2023年に続き2年連続でスイスを訪れました。前年のスイス旅行との相違点は、今回は旅行社のパックツアーではなく、自分で手配して出かける個人旅行だったということ。ハプニングもありましたが、無事楽しんで帰ってくることができました。
この記事では、2024年に実際に個人旅行でスイスを巡った私の体験をもとに、日程・交通・宿泊・おすすめ観光地を写真とともに詳しく紹介しています。パックツアーでは味わえないスイスの魅力を、じっくり自分のペースで楽しんでみませんか。初めての方でも安心して計画できるよう、注意点や感想も正直にまとめました。

- 2024年6月 スイス個人旅行の概要と日程
- 事前の準備
- 1日目 成田出発からチューリッヒ空港着
- 2日目からはグリンデルワルトに4泊5日
- 6日目から2泊3日でツェルマット
- 最後にチューリッヒに1泊
- 今回の旅で感じたこと
- まとめ
- 関連リンク
2024年6月 スイス個人旅行の概要と日程
旅の目的と特徴
一番の目的は、私の妹にスイスを見せたかったからです。妹は卒業旅行でヨーロッパを旅する途中でスイスにも立ち寄るはずでしたが、同行者の体調不良でスイスを訪れることができなかったのです。スイスの絶景を見せてやりたい、これが目的でした。
私自身は前年に旅行会社のツアーでスイスを訪れ、これなら個人旅行でも大丈夫そうだと思っていたので、今回は飛行機やスイス国内の宿、ガイドさんや鉄道のチケットなどもすべて自分で手配する個人旅行にしました。スイスは治安がよく、鉄道網が発達していてしかも日本並みに正確なので、個人旅行しやすい国だと思います。
全体スケジュールと主な訪問地
出発から帰国まで10日間の旅でした。
1日目: 午前中に成田空港を出発し、チューリッヒに到着。チューリッヒ泊
2日目: 鉄道でグリンデルワルトに移動し、4連泊。途中、ベルンで下車して少し観光
6日目: ツェルマットに移動。途中インターラーケンで少し観光。大洪水で鉄道が不通だったがなんとか到着
7日目: ツェルマット観光
8日目: チューリッヒに移動
9日目: 昼過ぎにチューリッヒ空港を出発して帰国へ
10日目: 午前中に成田航空到着
事前の準備
スイスに個人で行くために、以下を準備しました。
- 飛行機の予約
- 現地での宿の手配
- スイス鉄道のアプリの準備
- ガイドさんの手配
飛行機
直行便はスイス航空のみ
2024年6月時点で日本からスイスへの直行便は、成田空港出発のスイス航空のみです。ほぼ毎日1往復(週に1日だけ便がない日がありました)飛んでいるのみです。欧州の他の国だと、JAL, ANA, 欧州のその国の航空会社の3社がそれぞれ飛ばしていることが多いのですが、スイスはJALもANAも便の設定がないんです。ということでスイス航空を予約しました。
予約方法と航空券の費用
スイス航空はANAとコードシェアしているので、予約はANAのサイトからしています。またフライト時間が14時間半と長いので、ビジネスクラスを利用しています。費用は往復で75万円くらいでした。
現地での宿の手配
