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Aces High with Churchill's Speech──フレイニャの好きな音楽(6)

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フレイニャの好きな音楽(5)」に引き続き,(6)はアイアン・メイデンの Aces High です。ace は「エースパイロット」の意味で,「撃墜王は空高く」といった意味かと思われます(邦題は「撃墜王の孤独」)。リーダーはベーシストのスティーヴ・ハリス

この曲が好きなのは,曲調や歌詞はさることながら,動画2分23秒に始まるソロパートのかっこよさはさることながら,冒頭にチャーチルの「ネバー・サレンダー演説(英語では We shall fight on the beaches)」が付いおり(ライヴでの恒例?),ものすごく愛国心をかき立てているからですね。

断片的に口ずさめる箇所があるので意味とともに確認していきましょう。

(1)There goes the siren that warns of the air raid「空襲を告げるサイレンが鳴る」(動画1分09秒)

出だしから分からないと悲しいですからね。2個目の the は /ði/ の発音です。raid は「襲撃」で air raid「空襲」bank raid「銀行強盗(bank robbery)」が重要です。また警察の行為も raid「ガサ入れ,捜査」と言いますので,犯罪者集団にいる(映画を見る)時はどこかを襲う話なのか,逆に警察に襲われる話なのかを判断しましょう。

warn of... は「……を警告する」です。warn... はダメなんですかね。『ジーニアス英和辞典』を引くと,warn O の場合,O は警告する相手の人間でした。組み合わせれば warn O1 of O2 = warn O1 about O2「O1 に O2 のことを警告する」です。 

ところで,worn(wear「着ている」の過去分詞)って「ウォーン」ですか?「ワーン」ですか? worm「虫」は「ワーム /wɜː(r)m/」ですよね。でも worn は「ウォーン /wɔː(r)n/」です。実は worn の発音は,warn「警告する」と同音なんです。

 

(2)we've got to get airborne「(急いで)飛び立つんだ」(動画1分18秒)

have got「得た」=have「持っている」より

have got to-V=have to-V「Vしなきゃならない」です。

've が省略されて got to-V とも言います(g2g=got to go=行かなきゃ)

get airborne は「飛行状態になる」。「空で(air)」「運ばれる(borne)」ということでしょうか(bear - bore - born(e))

よって we've got to get airborne は「俺達は急いで飛び立たなきゃ」です。

 

(3)there's no time to waste「無駄にする時間はない,グズグズしていられない」(動画1分29秒)

ここは聞き取りやすいと思います。

 

(4)running, scrambling, flying, rolling, turning, diving(動画1分39秒)

戦闘機の所へ駆け寄り,乗り込んで飛び立ち,旋回や急降下する様子でしょう。scramble は「緊急発進する」ですが,「急いで動く」「慌てて動く」「よじ登る」「這って進む」「奪い合う」「ごちゃ混ぜにする(ex. スクランブルエッグ,スクランブル交差点)」「通信をスクランブルにかける」といった意味があるようです。

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(5)Run, live to fly, fly to live, do or die. Won't you run, live to fly, fly to live, aces high.(動画1分54秒)

この曲を教えてくれたのはある HR/HM 狂でしたが,「『飛ぶために生きろ,生きるために飛べ』のところが良い」と言っていました。

Won't の発音は /woʊnt/ なので,want /米wɑ(ː)nt,英wɔnt/ と区別しましょう。

 

(6)Ten ME-109(動画3分37秒),Spitfire(動画3分43秒)

ここは口ずさむ必要はありませんが,ME-109 はドイツ空軍の戦闘機メッサーシュミット109,Spitfire はイギリス空軍の戦闘機スーパーマリン・スピットファイアです。Tenは「10機の」ということでしょう。メッサーシュミット,スーパーマリンは製造業者で,「トヨタ・◯◯」「ホンダ・◯◯」と言うようなものでしょう。

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(7)バトル・オブ・ブリテン(1940.7〜1941.5)

ヒトラーはパリを占領し,イギリス軍を大陸から追い出しましたが,ダンケルクの戦い(1940年5月-6月)で英仏軍40万人のうち9割の36万人に撤退されてしまい,大きな打撃を与えることができませんでした。

そこで1940年7月からイギリス本土上陸作戦アシカ作戦(ウンターネーメン・ゼーレーヴェ))を始め,ドイツ空軍に対して,イギリス空軍を撃滅して制空権を取るよう命じます。

市民への無差別爆撃は禁じていたものの,結果的に2万5千の民間人死者を出し,イギリス軍は1500人の戦死者を出して航空機を1700機失いましたが,ドイツ軍はそれを上回る2500人の戦死者を出して航空機を1900機失い,作戦は中止されました。史上最大の航空戦と言われています。ドイツが勝てなかった理由として戦場がイギリス本土であり,イギリスに地の利があったこと,イギリス軍の方がレーダー網が近代的だったことなどが挙げられています。

この戦いで活躍したエースパイロットには

ヨゼフ・フランチシェクチェコ人)

スタニスワフ・スカルスキポーランド空軍)

ヴィトルト・ウルバノヴィチポーランド空軍)

ヤン・ズムバッハポーランド空軍)

エウゲニウシュ・ホルバチェフスキポーランド人)

といった外国人もいました。チェコスロヴァキアは1938-39年にナチス・ドイツによって解体され,ポーランドも1939年9月からのドイツとソ連の侵攻により両国に分割されてしまったので,彼らにとってはナチス・ドイツが繁栄している限り祖国はないわけです。決死の思いで戦ったことでしょう。

英連邦出身者ではコリン・フォークランド・グレイニュージーランド生まれ,14機)がいます。

ナチス側では例えばハンス=ヨアヒム・マルセイユが5機以上を撃墜しエースとなっています。ナチスには「黒い悪魔」エーリヒ・ハルトマン(300機以上撃墜)がいるのですが,初陣は1942年の東部戦線です。

なお作家のロアルド・ダールがイギリス空軍のエースパイロット(5機公認)と知って驚いたのですが,バトル・オブ・ブリテンの時ではないようですね。

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そう言えばチャーチルノーベル文学賞を取っていますね(1953年)。ウィキペディアによると本当は平和賞が欲しかったそうです。ある賞が取れなかった代わりに別の賞を取ったというのも凄いですが。

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