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英語の名言14:エドワード・ブルワー=リットン【賢者愚者編】

英語の名言

英語の名言13は「教育編」でしたが今回は「賢者愚者編」です。

(14)

A fool flatters himself, a wise man flatters the fool.                     

愚者は自らをおだてる,賢者愚者をおだてる。                               

Edward G. Bulwer-Lytton(1803-73,イギリスの作家・政治家)

 

厳密には「愚者は自らをおだてる,賢者はその愚者をおだてる」ですし,flatter oneself は「自惚れる,得意気になる」ですが,上の方が面白いのでそうしました。

エドワード・ブルワー=リットンは,「ペンは剣よりも強し(The pen is mightier than the sword.)」という言葉を,戯曲『リシュリュー』の中で残した人だそうです。

the pen は言論・報道の力,the pen は武力ということですが,間違いやすいのはmightier ですね。これは might の形容詞形である mighty(Mighty Thor マイティ・ソーの mighty)の,y を i に変えて er を付けたものですから×mighter ではありません。mightier です。

ところで「力」を意味する might は「かもしれない」の might と同綴ですね。助動詞のmay は「力がある」→「してもよい(許可)」→「かもしれない(推量)」と発展したようなので,助動詞の may/might は「力」の might と同根でしょう。ちなみに dismay「うろたえさせる」は「力(may)をなくさせる(dis)」です。

might の話で盛り上がってしまいましたが,エドワード・ブルワー=リットンについてもう一点あります。リットン調査団」のヴィクター・ブルワー=リットンは彼の孫です。また,エドワードの子(ヴィクターの父)のロバートはヴィクトリア女王がインド皇帝になった時(1877年)のインド総督です。

最後に flatter について触れます。flutter「はためく,羽ばたきする」と混同注意ですが,flatter は「おだてる,お世辞を言う,光栄に思わせる」という意味です。「おべっかを言う,へつらう」などとも訳され,これは悪く響く意味ですが,I'm flattered,I feel flattered「光栄に存じます」は悪い意味ではありません。

 

今回は以上ですが,「ペンは剣よりも強し」という言葉を教える際,「この言葉を残したのはリットン調査団のリットンの祖父」と付け加えるといいかもしれませんね。


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