ブルーハーツ「僕はここに立っているよ」の歌詞の考察を行います。
この曲は、ベストアルバムの「SUPER BEST」に収録されています。
作詞は、真島昌利(マーシー)です。
この曲は、ブルーハーツの曲の中では、マイナーな曲です。
ただ、歌詞に込められたメッセージは、非常に強烈です。
「ブルーハーツの隠れた名曲」といった感じの曲です。
強引な取りひきせまる
まずは、冒頭の歌詞から見ていきましょう。
オマエは僕に電話して 強引な取りひきせまる
なんとかワナにはめようと 僕のことを脅迫する
不安が夜中に ドアをノックする
この歌詞を見ると、この曲の主人公には、「強引な取り引きを迫って、脅迫してくる人」がいるようです。
この「オマエ」というのが誰なのか、この時点でははっきりわかりません。
そして、主人公には、「オマエ」に対する不安が、夜もつきまとっているようです。
「オマエ」が誰なのかを考えつつ、この先の歌詞も見ていきましょう。
1番のサビの歌詞
では、1番のサビの歌詞を見ていきます。
ナイフをつきつけられても
ピストルつきつけられても
クソッタレって言ってやる
曲の冒頭の歌詞では、「オマエに怯えている様子」が描写されていました。
ただ、このサビの部分では、一転して、「相手が力を行使しようとしても、言いたいことをいってやる」という気迫を感じます。
したがうだけなら 犬でもできるさ
2番の冒頭の歌詞も見ていきます。
夜の底でケッ飛ばされて なんとか持ちこたえている
僕はここに立っているよ 汚れた顔をしてるけど
したがうだけなら 犬でもできるさ
この部分では、「厳しい立場に置かれているけれど、なんとか持ちこたえている様子」が描かれています。
『僕はここに立っているよ』という、曲のタイトルにもなっているフレーズも出てきます。
そして、『したがうだけなら 犬でもできるさ』という言葉は、なかなか強烈です。
「自分は人間だから、犬のように無条件でオマエに従ったりしない」という強い気持ちが出ています。
2番のサビの歌詞
2番のサビの歌詞も見ていきます。
ナイフをつきつけられても
原爆つきつけられても
クソッタレって言ってやる
ここでは、『原爆』という強烈な言葉が出てきます。
原子爆弾は、「非常に強力な兵器」と言えます。
そんな兵器をつきつけられたとしても、「絶対に言いたいことを言ってやる」という、主人公の非常に強い意志を感じます。
また、「原爆」という言葉から、「国家権力」のにおいも漂ってきます。
本当に大事なものだけ いつまでも忘れないんだ
3番の冒頭の歌詞も見ていきます。
夜の音に耳をすまし 少しだけ涙がでたよ
本当に大事なものだけ いつまでも忘れないんだ
わめいて 叫んで 声が枯れたって
この部分では、『本当に大事なものだけ いつまでも忘れないんだ』という歌詞が印象的です。
では、『本当に大事なもの』とは、一体、何なのでしょうか?
私としては、これは、「自分の本当の気持ち」ではないかと思います。
この歌詞を見ると、「オマエ」が無理やり従わせようとしてきても、「絶対に従いたくない」という本当の気持ちを守りたいという意志が伝わっています。
3番のサビの歌詞
3番のサビの歌詞も見ていきます。
ナイフをつきつけられても
水爆つきつけられても
クソッタレって言ってやる
ここでも、『水爆』という強烈な兵器が出てきます。
『原爆』『水爆』という言葉が出てくると、どうしても「国家権力」が頭に浮かびます。
そのため、私としては、「オマエ」という言葉は、「国家権力」のことを指しているのだと解釈しました。
国家権力は、非常に強い力を持っています。
そして、独裁的な指導者がトップの座に座っていると、「権力」を使って、国民を意のままにコントロールしようとしてきます。
権力者から「力」を突き付けられると、ほとんどの人は、「やりたくない」と思っても、怖くて権力者に従ってしまいます。
ただ、この曲の主人公は、権力者から「力」をつきつけられても、「言いたいことを言ってやる」という姿勢を貫いています。
この姿勢には、勇気づけられます。
まとめ
ブルーハーツ「僕はここに立っているよ」の歌詞の考察を行ってきましたが、いかがでしたでしょうか。
この歌詞の解釈については、色んな意見があるでしょう。
ただ、私としては、この曲は、「権力者に反抗する歌」だと解釈しました。
この歌詞は、「権力者に反抗する勇気」をもらえるような歌だと思います。
日本の最高権力者は、「総理大臣」です。
ただ、時に、「独裁的な気質を持った人」が総理大臣の座についてしまう時もあります。
そうなると、「国民のためにならない身勝手な政策」を次々と実施してきます。
そうした時に、「総理大臣を批判したい」と思う国民も多いでしょう。
ただ、その時に、「もし総理大臣を批判して、自分の身に不利益が生じたらどうしよう」と怖くなることもあるはずです。
しかし、その時に、この曲を聴くと、「やはり、勇気を持って批判しよう」という気持ちになります。
今は、SNSなどで、個人が気軽に意見を言えるようになりました。
ただ、総理大臣を批判すると、支持者から、誹謗中傷が飛んでくることもあります。
そういった誹謗中傷を受けると、心は非常に傷つきます。
しかし、心が傷つくことを恐れて、独裁的な権力者を批判せずにいると、権力者はどんどん増長します。
そして、そのうち、「権力者を批判する人を罰するような仕組み」を作り上げてしまいます。
すると、もう何も、権力者に意見を言えなくなってしまいます。
そうなってから、後悔しても遅いのです。
それを防ぐためには、権力者がおかしいことをし始めたら、早めに、SNSなどでしっかり批判をしておくことが大事です。
この曲を聴くと、「勇気を持って権力者を批判することの重要性」を再認識します。