2025年度になって、第4期認証評価の話(セミナーの開催含む)が出てくるようになりました。
認証評価は7年ごとの周期で、(※評価機関によって異なりますが)2025年度以降受審大学から第4期となっています。新しいクールになると求められるものも変わり、大学としてどうするのかといった悩みや不安が出てくるのではないでしょうか。
ただ第4期については
- 認証評価機関ごとにより特色が出てきた評価
- 内部質保証をより重視
といった印象を受けます。例えば大学基準協会は学修成果と内部質保証がキーワードで、第3期の内部質保証の有効性から考えると、学修成果を踏まえた内部質保証が求められていますが、第3期でしっかりとIRなども活用して学修成果から質向上をやっているのであれば、そう大変ではないでしょう。
第5期認証評価ではなく教育・学習の質向上に向けた新たな評価
「次の新しい評価に向けた情報収集と今後対応を考えます」というと、「第5期ですか?」と言われることがあります。
第5期かどうかは定かではありませんが、現在「教育・学習の質向上に向けた新たな評価」が検討され、数年以内に切り替わるのではないかと言われています。
<参考>資料2-1及び資料2-2
この新たな評価は、教育の質と教育の改善にスポットがあたっており、学修者本位の教育をきちんと行っているか、教学マネジメントがしっかり行われているかといったことが問われるのではないでしょうか。
詳細は上記の資料の概要だけでも見ていただきたいのですが、例えば
・認証評価機関による評価のばらつきをなくす
・機関(大学)から、学部・学科や研究科ごとの評価の重視
・DPに基づき学修成果があるかどうか、また学修成果を活かした教育改善がされているか
・多様な方法での学修成果の把握
・段階別評価の導入
といったものがあります。
特に学部学科・研究科別になることや段階別評価の導入は大きな変更点でしょう。
例えば3段階評価があるとして、ゴールド・シルバー・ブロンズ・対象外と評価基準があった場合、受験生からみれば、きちんと教育をしている学部学科や研究科に行きたいと思うのではないでしょうか。
つまり、評価結果によって募集活動にも影響が出ることが考えられます。
そうすると、大学全体の教学マネジメントだけではなく、学部の教学マネジメントも求められてきます。(この参考になる考えとして教学マネジメント2.0があります)
新たな評価とIR
それでは新たな評価に向けてIRは何をしなければならないでしょうか。
1つ目は、アセスメントプランがあればそれの実質化のための支援です。アセスメントプランは作成したけど、きちんとアセスメントを行い、結果をしかるべき場で議論し、教育改善につなげるといったことは実施していない大学はそれなりにあると感じています。IRとして収集できるデータから情報へと変換し、提供することはこの活動の一助になりますね。
2つ目は自己点検・評価への支援です。学修成果として集めたデータや情報をきちんと活用できる支援を行うことです。なお今後、新たな評価や自己点検・評価のためのデータベースについて言及されています。
評価業務の効率化に向けて、各高等教育機関が自己点検・評価の際に必要なデータを
収集・入力すれば、第三者評価の際に改めて加工・再整理する必要がないよう、第三者評価の際にも評価機関が活用できるデータベースを設置する
そうすると自己点検・評価の方法も一部見直しをしなければならないかもしれません。
このほかにも教育改善としてのFDの支援やDPの再検討の際の支援などやることできることは様々にあるでしょう
忘れてはいけない全国学生調査
2025年度より本格実施となった全国学生調査も何らかの形で使われる可能性があるということも考えておいたほうがいいように思います。国としては共通の指標としやすい調査ですし、学修成果に関する設問も入っています。
ただ懸念としては、調査の実施方法にばらつきがある(以前、某大学で学生に回答のやり方を呼び掛けていて、若干グレーな表現があったことも)、大学のDPと完全に結びつくかはわからないといったこともあります。
全国学生調査の実施自体にもインセンティブという話がありますが、学生の調査疲れとあわせて、検討しなければならない事項かと思います。