良い意味になる否定語を「元々悪い意味の否定語」「元々良い意味の否定語」の2系統まとめます。
(1)元々悪い意味の否定語だったら,とうぜん良い意味ですよね。
・mortal「死ぬ運命にある」→ immortal「不死の,不滅の」
※immoral「不道徳な」と見間違い注意です。
※なお mortal enemy とは「死すべき敵」→「不倶戴天の敵」という意味です。
※ギリシア神話の神々のことを the Immortals 「不滅の者達」と言ったりします
・partial「部分的な」→ impartial「公平な」
※なお,partial denture は「部分入れ歯」です。小林製薬の「パーシャルデント」は,その洗浄剤ですね。
・vulnerable「攻められやすい,弱点のある」→ invulnerable「弱点のない,難攻不落の」
・immune「免疫のある」に関しては,mune という英単語があるわけではないですが,元々 mune(義務・負担的なもの)+im(が無い)ということから
①免除されている→②免疫のある
となったようです,この mune(義務・負担的なもの)は
municipal「自治体の」
commune「共同体」,common「共通の」
と関係しているようです。つまり「共に負担し合う」→「共同体」という発想になったのですね。
(2)元々良い意味の語の否定形が,なお良い意味なんてことはあるでしょうか。
・valuable「価値のある」
→invaluable「計り知れないほど価値がある」
この否定の in は「価値のあるなし」に関して否定したのではなく「価値を見積もる(value,valuate,evaluate)」ことができない,と否定している訳です。
「価値がない」は valueless,worthless などがあります。
priceless も「計り知れないほど価値がある」ということで「ものすごく価値がある」の意味です。
countless,innumerable は「数え切れない(ほど多い)」ですね。
この “numer” は “number” のことだと思って下さい。ドイツ語で number は “Nummer” です。
numerous は「たくさんの」で,many の堅い語です。
★2020年度東京大学二次試験4(A)の英文中に numerous は登場しました。