
自家焙煎コーヒー豆の価格設定では、小さなお店にとって「付加価値」がとても大切です。
大手のように大量に売って利益を出すのは難しいので、焙煎の技術や品質、そして丁寧な接客で差をつける必要があります。
【1】パパママストアと粗利益率の重要性
家族で営む小規模な店舗、いわゆる「パパママストア」では、大量販売が難しいため、粗利益率の高さが非常に大切です。
生活を維持するためには最低でも50%、理想的には70~80%の粗利益率が求められます。
このような高い粗利益率を達成できるのは、家族が手作業を中心に行う「製造+小売」の家内制手工業の形態であり、自家焙煎のコーヒー豆小売店がその代表例と言えるでしょう。
【2】コーヒー豆自家焙煎店の成功物語
30年前、日本では自家焙煎コーヒー豆店が次々と成功を収めていました。
小さな店舗でも、工夫と努力次第で大きな利益を生み出せるのが自家焙煎コーヒー豆の小売業でした。
エカワ珈琲店も、そうした成功例に励まされ、今もなお自家焙煎コーヒー豆の小売業を続けています。
【3】喫茶店ビジネスと焙煎コーヒー豆小売店ビジネス
自家焙煎のコーヒー豆を販売する事業は、喫茶店を開くよりも少ない資金で始められ、さらに高い付加価値をつけやすいビジネスでした。
1980〜1990年代は焙煎豆の利益率が非常に高く、一般的な努力が直接的に成果に結びつく時代でもありました。
喫茶店と比較しても、豆の小売は十分に利益を生み出せる魅力的な仕事だったわけです。
【4】自家焙煎コーヒー豆の小売業
1990年代には、自家焙煎コーヒー豆の販売は利益を上げやすいビジネスでした。
しかし、家庭でのコーヒー消費が増えるにつれて、大手コーヒー企業が市場に参入してきました。
大量生産・大量販売を武器に、小規模な店舗は価格やサービスで太刀打ちするのが難しくなり、エカワ珈琲店も1990年代後半から2010年代中頃にかけて、競争の激しさを身をもって感じることとなりました。
【5】高い付加価値を持つ贅沢な商品
自家焙煎のコーヒー豆は、ちょっとした贅沢として愛されるのが理想で、小規模な焙煎店が生き残るためには、常に高い付加価値を提供し続けることが不可欠だと感じます。
現在では「コーヒー豆の自家焙煎」だけでは他と差別化が難しく、コミュニティに向けて独自のブランドを築き上げることがますます重要になっていると考えています。
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