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◆2020年◆

 

 

 

 

 

◆2021年◆

 

2021年ジャニーズ部門第三位頂きました!

 

 

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な、なんと劇場版『ルパンの娘』にドラマウォッチャーとしてコメントさせていただきました…!光栄すぎます!

『劇場版 ルパンの娘』絶賛コメント続々!!

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↑『真夏のシンデレラ』はまさかの寄稿依頼被りが発生しました。トンチキハプニング!

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2025年ベストドラマ

どうも〜!明日菜子です。2025年12月31日ですよ……おかしいな、3日前までは余裕があったはずなのに。

2025年ベストドラマ総評

今年もリアルサウンドさんで年間ベストドラマ記事を、そして31日には、ベストカップル記事も出させていただきました。リアルサウンドさんのおかげで、年末まで悩まずにすみます、ありがとうございます!

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今年からYouTubeを始めたので、苦しみながら年間ベストを決めるだけの動画も撮ってみました。批評は書き手の顔が見えないのが常なので、いっそのこと苦しんでる姿を知ってもらったらいいんじゃないかと思ってやってみたんですが、想像以上に苦しんでます。なんといっても今年は、『ぼくほし』と『続・続・最後から二番目の恋』どちらを一位にするか激しく悩んだ。そして『阿修羅のごとく』をどこに入れるかも悩み、さらに10位圏内に入れたい作品が+3ほどあったので悩みました。

ちなみに10位以降は、『ひらやすみ』『シナントロープ』『東京サラダボウル』とつづくんですが、この三作品が入らなかった時点で、今年はかなり豊作だ……!『ひらやすみ』は最終回の着地が特に良かった。モラトリアムを描いた作品って、モラトリアムからの卒業や成長で終わることが多いんですが、ヒロトくんが最後まで変わらないのが良かった。『今夜すきやきだよ』で、アセクシュアルのともこちゃん(トリンドル玲奈)が「私は今の生活を愛してる」というシーンが大好きなんですが、それに近い豊かさを感じた。『シナントロープ』のアフロvs染谷将太は、今年のドラマシーンにおけるハイライトのひとつ。「わからない」のに「おもしろい」という圧巻のストーリーテリング。普段ドラマを見ない人にも、ぜひトライしてほしい。配信版の最終回は、未公開の映像が+12分あるそうなので、年始にもう一度見ようかな。『東京サラダボウル』もほんとうに素晴らしく、今年の一月に本作が放送された意義をあらためて感じる。奈緒ってなんでもできるねん、奈緒って200色あるねんと私の心のアンミカが言ってたよ。

 最終回感想をつぶやいてない作品がちらほらあるんですが、今年は128本みました!年末で記録を伸ばしたかったんだが、叶わず……。苦しみながら選んだベスト10をあらためて眺めてみると、、いや〜今年はしんどい年でしたね!とにかく「連帯」や「共生」を描いた作品に心惹かれまくっている(笑)大変だったけれど、その分ドラマがあるから頑張ろう、と思うことが多かった。

ドラマは映画よりも、企画→制作→公開のスパンが比較的短く、世の中の“いま”を反映しやすい傾向にある。といっても、すぐに作れるものじゃないので、早くて次々クールとか来年くらいにそういった作品が出てくるのだけど、今年は不思議なことに、“いま”求めていた作品が“いま”きた!!!と思うことが多かった。作品を通して、自分が見過ごそうとしていた傷に気付いたり、ひとりじゃどうにもならなかったことが、ちょっと救われたり。無理ゲーと声を上げたくなる世の中で、テレビドラマが繋ぎ止めてくれてたのかも……と思う年だった。

正気を保ったまま選んでも第1位〜第6位までがNHKだった昨年のベストと比べると、今年は民放が多いんですが、やっぱ今のテレビドラマ界を牽引してるのは、NHKそしてNetflixだなぁと思います。しかしほんとうに今年のドラマもすごかった。来年はどうなっちゃうんだろうと楽しみで仕方ありません!

お仕事のこと

今年も明日菜子の発信を楽しんでくださったみなさん、そしてお仕事をくださったみなさん、本当にありがとうございました!今年の3/4がドラマウォッチャー専業だったこともあり、例年にないくらいドラマの仕事に集中できた。去年は「なんと今年は単発22本+連載1作(10本)で33本も書いた……!すごく頑張った……!」と書いてたんですが、今年はコラム52本(そのうち2作はドラマ振り返り連載)+動画6本+Podcast2本+トークイベント1件……あと、公表していない仕事がちらほらと、とにかく頑張りました。

特に今年は、年始から年末まで『あたらしいテレビ』見ましたと言っていただく機会が多く、あらためて業界視聴率トップクラスの番組だな……と!(今年はないのが残念である😢)2025年は喋る仕事が増えたらいいな〜と思って、手探りでYouTubeを始めてみたのですが、動画やPodcastでもドラマの話ができて嬉しかったです。

5月には文芸評論家の三宅香帆さんと『おかえりモネ』の聖地巡礼をするPodcast『ドラマ旅』のために初めて気仙沼に行き、9月の大阪文フリでは旅の集大成として、ZINE(キリッ)を出しました!三宅さんとは初のふたり旅、すごく楽しかった〜!!三宅さん、紅白楽しみにしてます〜〜!!!

