
2025年になっても、2024年に引き続きニューヨーク商品取引市場でコーヒー生豆取引価格が上昇を続けていて、史上最高値を更新していると報じられています。
需要が増えて、その需要に供給が追い付いていないのが、コーヒー生豆価格の上昇が続いている原因だとエカワ珈琲店は思っています。
これまでなら、コーヒー生豆価格が上昇すれば供給量を増やそうとする動きがあって、供給量が増えた段階でコーヒー生豆価格が大きく下降していたのですが、今回は、そのような動きは無いようです。
これからのコーヒー生豆価格の動向ですが、今(2025年1月)の史上最高値の付近で安定するか、もう少し上昇を続けるかのどちらかだろうと思っています。
コーヒー生豆価格が高騰しても、規模の大きいコーヒー豆焙煎会社の経営は、それほど大きなダメージを受けるとは考えられません。
しかし、店頭でお客さんに直接焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)を販売している小規模零細のコーヒー豆自家焙煎店は、間違いなく相当なダメージを受けるだろうと思っています。
特に、地方の町で商売をしている小規模零細のコーヒー豆自家焙煎店が受けるダメージは大きいと思っています。
小規模零細のコーヒー豆自家焙煎店は、規模の大きいコーヒー豆焙煎会社の商品と差別化する必要から、自家焙煎コーヒー豆の原料に調達価格の高いスーペシャルティーコーヒー生豆を使っている店がほとんどだと思います。
それに加えて、小型の業務用コーヒー豆焙煎機(大体がバッチサイズ5kg)を駆使して手作業で丁寧にコーヒー豆を焙煎して、お客さんに直接販売しています。
小規模零細のコーヒー豆自家焙煎店は家内制手工業(少量生産・少量流通)の商売をしているので、価格に対する柔軟性は持っていません。
調達価格の高い品質の良い原料を使って、小型の生産道具を用いて、熟練の技術を駆使して手作業で丁寧に少量生産した商品を、少数のお客さんに売っているわけですから、当然のことですが、商品の販売価格は高くなってしまいます。
少量生産・少量流通の「手作り煎りたての自家焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)」と、大容量の業務用コーヒー豆焙煎機で製造する大量生産・大量流通の焙煎コーヒー豆(レギュラーコーヒー)は全く別のコーヒー商品です。
前者は家内制手工業の工芸品的な焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)で、後者は工場制手工業か動力を使った工業(自動化された焙煎工場)で製造されている焙煎コーヒー豆(レギュラーコーヒー)です。
その違いがあるので、コーヒー豆自家焙煎店の焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)が少しくらい高くても買ってくれるお客さん(違いのわかるお客さん)はある程度存在しています。
品質重視のスペシャルティーコーヒー生豆を原料に使って、手作りで丁寧に少量生産した自家焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)であっても、あまりにも販売価格が高くなりすぎると必ず客離れが発生すると思っています。
ニューヨークの商品市場で取引されるコーヒー生豆(コモディティーのコーヒー生豆)の取引価格が上昇すれば、スペシャルティーコーヒー生豆の取引価格も上昇します。
小規模零細のコーヒー豆自家焙煎店は価格に対する柔軟性を持っていないので、コーヒー生豆の調達価格が上昇すれば、販売する自家焙煎コーヒー豆の値上げで対応するしか術がありません。
しかし、あまりにも販売価格が高くなり過ぎると購入出来るお客さんが限られて来ます。
人口集積度の高い都会で商売をしている小規模零細のコーヒー豆自家焙煎店なら、自家焙煎コーヒー豆の販売価格が高くなり過ぎても買ってくれるお客さんが、ある程度の人数は居ると思います。
しかし、人口集積度の高く無い地方の町では、そのタイプのお客さんがそれほど多くは居ないと思っています。
買ってくれるお客さんが少なくなってしまえば、商売が成り立たなくなってしまいます。
零細生業のコーヒー豆自家焙煎店は、商品の原価率にもよりますが、1か月に300人のお客さんに焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)を買ってもらえれば、人並みの暮らしをするくらいは稼げます。
エカワ珈琲店タイプの零細生業ジジババ店だと、1か月に150人のお客さんに焙煎コーヒー豆を買ってもらえれば、コーヒー豆自家焙煎商売の収入だけで十分に食べて行けます。
人口集積度の高い都会のコーヒー豆自家焙煎店なら、それくらいのお客さんを店舗に呼び込む事が出来るかもしれませんが、人口集積度の低い地方のコーヒー豆自家焙煎店では難しいと思っています。
もちろん、和歌山市で店舗販売中心の商売をしているエカワ珈琲も、焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)の販売価格を値上げすると、一定数のお客さんは離れて行くだろうと思っています。
零細生業のコーヒー豆自家焙煎店の商売は、300人のお客さんに見つけてもらって自家焙煎コーヒー豆を買ってもらえれば成り立つわけですから、エカワ珈琲店の場合、商売の対象地域を和歌山市とその周辺に限定しないで、日本全国を対象として300人のお客さんに見つけてもらう努力をすれば食べて行くのに十分な収入を手にすることができると思っています。
ということで、商売の重心を「店舗販売」から「通信販売」に移して行く事で、それを可能にしようと考えている今日この頃です。