バックパッカーなどで旅慣れている方は、とりあえず飛行機だけ予約して、宿は現地に着いてから探すという方もいるかもしれませんが、私にはそんなことは無理なので、旅行サイトを経由して予約しました。旅行サイトだと日本語で予約できるのが便利です。英語でも大丈夫な方は、各ホテルの公式サイトから予約しても良いでしょう。
でもここで失敗。旅行サイト経由で予約していたホテルがキャンセルされてしまいました。理由は、私がクレジットカードの認証手続きを怠ったからです。海外のサイトで海外のホテルの決済だったせいか、「このカード使用は正しいのか?」というカード会社のセキュリティにひっかかり、私に本当に私の使用なのか?という確認のメールを送っていました。私はそのメールに気づかず放置してしまったので、カードの決済が行われず、予約がキャンセルになってしまったのです。一つ勉強になりました。
スイス鉄道のアプリの準備
スイスは国内の隅々まで鉄道網が発達していて、しかも列車の時刻が正確です。海外で路線バスに乗るのはちょっと勇気がいりますが、時間が正確な鉄道と言うのはとてもありがたいものです。スイスの鉄道に乗るのなら専用のアプリがとても便利です。出発前に1駅分だけ試しに買ってみる、なんていう練習もしてから出かけました。
ガイドさんの手配
グリンデルワルトに4泊してハイキングに出かけました。このうち2日間は私達2人のためだけのガイドさんをお願いしました。ハイキングのガイドだけでなく、出発前からいろいろと相談にのっていただいたり、今回はスイス旅行中にハプニングがあり、その時も助けていただくことができ、本当に助かりました。
私はこちらの会社にお願いしました。
服装や持ち物
6月のスイスは日差しが強く日に焼けますが、高い山の上は当然寒いです。麓でも半袖、短パンの人もいたけれど、私は上は薄手の長袖、下は春・秋用のトレッキングパンツで過ごしました。標高の高い場所では風に吹かれると寒く感じるので、レインウェアをウィンドブレーカー代わりに来ていました。ユングフラウや、3000mを超える場所に行く時には、少し保温性が期待できるアウターを持って行きました。ユニクロのコンパクトダウンなどでも良いと思います。
服装や持ち物は2023年にスイスにツアーで訪れた時の記事にもまとめています。こちらの記事をどうぞ。
1日目 成田出発からチューリッヒ空港着
スイス航空の飛行機は午前中に成田を出発し、同じ日の18時半くらいにチューリッヒに到着します。チューリッヒ空港に直結のホテルを予約して、初日はこちらのホテルに泊まりました。
チューリッヒ空港には鉄道の駅もあるし、6月だと21時くらいまで明るいので、鉄道で別の町まで移動することも可能ですが、15時間ちかいフライトでくたびれているので、早くホテルにチェックインしてのんびり過ごしたかったのです。空港から徒歩6分という近さなのが大変嬉しいです。
チューリッヒ空港にはハイアットもあるので、お金に余裕があればハイアットをチョイスしても良いかも。でも私が泊まったラディソンブルはお部屋も広くて1泊だけの滞在なら、全然問題ありませんでした。翌日の朝食はホテルに荷物を置いた後、空港や鉄道駅付近のお店でサンドイッチなどを購入して食べました。
翌日は朝から鉄道でグリンデルワルトに移動なので、翌日の朝食を買いに出たついでに、空港の地下にある窓口でハーフフェアカードを購入しました。
2日目からはグリンデルワルトに4泊5日