なかでも、印象深かったのは、『僕達はまだその星の校則を知らない』の大森美香さん&岡光プロデューサーと、『ぼくたちん家』の河野Pにインタビューさせていただいたこと。今年だけでなく、今後の私のドラマウォッチャー人生の中でも時折り思い出すのであろう特別な時間になりました。

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私が評価する作品の向こう側には、いつだって多くの作り手がいる。そのことは常に頭に置いてるつもりだけれど、大森さん、岡光さん、河野さんと直接言葉を交わさせていただいて分かったことが、たくさんありました。この時代になにを描くのか、どんなメッセージを込めるのか、あらゆる可能性を思考し尽くしたうえで、約50分の物語に落とし込むため、最も伝えたいもの以外を削ぎ落としていく。毎クール当たり前のように新作ドラマが放送されますが、あまりに大変な作業だ。

視聴者ひとりひとりが抱える事情はわからないけれど、それでもテレビの画面の向こう側に「わかりたい」と思ってくれる人がいる。どんよりする時代の中で「希望を捨てないで」と言ってくれる人がいる。御三方とお話をしてて、不思議と同じことを思った。心に余裕を持つことが年々難しくなっている時代だからこそ、そうした作り手の方々がいることは希望だと思います。大森さん、岡光さん、河野さん、そしてインタビューに関わってくださった関係者のみなさん、本当にありがとうございました!

2026年に向けて

宣伝やマーケティングの方も含め、今年は作り手の方とお話する機会が多く、YouTubeも始めてみたからか、もっともっとテレビドラマが盛り上がるためにはどうすればいいんだろう……私個人にいったい何ができるんだろう……と考えることが多くなった。たとえば、私のドラマウォッチャー業の9割くらいは主にコラムの仕事なのだが、基本的にWEBメディアからの依頼になるので、テレビ側の人とはほぼ面識がない。関係者の方々に発信を見てもらっている手応えもあまりないので、テレビ局や映画側の関係者の方々に「発信みてます」と言っていただくたび、え!!と驚いた。

ここらへんは上手く言葉にできないんですが、もうちょっと、やりようがあると思うんです。というか、WEBメディア依頼のコラムで、テレビドラマを盛り上げることにちょっと限界を感じるというか、今以上の広がりはないのかもなぁとも思う。なかには、批評側の人間と距離を取りたい公式の方もいると思うんですけど、それでも、もっと盛り上げられないかなぁと一発信者的には思うわけです。具体的に何をすればいいのか、まだわからないけど、来年も頑張るぞー!!テレビドラマ関係者のみなさん、良ければ試写に呼んでくださーーーい!

***

あらためて、すべてのドラマ(もちろん配信含む)のすべての関係者の皆さまに心から感謝します!エンターテイメントを届けてくださる皆さまが、来年も健やかに作品づくりができますように。私たち受け手も元気でいます✊

そして二つ、告知を。年明け早々に、阿佐ヶ谷ロフトで、ドラマ評論家の成馬零一さん、フリーライターの西森路代さんとドラマのトークショーをするので、ぜひ遊びにきてください!年明け早々の大役でいまから震えています。

毎年恒例、ありまよP×明日菜子×三宅香帆の恋バナスペース、アーカイブ絶賛配信中です!年末年始の家事のお供にどうぞ!スペースで一部無料で聞けます!

premier.twitcasting.tv

2025年書けなかった記事をできるだけだすぞ〜と今日すごい勢いでキーボードを叩いたんですが、夕方になってさすがに諦めました。2026年になっても、2025年のドラマの話をしばらくしてると思うので温かい目で見守ってください。年の瀬に駆け込みで見た『小さい頃は、神様がいて』最終回の北村有起哉さんのセリフが、とても素敵だったので最後に。

「私たちは皆幸せになるためにこの世界に生まれてきた。だから、どんなことがあっても、幸せになることを諦めちゃ駄目なんだ」

2026年もハッピーでいましょう、私たち!来年もよろしくお願いします💖

アップデートは誰のため?/ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』で勝男と鮎美が結ばれなかった結末を考える

2025年まで残すところ、あと2日!(白目)もろもろ納まってないんですが、今年のうちに語りたいことを、ブログとnoteに書けるだけ書こうと思います。まずはドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』の最終回について。あらためて、最後まで素晴らしいドラマだった〜!最終回含めて大好きな作品でした。ちなみに年間ベストでは第3 位に選びました。秋クールの中ではいちばん好き!

