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シェディングの根拠とされる論文を見てみましょう

 

 10月に入りレプリコンワクチンの定期接種が始まったためか、ネット上でレプリコンワクチンの話題を各所で見かけるようになりました。

 

 個人的に陰謀論は「お好きにどうぞ」と思う派です。人それぞれ思想信条の自由はありますので、他者に押し付けないのであれば尊重されるべきだと考えますし、私も直接的に否定する気はありません。

 ただ、ワクチン系の陰謀論はちょっと他の陰謀論とは一線を画していて他者へ押し付ける傾向があるため、少し批判的に見ています。

 よって私としては珍しく直接的な反対言説を提示しています。

 

 先日もレプリコンワクチンについては記事を書きました。

 今回はその中でもシェディングについてもう少し述べていきます。

 

 ワクチンについては様々な学者先生やお医者さんがその安全性或いは危険性について見解を述べてくださっていますので、専門的な情報が必要であれば専門家の見解を見てください。

 今回はシェディングの根拠となる論文についてのみ話していきます。

 

元の論文

 シェディング(伝播)がネット上で大きく話題になり始めたのは2024年8月に日本看護倫理学会が発表した緊急声明以降かと思います。

2. シェディングの問題
レプリコンワクチンが「自己複製する mRNA」であるために、レプリコンワクチン自体が接種者から非接種者に感染(シェディング)するのではないかとの懸念があります(Seneff & Nigh, 2021)。

 

 このような見解を見かけた際は、元となるSeneff & Nighの論文を読む必要があります。学問的な態度の初歩の初歩として、引用論文を読まずにその見解を受け入れることはあり得ません。引用者が誤読していたり、そもそも引用論文では異なることを述べている可能性があるためです。

 そんなわけで、元論文を見てみましょう。

 

 掲載誌はIJVTPR。多少権威主義的な見方ではありますが、学術論文の信憑性はジャーナルの歴史の長さに依存するところがあります。IJVTPRはまだ数年しか経っていない新しいジャーナルであり、正直なところ信憑性は高くありません。

 

 さて、この論文でシェディングについて言及されている項目を抄訳してみましたので読んでみましょう。

2.ワクチンのシェディング
インターネット上では、ワクチンを接種した人が近くにいるワクチン未接種者に病気を引き起こす可能性についての話題が広がっています。信じがたいかもしれませんが、脾臓の樹状細胞から放出される誤って折りたたまれたスパイクタンパク質を含むエクソソームが、他のプリオン再構成タンパク質と複合体を形成し、遠くの場所に移動することで、そうした事象が起こり得る可能性があります。これらのエクソソームが肺から放出され、近くの人に吸入されることを想像するのは不可能ではありません。細胞外小胞(エクソソームを含む)は、呼吸器疾患に関連して、痰、粘液、上皮の被覆液、そして気管支肺胞洗浄液の中に検出されています(Lucchettiら、2021年)。
ファイザーのmRNAワクチンに関するBioNTechの第1/2/3相試験は、ワクチンに対する二次的曝露の可能性を予想していたことを、試験プロトコルで示唆しています(BioNTech, 2020年)。プロトコルには、妊娠中の「曝露」が研究参加者によって報告されるべきであるという要求が含まれていました。彼らは、妊娠中の「環境への曝露」の例として、吸入や皮膚接触による「研究介入への曝露」を挙げています。さらに、二次的曝露の2つのレベルを示唆しており、「研究介入に吸入や皮膚接触によって曝露された男性の家族や医療提供者が、妊娠前またはその前後に、彼の女性パートナーに曝露させる」というシナリオも含まれています。

 

 専門用語が多く難しく見えるかもしれませんが、「そうした事象が起こり得る可能性があります」「想像するのは不可能ではありません」と表現されているように、これは実験室や臨床で確認された事実ではなく執筆者の想像に過ぎません

 引用されているLucchettiらの論文では細胞外小胞の移動について言及しているのみであり、「脾臓の樹状細胞から放出される誤って折りたたまれたスパイクタンパク質を含むエクソソームが、他のプリオン再構成タンパク質と複合体を形成」すると考えるのは執筆者のただの想像です。せめてその形成を実験なりで証明しているならまだしも、そうでないならば意味のある警句とはならないでしょう。

 「ワクチンに対する二次的曝露の可能性を予想していたことを、試験プロトコルで示唆しています」も意味がある見解ではありません。試験段階で様々な事態を予測することは当たり前のことであり、そもそも生ワクチンであればシェディングは起こることから、ワクチンの評価項目にシェディングの有無が入っているのは何も不自然ではありません。そしてこの論文ではmRNAワクチンの試験中にシェディング(伝播)が生じたとする結果を提示できていないのですから、無意味です。

 

結言

 厳しい言い回しとなりますが、シェディング(伝播)の根拠として引用されている論文は実験や事実に基づかず執筆者の想像でシェディングについて言及しているのみであり、言ってしまえば妄想の域を出ていません。

 このような論文を根拠に危険性を訴えるのはあまり意味のあることではないかと私は思います。

 

 

余談

 シェディングを否定する言及としては、アメリカの著名な医者であるZubin Damania氏がインタビューで回答していた内容が辛辣ですが分かりやすくて好みです。

Another logical fallacy he pointed out: "Why, then, wouldn't natural spike protein do the same thing? Wouldn't you be more scared of natural coronavirus infection? Oh, but it's 'natural.'"

彼が指摘したもう一つの論理的誤謬は次の通りです。「では、なぜ自然のスパイクタンパク質も同じことをしないのでしょうか?自然のコロナウイルス感染の方が怖くないですか?ああ、でもそれは"天然"ですからね」

The Latest Anti-Vax Myth: 'Vaccine Shedding' | MedPage Today

 




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