旅行社のツアーでなく個人旅行で旅しようと思ったのは、グリンデルワルトに4泊滞在する、なんていうスケジュールのツアーは見当たらないからなのです。2023年に初めてスイスを訪れた時はグリンデルワルトは1泊だけでした。
グリンデルワルトはアイガーの麓の村で、周辺にはたくさんのハイキングコースが整備されています。とことんグリンデルワルトを楽しみたい、という思いがあり、こちらに4泊したのです。
グリンデルワルトには世界中から観光客が来ることもあり、コンパクトな村の中にCOOPなどのスーパーがあり、売っている物も豊富です。レストランもあるので、食事なしのホテルに滞在しても困りません。
グリンデルワルトでの滞在記は以下をご覧ください。
グリンデルワルトの定番ハイキング

グリンデルワルトにはたくさんのハイキングコースがありますが、中でも最もポピュラーなコースを歩きました。
人気のラウターブルネンのハイキング

ラウターブルネンはグリンデルワルトからは山の向こう側に位置しますが、鉄道で行きやすい場所です。近年ラウターブルネンの氷河の谷の景色が人気で、オーバーツーリズム気味です。
ユングフラウはモーニングチケットがおススメ


グリンデルワルトに行った人のほとんどが訪れるのがユングフラウです。ヨーロッパで最も標高の高い場所に駅があることでも有名。つまり鉄道でそれだけ高い所まで登れてしまいます。曇っていると上っても何も見えませんが、晴れてれば本当に絶景。メチャ混みますが、グリンデルワルトに滞在しているのであれば、早朝のモーニングチケットが安くて、しかもやや空いていておススメです。
私が利用したグリンデルワルトのホテルと食事場所
実際に泊まったホテルや食事した場所をまとめました。
チューリッヒからグリンデルワルトに向かう時に、途中下車してベルンの町を観光しました。ベルンは旧市街の全体が世界遺産の登録を受けていて、まさに中世の町並みでした。

こちらはゴシック様式の大聖堂で、スイス随一の高さを誇ります。

ベルンは川に囲まれた都市です。

6日目から2泊3日でツェルマット

必ず行きたいマッターホルンの展望台
グリンデルワルトの次はツェルマットに移動しました。ツェルマットはマッターホルンの麓の村です。2023年にツアーで訪れた時にはまだ開業していなかったゴンドラが動いていて、簡単にイタリアまで行けてしまうというのに感動しました。
ゴンドラで富士山より高所へ
マッターホルンを堪能できる展望台がいつくもあるのですが、今回の旅で私達が出かけたのはマッターホルン・グレッシャー・パラダイスです。
鉄道で行けるゴルナーグラート展望台
もう一つ人気の展望台は、ゴルナーグラート展望台です。こちらも行こうと思っていましたが、大洪水の影響で運休してしまい、行くことができませんでした。私は前年に訪れた時に行っていて、展望台にあるホテルにも泊まっています。
大洪水で鉄道運休のトラブル体験談
ただ、私達がツェルマットに行く3日くらい前に、大雨による大洪水が発生し、ツェルマットに向かう鉄道も道路も寸断されてしまうというハプニングが発生。まだ私たちはグリンデルワルトにいたのですが、グリンデルワルトでガイドをお願いしていたガイドさんとも相談し、現地の情報もいろいろといただき、代行バスで行けそうだとわかり、無事、ツェルマットに到着できました。
ただツェルマットを離れる日の未明、一緒に旅をしていた妹が貧血起こして倒れるという次なるハプニングも発生。グリンデルワルトでお願いしていたガイドさんに再び助けていただき、無事帰ってくることができたのです。
5つ星老舗ホテルに滞在
ツェルマットでは町中の5つ星ホテルである「グランドホテル ツェルマッターホフ」に宿泊しました。さすが5つ星ホテルで、応対してくれるスタッフのプロフェッショナル感が素晴らしかったです。
妹が貧血で倒れるハプニング
ここまで精力的に観光した疲れがたまったのか、ツェルマットに来てから妹が風邪のような症状になりました。2晩目の深夜にトイレに起きた妹が貧血起こして倒れるというハプニングが発生。添乗員付きのツアーなら添乗員さんに助けを求めることができますが、個人旅行ではそうは行きません。海外旅行保険の日本の連絡先に電話をしてみても、どうすれば良いのかよくわからない事態。病院に行く方が良いのか、行くとすればどうやって行けば良いのか。途方にくれましたが、グリンデルワルトでお世話になったガイドさんにラインで相談したところ、軽い高山病か低血糖ではないかとのこと。飴を舐めさせ、持ってきていたどら焼きも食べさせたら、少し元気になり、朝食を取れるまでになりました。大きなスーツケースを持って鉄道に乗るのはちょっと大変そうだったので、ホテルにタクシーを手配してもらい、ちょっと高くつきましたが、無事麓まで下りられました。
最後にチューリッヒに1泊
シュバイツァーホフに宿泊
ツェルマットのホテルをチェックアウトした後は、鉄道でチューリッヒ中央駅まで移動し、駅前の老舗ホテルであるシュバイツァーホフに宿泊しました。
チューリッヒの町を歩いて散策
15時にホテルにチェックインして荷物を置いた後、街の中をあるきつつ、夕食を食べて帰ってきました。
こちらは風格があるチューリッヒ中央駅の駅舎です。ホテルはこの駅舎の正面、つまり撮影している私の背後にあります。

