ふと辿り着いた英語の「認知バイアスのリスト」ページが、思った以上に充実していて驚きです。
アンカリング、可用性ヒューリスティック、認知的不協和、確証バイアス、自己中心的バイアス、フレーミング効果、論理的誤謬、プロスペクト理論のように日本語圏でもメジャーな認知バイアス以外にも、アポフェニア、拡大不感受性、誤った事前情報、自己評価、真実の判断のようなあまり聞き覚えのない認知バイアスも網羅されています。
聞いたこともない認知バイアスがいっぱいあるので、ざっと読んで興味を感じたバイアスの詳細を調べるだけでも良い勉強になりそうです。
なんとなく面白かったのでこのページを紹介したかっただけです。
ただ、まあそれだけで終わってしまってはアレですので、少し認知バイアスに対する私見を補足してみます。
認知バイアスを認知すること
認知バイアスそれ自体は常にネガティブなものではなく、時に有益で、時に適応的です。認知バイアスに頼らなければ日常生活に支障を来たすことは間違いない程度に私たちは認知バイアスと共に生きています。『誰が作ってどこを経由してどう保管されたか分からない飲食店の食品』をなんの疑問もなく口にすることができるなど、そういった日常のありとあらゆる事柄へ無意味に心を砕かなくても済んでいるのは私たちが持つ認知バイアスの為せる技です。
とはいえ、個人的な見解ではありますが、認知バイアスへの理解を深めることは様々な側面で有益だと考えます。認知バイアスの存在を認知しているだけでも問題ある認知を回避することに繋がり、人生の質が高まることを期待できます。
さらに言えば、詐欺師のような悪人は認知バイアスを悪用して他者を騙そうとしますので、そういった外乱を遠ざけることに役立つでしょう。
この手の事柄は「知らぬが仏」や「無知は至福(Ignorance is bliss)」とはならないものです。むしろソクラテスが述べたように「無知は罪」であり、知らないことで他者から害を被るどころか自らが他者を加害してしまうことすらあり得ることを考えれば、知は誰にとっても望ましいものとなります。
結言
誤った意思決定を行ってしまったり、他者へ無用な負担を掛けてしまったり、不要な心労を抱えてしまったりすることはなるべく避けたほうが無難です。そのためにも認知バイアスについて多少の理解をもって意識することはある程度有益ではないかと思っています。
ただそれだけの、当たり前の話です。
余談
認知バイアスの中には世間に知れ渡っているメジャーなものだとしても残念ながら実験の精度が悪く再現性が低い場合もあるので過信は禁物です。学術的研究に基づいていれば正しいだろうと思い込んでしまうのもまた認知バイアス(権威バイアス)ですので、なんとも難しいものではあります。