さて、全人類がドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』の最終回を見届けた前提で、書き進めます。ドラマ版の勝男と鮎美は、一度元サヤに戻ってみるものの、結果的にまた別れてしまった。原作が連載中で、ふたりを復縁させるのはかなり重い決断ゆえ、元サヤには戻らずに程よい距離感で関係性がつづくのでは〜〜とおもしろみのないメタ予想をしてたから驚いた。

傷つけた側が己の“加害性”に気づくしんどさ

己を縛っていた旧来的な価値観を見つめ直し、ふたたび同棲し始める勝男と鮎美。あの頃よりお互いに言いたいことも言えて、上手に循環するようになるかと思いきや、微妙に噛み合わないことがチラホラ。鮎美のことが大好きな勝男は、新しいスタートを切りたい彼女を「ケアしてあげたい」「サポートしてあげたい」という気持ちが前面に出ちゃうんだけど、鮎美にとってそれは、自分から主体性を奪うものや自分を支配するもののように映ってしまう。「面接はこうしたほうがいいからね〜」も、世間知らずの鮎美に「教えてあげるね」マウントではなく、勝男にとってはほんとうに純粋な“鮎美が夢を叶えるため(もっと上を目指せるため)のアドバイス”なのです。以前の勝男と違い、今回は鮎美のやりたいことに勝男がハマらなかっただけなので、なかなか難しい問題である。

なによりも切なかったのはね、二人の最後の晩餐……!

「この前鮎美が困ってるって勘違いして、鮎美の答え待たずに先回りして、ほんとうにごめん」

「俺さ、あの日鮎美に振られてから、ずーっと考えてて、でも最初何がダメなのかわからなくて、それで筑前煮つくった」
(中略)
「俺は、何回も鮎美に助けられてたんだね。だから今度は俺が助けてあげたいって思ったんだと思う」

「でも、いざ鮎美が一人で立とうとしてる時に、“支える”って言葉は違ったんだね。それが鮎美の言いたいこととかやりたいこととか、俺の無意識な押し付けで、蓋をしてたん…だね」

か、勝男ーーーーー!!!!(涼真ーーーー!!!)最新刊の第四巻に近しいセリフがあったので、つまりここは原作準拠のシーンではあるのだが、あまりに竹内涼真が切実すぎて泣いたよ……。

たまにドラマのワンシーンで、過去に傷つけられた経験があるものの、それを平気なフリしてやり過ごしてきた人が、誰かとの対話で「あの時の私傷ついていたんだ……」と自覚する姿に、ホッとすることがある。傷ついたことを自覚することはしんどいし、それを思い出すことにもなるから辛いけど、昔傷ついた“その人”は、少し救われるんじゃないかと思うから、だからホッとするんだと思います。

けれど、今回はその逆。加害者の勝男が価値観を見つめ直し、ふたたび鮎美と向き合おうとした結果、あらためて「相手を傷つけてしまったこと(=自分の加害性)」に気づいてしまう。立ち止まれたのは、勝男自身が上手くアップデートできている証なんだけどね。己の加害に気付き、それを内省するのではなく、あらためて言葉にすることのしんどさを、このシーンで突きつけられたような気がする。

周りから「変わったね」とお墨付きをもらっても、鮎美の想いを汲めてなかった辛さ……本命である鮎美にハマってない辛さ……。せっかく変われたと思っていたのに、またもや大切な人の心を踏み躙ってしまったなんて。泣きたくなるほど辛いんだけど、ここで勝男が泣いてしまうと、鮎美の辛さを矮小化することになるので、勝男は絶対泣いちゃダメなんですよ。泣きたくなるくらい申し訳ないけれど、絶対泣いちゃダメなんです。だからこそ、涙をグッと堪えて、鮎美を傷つけないように言葉を選びつつ、それでも言葉に詰まる竹内涼真のお芝居がとても上手かった……!ほんとうにすごいシーンだった。

勝男と鮎美の別れが象徴する「アップデートは誰のため?」

ふたりの行く末を見守っていた人のなかには、勝男と鮎美に復縁してほしかった人もいるでしょう。ただ、ふたりが別れを選んだ結末になったからこそ、とあるメッセージが顕著になったとも思う。それは「価値観のアップデートは自分のためにするもの」ということ。つまり『あんたが』のラストスパートは、アップデート論の話になっていたと思うのです。

『あんたが』は、鮎美にフラれた勝男が、料理を通して、自分の中の“当たり前”を見つめ直してゆく物語であり、従来の“男性らしさ”や“女性らしさ”に縛られていた若い世代を解放する物語でもある。彼らのポジティブな変化は、世代や性別を超え、周りの人たちにも伝播してゆく。一方で、価値観のアップデートに、抵抗がある人もいるだろう。“多様性”や“ダイバーシティ”と言われても、ぶっちゃけわからない。おそらくそういう類いの人は「こういう世の中だから、価値観を改め直さないといけない」「世間がそういう空気だから己を殺してまで変わらないといけない」と、アップデートを強いられているように感じているのではないだろうか。

