最近の相場を見ていると、
「すごいね」
この一言に尽きる。
円は安い。
アメリカ株は高い。
NYダウはついに5万ドルを突破した。
1日で1,000ドルを超える上昇。
数字だけを見れば、米国株を持っている人は笑いが止まらないだろう。

円安のおかげで、
何もしなくてもドル建て資産は円換算で増えていく。
しかし、日本で暮らしていると、
この株高の実感はほとんどない。
スーパーに行けば、
「また値上がりか」と思う場面ばかり。
食料品、電気代、ガソリン代。
生活費は確実に上がっている。
テレビでは「株高」と言う。
だが、生活が楽になったという感覚はない。
このズレこそが、
今の日本を象徴している気がする。
アメリカは高金利でも景気が崩れず、
株価は史上最高値を更新し続ける。
一方の日本は、
簡単に金利を上げることができない。
金利を上げれば、
住宅ローン、国債、財政。
どこかに無理が出る。
だから円安は止まりにくい。
円安は輸出企業や外貨資産を持つ人には追い風だ。
しかし、多くの生活者にとっては、
物価高として静かに効いてくる。
給料はそう簡単に増えない。
年金も、大きくは増えない。
結果として、
日本では
「株高なのに暮らしは苦しい」
という状況が続く。
さらにこの流れが続けば、
資産を持つ人と持たない人の差は、
ますます広がっていくだろう。
海外株や外貨資産を持つ人は救われる。
現金中心で暮らす人ほど、厳しくなる。
日本がすぐに崩れるわけではない。
だが、静かに、確実に、
生活の難易度は上がっている。
今の相場は、
単なる「景気がいい話」ではない。
円安とアメリカ株高の裏側で、
日本は選別の時代に入った。
そんなことを、
このNYダウのチャートを眺めながら考えている。
選挙の結果では、さらに格差は開く。
このまま円安でいいのか。
それを選ぶ投票が明日行われる。