日本語で「ラム」と言われるものを3つ(+α)確認します。
(1)ram /ræm/「雄羊,牡羊座(the Ram);衝突する」
『ウィズダム英和辞典』で「雄羊」と「衝突する」の項目が分かれていないということは,語源的に繋がっているということですね。羊が頭突き(体当たり)する様から「衝突する」が生まれたのでしょう。
battering ram は「
(2)lamb /læm/「子羊,子羊の肉;かわいい人,優しい人」
『ウィズダム英和辞典』によると,元々「ラムブ」/læmb/ と真面目に発音されていたものが訛って「ラムム」/læmm/ となり,やがて最後の /m/ がなくなって「ラム」/læm/ となったようです。
なお大人の羊は sheep,その肉は mutton です。大人の雌羊は ewe /juː/ です。
羊・山羊の鳴き声は baa /bæ, bɑː/ ですが,「メーと鳴く」は bleat です。bleat は「泣き言を言う,愚痴を言う」の意味にもなります。
「山羊」は goat です。「子ヤギ(の肉,革)」は kid で,「子ども」と同じです。
↓この記事のアイキャッチ画像は以下の記事にあります
(3)rum /rʌm/「ラム(酒)」
ウィキペディアによると,サトウキビから砂糖を精製分離した後の副産物であるモラセスを原料とする製法(インダストリアル)と,サトウキビの搾り汁を直接原料とする製法(アグリコール)がある。それぞれ「工業」「農業」を意味してそうですね。
「子羊(肉)」の「ラム」と酒の「ラム」は,l と r の違い,および /æ/ と /ʌ/ の違いがあることになりますね。
おまけ
(4)lam /læm/「鞭打つ,非難する,逃げる,脱獄する」
(5)RAM /ræm/「ラム,ランダムアクセスメモリ」
(6)Lum /lʌm/「(人名)ラム」
※アグネス・ラム(安格妮絲・林),うる星やつらのラムはこれ。違いはアグネス・ラムのラムが姓(林)であるのに対し,ラムちゃんは姓ではないだろう。
ということで ram,rum,lam,lum,全て存在することになりますね。まぁ名前を入れたら何でもありでしょうが。