昭和的価値観にまみれた中年男性がアプデする『おっパン』

昭和的価値観の中年男性・誠(原田泰造)が、ゲイの大学生・大地(中島颯太)と友達になったことを機に、アップデートを図る『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか』という素晴らしいドラマがある。

『おっパン』の良いところは、誠と同じくアップデートに躊躇いがあるだろう中年世代に向けて、現代における“多様性”をわかりやすく説いていること。本作における理想の社会とはつまり、あらゆる人々の“好き”が尊重される世の中だ。さまざまな人たちと知り合い、それぞれが異なる事情を抱えて生きていることを知った誠の世界は、どんどん広がってゆく。かつては会社の部下や家族からも疎まれていた誠が、価値観を見つめ直すことで、周囲との関係性が円滑になってゆく描写も印象的だ。そう!『おっパン』は、価値観のアップデートをすることで、自分も生きやすくなることを示しているのである。

そんな『おっパン』は、アップデートを重ねてすっかり無害オジになった誠と、それぞれの生きづらさから解放された誠の家族たちの“その後”を描いた映画版も秀逸だ。映画版は、アップデートを経た誠たちに、次々と新たな課題が降りかかる。日々目まぐるしく変化する時代の中で、私たちはどう適応すればいいのか。誠のアップデートに意味はあったのか(あるんだよ!)。柔軟に変化できた人々の“その後”まで描ききった『おっパン』は、とても誠実な作品だった。

アップデートしても鮎美と復縁できなかった勝男

『あんたが』に話を戻すと、対話不可な柳沢(濱尾ノリタカ)とふたたび鮎美とヨリを戻そうとしたラストスパートは、『おっパン』と同じく、アップデートの“その後”を描いていたように思う。しかし『あんたが』では、勝男がどれだけ価値観を見つめ直し、アップデートを重ねたとしても、悲願であった「鮎美との復縁」は果たされなかった。その結果だけを見れば、せっかく苦労しながら変わったのに……やっぱり価値観のアップデートなんてしても……と思う人もいるかもしれない。

けれど、勝男には確かに多くのものが残っている。部下である白崎(前原瑞樹)や南川(杏花)との関係性は良好で仕事も評価されるようになったし、椿(中条あやみ)という初めての女友達もできた。どこか距離を感じていた家族仲も、以前のような息苦しさはなくなり、少しずつ対話が成立する関係へと変わっている。おそらく彼女以外の趣味がなかった勝男が、料理、そして“出汁”の奥深さを知れたのも、彼の人生にとっては大きな気付きだろう。

つまり『あんたが』も、価値観のアップデートは、同じ社会で共存する他者のため、そしてなによりも自分自身のためにするものだと示している。「自分のためにアップデートする」というメッセージは、鮎美とヨリを戻せなかった結末だからこそ、より強く浮かび上がるのだ。

価値観のアップデートに“自己否定”は伴わない

頭からつま先までどっぷりと旧時代的な価値観に染まっていた勝男だが、ひとつ、最後まで変わらなかったものがある。それは「完璧主義を愛している」という点だ。覚えているだろうか、「ん、完璧」と微笑む勝男の姿を。


勝男の完璧主義は、「男は男らしく育て」という父の厳しい教育からきたものだ。いわば完璧主義もまた、旧時代的な価値観の延長線上にある気質である。けれど、さまざまな偏見を改め直したあとも、完璧主義だけは最後まで変わらなかった。「完璧主義」を他人に強いるのは問題だが、完璧主義そのものが“悪”なわけではないからだ。

つまり『あんたが』は、価値観のアップデートとは、その人が大切にしている核までを塗り替えることではないのだと、最後まで完璧主義を愛しつづける勝男の姿を通して示している。それは、「アップデートとは自分を殺してまで価値観を刷新することだ」と、価値観のアップデートそのものに嫌悪感を抱いてる人たちへの、静かなカウンターでもある。ちなみに、最終回の一歩手前では、勝男の上司である高田(平原テツ)が、いわば“アプデ疲れ”のような発言をしていたが、価値観のアップデートの意味を履き違え、勝手に疲弊してしまった人として描かれていたのだと思う。だって本来のアップデートは、誰かを消耗させるものではないはずだから。

みんなで価値観見つめ直そ〜〜!?と視聴者をエンパワメントしていた『あんたが』と『おっパン』が、「アップデートしたら全部うまくいくよ〜!!」と夢物語を語るのではなく、“その後”の躓きもきちんと描き、それでも前を向こうとする人たちを描いたことは、とても誠実だったと思う。その誠実さには、勝男のように「変わりたい」と願う人たちに寄り添っているようにも感じた。

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日テレシナリオライターコンテスト大賞ドラマ『217円の絵』を見た

日テレのシナリオコンテストで、応募総数1040編の中から満場一致で大賞を受賞した『217円の絵』(作:神谷克麻)が、ドラマ化されたので見てみた。

高校生の春文は、アルバイト先のコンビニにたまたまお客さんでやってきた元プロ野球選手から、ノートにサインをしてもらう。その光景を眺めていた屁理屈な同僚のおじさんにいきなり変な質問をされる。