振返ると今回宿泊したシュバイツァーホフの建物。

町の中のリンデンホフの丘というちょっとした高台に上ると、教会や街並みに様子が分かりやすい。

こちらは大時計。奥にももう一つ時計がついた塔が見えます。

最終日の夕食はスパゲッティファクトリーというお店でパスタを食べました。パスタを1皿、サラダを1つ頼んで妹とシェアしました。なかなか美味しかったです。


場所はこちらです。
今回の旅で感じたこと
オーバーツーリズムという問題
2023年に訪れた時には、まだコロナの影響が残っていたのか、アジア系の観光客は少なかったのですが、2024年は世界中から観光客が来ているという印象でした。山間の小さな村であるラウターブルネンにもどっと観光客が押し寄せていて、オーバーツーリズム問題があるそうです。とはいえ、スイスは移動のための鉄道や、展望台に向かうケーブルカーやロープウェイの乗車料金がとっても高いので、メンテナンスの費用や人件費などはうまく観光客から徴収できているのかもしれません。地元の人が乗る時にはどうしているんでしょうね?
個人旅行か団体旅行か
今回は2度目のスイスでした。1回目は添乗員さん付きのツアーだったので、困ったこと分からないことはすべて添乗員さんが解決してくれました。1回目の時にスイスは個人で来ても大丈夫そうだと思えたので、今回は個人旅行にしました。初めて会った人たちと、毎回一斉に食事をとるのが苦痛な私には、やっぱり個人旅行は気が楽です。でもトラブルに遭遇したら自力で解決しなくてはなりません。今回は大洪水と妹が貧血起こして倒れるというハプニングがありましたが、幸いグリンデルワルトでお願いしていたガイドさんに助けられ、無事に旅することができました。
前年よりもスイスフラン高
2023年6月にスイスに行った時、クレジットカードの換算レートは163円前後でしたが、1年後の2024年6月は183円くらいで、実に20円の差がありました。ちょっとびっくり。妹と二人でドリンクを1杯ずつ、サラダとパスタは1皿だけ頼んでシェアして食べましたが、それでも1万円近かったです。
スイスは物価は高いけれど、エジプトのようにいちいち値段交渉する必要はないし、鉄道の時間も正確なので、基本的には個人旅行しやすい国だと思います。
ハイキングコースの表示はなぜ時間なの?
グリンデルワルトのハイキングコースにはこんな標識があり分かりやすいです。でも目的地までが距離表示ではなく時間での表示なのです。体力ある若い男性が歩くのでは時間が異なります。実際歩くと私は表示されている時間では歩けませんでした。

まとめ
2023年に初めてスイスをツアーで訪れた時は、スイスの主な観光地を1~2泊で回りました。スイスは九州と同じくらいの面積なので、一度ツアーで回ると、どの辺りをもう一度見たいのかがつかみやすかったです。今回はグリンデルワルトを中心に行程を組みまししたが、実はグリンデルワルトではまだまだ行きたい場所がたくさんあります。
今回はツェルマットとの組み合わせでしたが、他にもサンモリッツやルツェルンにも数日ずつ滞在したいと思っているので、また近い将来行けるといいなと思っています。
関連リンク
私が初めてスイスを訪れたのは2023年のこと。旅行社のツアーで行きました。その時の旅行記はこちらです。
アイガーエクスプレスとユングフラウ
ベルニナ急行とループ橋
氷河特急の乗車記
ツェルマット滞在
ゴルナーグラートホテルの宿泊記