルおじさんの方がレアなのでそっちも見たかったですね。私はやりたくないですけど。