「定価200円の数学のノートが、2000円以上になる方法知ってる?」

その答えは「春文くんがホームラン500本打てばいいんだよ」というものだった。つまり、持っている人の価値が上がれば、自動的にそのモノの価値も上がるのだと彼は言う。

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世代の違う二人が、世の中のさまざまなモノの価値や、そもそも私たちが当たり前に従う価値観そのものを見つめ直す『217円の絵』。23分で見れるので、ぜひこの文章を読む前に見てほしい。家庭環境が複雑で、将来を夢見ることができない高校生・春文を齋藤純。アルバイトで生計を立てながら、しがない絵描きをしている44歳のおじさん・御所を風間俊介が演じていて、どちらもわかる〜〜〜的な配役で、特に御所は風間くん以外いないかも……と思った(風間俊介の代替いない問題がここでも勃発)。

実は春文も絵を描くことが好きで、ある日路面で絵を描いていた御所を見かけたところから、二人は交流するようになる。脚本ではそこに至るまでに、カードの5ポイントを執拗にせがむ客や、一発逆転を夢見て働かずに馬券を買う春文の母を通して、あらゆる角度からモノの価値を考えているのだが、わりとカットされているシーンが多かった。「イーロン・マスクから1万円もらうのと、年金暮らしのおばあちゃんが生活切り詰めて必死に抽出した1万円もらうのとどっちが嬉しい?」から「ゆたぼんから恵んでもらう1万1円、どっちが嬉しいですか?」のくだりとか、ゆたぼんを子ども系Youtuber に濁して、なんとか入れてほしかったなとも思う。

御所のとある絵に惹かれた春文は、それを買い取ろうとする。手持ちの金を必死にかき集める最中、御所は一万円だった絵がオークションに出されて6600万円の値がついた話をし始める。それは、絵を描いた作者がゴッホだったとのちに判明したから。作者の価値で絵の価値が決まるならば、自分が描いたこの絵は0円でもらってくれていいと彼は言う。

満場一致で受賞した理由がよくわかるすごくおもしろい脚本で、映画タッチな画の作り方もとても洗練されていて、社会的な評価を受けていない御所の絵を春文だけは評価しているところも特に良かったんだけど……!

結末を“エモ”に昇華させていた点がどうしても気になってしまった。ラストのインパクトが強すぎて、そこに向かうだけの物語に見えたのである。なんでそう見えたんだろう……と今日一日考えていて、なんとなく答えがわかった。きっと私は「絵の価値は作者の価値で決まる」とあんな結末を選んだ御所に対して、NOを突きつけてほしかったんだ。これからの時代を担う春文に「そんなことはない」と言ってほしかった。たしかに今の時代はそうかもしれないけど、本来の芸術の価値は「作品そのものにある」と言ってほしかったんだと思う。

……てことを考えながら、実際の脚本を読んでみると、まさにそれを示唆する……というか、くそったれな世の中にちゃんとNOを突きつける春文のシーンがあった。なぜカット……!??この結末からどんなメッセージを受け取るかは視聴者に委ねますぜ……的なラストが、ある意味とても映画的な作品だと思ったんだけど、元の脚本にはちゃんと書いてたっていう。もちろん作り手が協議に協議を重ねた上で、カットした結果なんだけども、あのシーンが抜けたラストはふわっと感じたな。でも、すごくおもしろい脚本だった。神谷克麻さんはこれからどんどん活躍しそうだ。

 

*お知らせ

noteでメンバーシップを始めました🎉

YouTube、はじめました

明日菜子です。このたび、YouTubeを始めてみることにしました。YouTubeにチャンネルページを作って、そこに動画さえ投稿すれば、誰でもYouTuberとしての一歩を踏み出せるわけですが、思っている以上にいろんな人から「チャンネル開設おめでとうございます!」と言っていただけるので嬉しいです。動画を見てくれた人、いいねくれた人、チャンネル登録してくれた人、ツイートを拡散してくれた人、ありがとうございます!


www.youtube.com

youtu.be

2017年からこのアカウントを始めて早8年、30代の自分がYouTubeを始めることになるとは思いませんでした。まあ、1クールに毎週ドラマを25本見るような狂人生活を8年つづけていることも想像できませんでしたが……。(私のTLにはたくさんいます)

周りに「YouTubeやってみなよ!」と言われつづけ、いざ動画投稿を始めてみたいま、「私はこの明日菜子というアカウントでなにがやりたいのかな?」とよく考えるようになりました。

