今週のお題「カバンの中身」
空飛ぶカバン|ヨーロッパ系航空会社CAが「本当に必要なもの」だけを入れたバッグの中身
✑2026年1月27日加筆修正

わたしは、外資系エアラインの日本人客室乗務員である。
東京をベースに、ヨーロッパの都市へフライトしている。
仕事のときに持っていくのが、サムソナイトのスーツケースとショルダーバッグ。
いずれも会社から支給されたものだ。
わたしと同じく、ずいぶんと年季が入ってきた。
少しばかりシミがあったり、すり切れている部分もあるが、それもまた味わいだと思っている。
さて、本題のかばんの中身であるが、わたしの荷物はかなりコンパクトだ。
フライト中やステイ先では、限られた時間と環境の中で支度を整えなければならない。
だからわたしの持ち物の基準は、基本的に「使うか、使わないか」で自然と淘汰されてきた。
それでも、30年間かならずバッグに入っているものがある。
身分証明書
なにはさておき、ぜったいに忘れてはならないのがパスポート。
それから、IDカードと各種ライセンス。
これらがないと飛ぶことができない。
ライセンスの類は、成田の免税店で買ったフルラのパスポートケースに全部まとめて入れてある。
これは余談だが、IDカード(社員証)を見せれば、空港のいたるところで優待が受けられる。
お化粧品が大好きなわたしは、最先端のコスメをクルー割引で購入している。
最近は何にしても値段が高いので、昔ほどは買えないけれど、商売道具と言い聞かせて?大義名分としている。
お守り
夫からもらった初めてのプレゼントでもある、サルガデロスのお守り。
スペイン製の磁器のチャームで、人の手のかたちをしている。
楳図かずお氏の人気漫画『まことちゃん』の「サバラ」に、ちょっと似ている(というかサバラそのもの)
それから信心深い義母にもらった、成田山のカエルのお守り。
ピカピカのキンキラキンで、背中には6つものラインストーンがあしらってある。
同封されていた紙には、『無事かえる』と書いてある。
こんな仕事をしている嫁の、旅の無事を願って贈られたものだ。
そして若い女性のお客さまが機内で作って下さった、ビーズでできたワニ。
背の部分がメタリックなブルーグレーで、腹のほうが赤色をしている、とても手の込んだものだ。
どこの国の方だったかまでは覚えていないが、「Ageru(あげる)」と差し出された瞬間のことは今でも忘れない。
まだ日本語のできる外国人客が少なかったころ、英語風の発音で日本語を話すその人はとても可愛らしかった。
「えっ、わたしにですか?わぁ嬉しい!これは何ですか?」
「Wani(ゥワニ)」
ワニのワが、ワンダフルのWの音だったのを、耳が記憶している。
保湿機能アイテム
あとは財布や鍵など最低限の貴重品のほか、必須の美容アイテムが入っている。
- ミスト状化粧水(ラロッシュポゼ)
- エイトアワークリーム(エリザベスアーデン)
- ハンドクリーム(ロクシタン、サボン)
- くせ毛に欠かせないコーム(ラブクロム)
- 目薬(サンテボーティエ)
- スティック型ヘアワックス(マトメージュ)
飛行機のなかは極度乾燥しているから、うるおいグッズ持参がマスト。
1番~4番のアイテムについては別の記事でくわしく説明しているので、ぜひご参考に。
5番 サンテの目薬
憧れの神崎恵さんがお勧めされていたので購入したのがきっかけ。
『充血した目の白い部分が、きれいな白になる』と知って試してみたら、ウソみたいに綺麗になって!
以来、目薬は浮気せず、サンテボーティエ一本。
目のトラブルは、とりあえずこれを使えば楽に。
6番 ウテナのまとめ髪スティック
訓練中に、おしゃれな後輩が貸してくれたのがきっかけでスタメン入り。
そのフィックス効果のすごさに驚き、帰国後に即買いしたもの。
機内は空気が乾燥しているので、アホ毛やおくれ毛が広がるのが悩み。
マトメージュはふたを開けてすぐ、直接髪になでつけることで、簡単に乱れを直すことができる。
パリッと固めず、ナチュラルにキープできるので、お団子ヘアなどのまとめ髪に最適。
ボーディング(搭乗)前、制服のポケットに隠し持っていることが多い。
ピンクとグリーンの2種類あるが、わたしはよりホールド力の高いグリーンを愛用中。
たいせつな人たちの想い
- ママ友がくれたハンカチ
- 同期にもらったリップクリーム
- 息子からプレゼントされたマスコット人形
- 家族の写真
これらは実用品ではないけれど。
厳しいセレクションを最後まで勝ち抜いた『メンタル枠』カテゴリーである。
一軍のマストアイテムを収めたキャビンバッグのジッパーには、母といっしょに買ったフクロウのキーホルダーがついている。
母がよく言っていた。
「フクロウは『不苦労』いうて、縁起物やねんで」と。
なにも空にまで縁起を担いで行くことはないと思うのだが、このフクロウもまた長年の道連れだ。
モノだけでなく、大切な人たちの優しさや思い出がいっぱい詰まったカバンを持って。
明日もまた、わたしは世界の空を飛ぶ。
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