そもそも明日菜子アカウントの誕生は、会社をやめて暇になったタイミングで、ドラマでも見ようかな〜と思ったことがきっかけです。たまたま見たドラマがおもしろくて(そのタイトルをド忘れしたのがマジ致命的)、他も見たら面白かった。いまのドラマって面白いんだな〜。友達も見てるかな〜と思って聞いてみたら、まったく見てなかった。じゃあ、これは?あれは?!と聞いても、まったく見てなかったんです。衝撃だった。もしかしたら、世の中でテレビドラマを見てるのは私だけなんじゃないか。テレビドラマってオワコンなんじゃないかと、あのときは本気で思ったのです。詳しくは『聞くCINRA』でお話しさせてもらっています。

open.spotify.com

あれから8年……(遠い目)最初は書くことでしかドラマのことを伝えられないと思っていたけど、座談会やったりPodcastやったり、今年はテレビやトークイベントにも出させてもらった。極めつけにはYouTubeチャンネル開設……!毎日時間に追われてゆく中で、この明日菜子活動は一体全体どこを目指しているんだ……!?と、ふと宇宙猫になる日もあります。

そんな中、「あたらしいテレビ」への出演が決まった前後くらいかな。「芸能人ぶりやがってw」みたいなマシュマロがきて、そんなことを言ってくる人がまだ私のアカウントを見てるんだ!??ツラ貸せ!!!と思いました(交差する別の気持ち)。

でも、ぶっちゃけ、有名になることが目的ならば、きっと他に良い方法があります。少なくともタイパを考えると明らかに悪い。それはきっとドラマだけじゃなく、映画も本も演劇も同じ。自分のポジションを得るためだけに、作品紹介や作品批評を選ぶのは修羅の道です。根底に「好き」がなければつづきません。もしくはそれと同じくらいデカい野心があればやれる……が、それはそれで相当大変です。

じゃあ、私はなにがしたいんだろう?私はやっぱり「誰かとドラマの話がしたい」のだと思います。たぶん8年経ったいまも、ドラマの話がしたくても誰ともできずにちょっぴり寂しい想いをしたあの時の私がいる。もしかしたら、あのときの私と同じように、寂しく思っている人もいるかもしれない。だからせめて私は、ドラマの話をできる人でありたい。周りにはドラマを語れる人はいないけど、あすなこがいるーーーー!!!的な存在でいたいのです。

直接会って言葉を交わすことは難しいけど、文章で、音声で、動画で、それが実現できたらいいなと思っています。そう思いながらずっとこんなことをやっています。オススメのドラマを紹介するのも、こんな傑作を見逃すなんて人生損だぞー!!という気持ちがあるのは大前提で、私自身が誰かの感想を聞きたいんだと思います。だから、一人でも多くの人にいろんなドラマを見てほしい。私のオススメで作品を見たあなたが、私と異なる気持ちになってもいいんです。だってそれが感想だから。

YouTube始めたことをブログにも一応書いとこうと思ったら、所信表明みたいになりました。チャンネル開設時はマメな動画更新が大切らしいので頑張ります><その前に今日締め切りの原稿がまだ終わっていないので頑張ります><><YouTubeに進出しても、明日菜子の野望は揺るがず一途に「フジテレビ批評出演」です!よろしくお願いします!

私が戦うべき人は、目の前にいるあなたではない(ドラマ『対岸の家事』感想)

2025年も折り返し地点になった。「6月」という響きにはまだしっくりきていないが、終盤に差し掛かった春ドラマを眺めていると、もうすぐ夏がやってくるんだなと思う。今年の春ドラマは良い作品が多かった。11年振りに幕があいた『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)がなんといっても最高!千明(小泉今日子)たちの物語のつづきをリアルタイムで楽しめる喜びを毎週噛みしめている。『しあわせは食べて寝て待て』(NHK総合)も良かった。薬膳生活を勧める上質なグルメドラマだと思っていたが、最終話を迎えてみると、「思うようにたちゆかなくなってしまった人たちによる自己再生の物語」だったたことに気づく。飯島奈美さん監修のお料理には毎週食欲を刺激された。あと、『わたサバ2』がめちゃくちゃ面白いです。

 

そんな春ドラマの中で、TBS火曜22時枠『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』が初回からずっとおもしろい。多部未華子演じる専業主婦・詩穂が、ワーママや育休中のエリートパパなど、立場も境遇も異なる“対岸にいる人”たちと出会い、ときにはぶつかりながら、それぞれの生き方や悩みに触れてゆくヒューマンドラマだ。原作は、2019年にドラマ化された『わたし、定時で帰ります。』の著者・朱野帰子による同名小説。働く独身女性と専業主婦、対極にいる存在をどちらも丁寧にすくい上げる朱野先生の絶妙なバランス感覚よ……!

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『対岸の家事』は、専業主婦の詩穂が、世に蔓延るあらゆる対立構造をなくそうと奮闘するドラマだと思う。ふと考えてみれば、世の中はどこもかしこも対立ばかりだ。「専業主婦とワーママ」「既婚と独身」「男と女」「持つ者と持たざる者」――どうして私たちは、いとも簡単に“こちら側”と“あちら側”に分かれてしまうのだろう。そんなことを考えていたドラマの第八話。育休取得中のパパ・中谷さん(おディーン様)が、夫・虎朗(一ノ瀬ワタル)と喧嘩をした詩穂に、こんな言葉をかける。

「虎朗さんは店長でもあり、管理職でもある。家の中ではただ一人の稼ぎ手。もしいつか自分が倒れたら……という重圧をいつも感じているでしょう。もちろん詩穂さんにも苺ちゃんを育てるというプレッシャーがある。ですが、その辛さは互いには分かり合えない。 だって、お互いに経験していない。知らないんですから

そう、私たちは互いのすべてを知らない。経験していないのだから、相手のすべてを汲み取るなんて、本来は不可能だ。けれど日々の忙しなさや世知辛さに追われるうちに、そんな当たり前のことさえ忘れてしまい、いつの間にか、私たちは既存の対立構造にズブズブと足を絡め取られているのではないだろうか。

そもそも「このドラマすげえ……」と最初に思ったのは、志穂とワーママ・礼子(江口のりこ)の出会いを描いた第一話だ。子育て支援センターで孤立していた志穂に、礼子が気を遣って声をかける。「村上さんはもう決まった?」「え?」「ウチはやっと決まってさ、ほっとしたよ」「ああ、夕飯?献立の話ですか?わかります、悩みますよね。毎日のことだし」「違うって、保育園よ保育園」専業主婦とワーママ、立場の違いがふとした拍子に顔を出し、空気が次第にピリつきはじめる。その緊張状態はなんと2年もつづくのだが、思い詰めた表情で屋上にいた礼子を志穂が助けたことで、二人は“真のママ友”になるのだ。

専業主婦とワーママの対立ネタなんてごまんとあるだろう。なんならその軸で連ドラが一本作れたかもしれない。けれど『対岸の家事』はそうしなかった。志穂と礼子が第一話早々に手を取り合ったのは、ここで二人が対立することに意味がないからだ。むしろ、二人が手を取り合い、この厳しい現実をともに乗り越えてゆかねばならない。戦う相手はもっと先にいる。

このエピソードで、自分が会社に勤めていたときのことを思い出した。私は一年前に会社をやめた。当時は「ドラマウォッチャーの仕事に専念するためですか?」とよく聞かれたものだが、シンプルに会社がイヤでやめた(ドラマの仕事はください)。リファラルで採用された会社が悲劇的なことに合わなかっのだ。ちなみに紹介してくれた友人は私より先にやめたので、まあ、そういう会社なんだと思う。

だが、そんな会社の中にも、ご飯に行ったり飲みに行ったり仲良くしてくれる人はいた。その人は私と同世代で、小学生の息子さんを育てるワーママだ。おそらく働かなくても生活できるんだろうけど、働きたい気持ちが強かったのだと思う。友人がいなくなったクソッタレな会社の中で、唯一会話ができる貴重な存在だった。

けれど、部の中枢を担っていた友人が抜け、その代わりに彼女が管理職ポジションになった頃から、私たちは飲みに行かなくなった。あんまり話さなくなった。いったい会社のなにがイヤだったのか。その理由は山のようにあるんだけど、決定打は労働環境が大きく変わったことだ。もともと週3出社&週2在宅のハイブリッド勤務が、ある日を境に毎日出社することになった。コロナ禍を経て日常が戻ってきたいま、それは仕方がないと思うんだけど、毎朝8時出社なのがほんとうにイヤだった。というか、ハイブリッド勤務の時は9時出社だったのになぜ……?別に早朝に出社しないとやれない仕事ではない。その裏側にはおじさん幹部たちからの「社員に忠誠を誓わせたい」というエゴだけが垣間見えたのだ。

マネージャーになった彼女は、その決定を我々一般社員に伝える際に「子どもがいるなど特別な事情がある人は午後出社が可能です」といった。その言葉はきっと、おじさん幹部から彼女に伝えられ、そのままの言葉を我々に伝えただけだろうが、子持ちである彼女から発せられたその文言はだいぶグロテスクな響きに聞こえた。あらゆる理由で子どもを諦めた人や子どもを持たない選択をした人が聞いたらどう思うんだろう……というか、なぜ元気な独身が毎朝8時出社をせねばならない!!???(本音)その翌日からいよいよ地獄の8時出社は始まったのだが、彼女は週の半分くらい、育児を理由に午後から出社していた。部内で午後出社をしていたのは彼女だけだった。

そのとき、まさに私は『対岸の家事』に登場する礼子さんの部下で独身の今井くん(松本怜生)のように「子どもがいるとか知らんくね……?」「午後出社の理由はほんまに子どもなんか」「じゃあペットを飼っている独身のことは考えてくれるんか(私は飼ってないけど)」と思ってしまったのである。ひとつ言っておくと、私は小さなお子さんを置いて、彼女に意味のない8時出社を毎日してほしかったわけじゃない。会社と育児の両立がどれだけ難しいかは彼女とよく話していたから知ってる。ただ、彼女がこの体制に疑問を抱かず、それを受けいれていることが、どうにも不思議だったのだ。しかも結局のところ、午後出社した彼女はMTGに追われ、誰にも任せられない仕事を夜遅くまでやっていることも多かった。

結局、彼女とは会社を辞めてから疎遠になった。けれど、一管理職である彼女に、多く求めすぎていたんじゃないかといまは思う。少なくとも、私が憎むべきは彼女じゃなかった。もっともっと、その先にいたのだ。でも当時の私は、おじさんたちが仕立て上げた「ワーママvs独身」の構造にすっかりハマってしまった。

「結婚してるかしてないかで、何で女はこんなにいがみ合わなきゃいけないんだろうね。子どものころはさ、みんな同じただの女の子だったのにね」――これは、2012年に放送された『最後から二番目の恋』のセリフだが、2025年のいま、時を経てなおのことウッと刺さっている(そして10年以上前にこんなセリフをさらっと書いた岡田惠和マジすごい)あのとき、私なりに彼女にできたことが何かあったんじゃないかと、いまもときどき考えてしまう。

『対岸の家事』は、そんな異なる立場や状況にいる人たちの気持ちを、丁寧に隅々まで言語化してくれる“現代らしい”ドラマだ。ドラマの主人公みたいに、他人の事情に踏み込んでバッググラウンドを聞き、ましてやその人をエンパワメントできるような時間も、労力も、余裕もない。だから私たちには、物語がある。疎遠になってしまった彼女も、忙しない日常のどこかでこの作品を目にしているといいな。きっと『対岸の家事』のようなドラマが、世の中を変えてくれるのだと、私はそう信じている。

 

 

生産性のない私の物語『スロウトレイン』

いきなりですが、私は結婚願望はあるけど、子どもを望んでいない人間である。子どもは好きな方だし、子どもに好かれやすい方だとも思う。だけど、昔から自分が母になる想像がつかず、私はずっとやりたいことをやって生きていくんだろうなと思っていた。そしてその気持ちは30代になってからより強くなった。他にも子どもを望まない理由はあるけど、ひとまず割愛。

そんな私は一人っ子で、昔から「親が死んでしまうと一生ひとりぼっちだ!」という想いが強かった。だから結婚したい。そう話すと「子どもが欲しくないならパートナーシップとかでもいいんじゃない?」と既婚の友達に言われたことがあった。結婚はいろいろ煩わしいこともあるんだよ、と。日本には、結婚したいパートナーがいても婚姻制度を使えない人たちもいる。パートナーシップを結んで仲良くやっている人たちもいる。そのなかで私がひどいと声を荒げるのは烏滸がましいかもしれないけど、子どもを産まないなら婚姻制度を使わなくてもいいんじゃない?と言われるのは(そこまで言ってないけどね)なかなか横暴に感じた。心無い政治家とかは私のような人間を「生産性がない」というのだろうか。

という前置きから、2025年の新春に放送されたスペシャルドラマ『スロウトレイン』について語りたい。あの野木さんがホームドラマをやるという第一報が流れた時から、すごく楽しみにしていた作品だ。

松たか子と多部未華子と松坂桃李の3姉弟は、幼い頃に両親と祖母を交通事故で亡くしている。名字は「渋谷」だけど鎌倉に住んでおり、はこねえ(松たか子)はフリーの編集者、うーちゃん(松坂桃李)は江ノ電の保線員、みゃーこ(多部未華子)はカフェで働いていたのだが、法事の帰り道に突然「韓国に行く!」と言い出した。そのみゃーこの一言をきっかけに、いままで一緒だった三姉弟にいよいよ人生の分岐点が訪れる、というストーリーだ。ここからネタバレ全開で書くので、まだ見ていない人は読まないでください。

www.tbs.co.jp

すごく楽しみにしていた作品だったが、期待値が高かったこともあり、最初はあまりピンとこなかった。主人公が松たか子だからというのも大いにあるが、こまごまとした会話の応酬がどうしても『大豆田』と重なった。松たか子&池谷のぶえのいわゆる中年女性のパートはめちゃくちゃ良かった。だけど、松たか子に気がありそうに見えた拗らせ作家の星野源が、実は弟である松坂桃李の恋人だということが発覚して、それはさすがに狙いすぎじゃないかと若干引いた。良識あるファンが「妄想も程々に」と諭すツイートを見かけたけども、あれはどうぞ消費してくださいと言わんばかりの組み合わせで、作り手の意図とキャスティングが合ってないんじゃないかと思った。日韓カップルの描写はものすごくリアリティーがあったが、そもそもなんで日韓カップルを出そうと思ったのだろう。多様性の象徴かなぐらいに思っていた。

こんな感じで私はあまり要領を得てなかったのだけど、中盤に登場した婚活中の宇野祥平がはこねえに対して「あなた孤独じゃないんですよ。だから簡単に言えるんです、一人でも生きていけるって」といきなり30代独身一人っ子の気持ちを代弁してくれたもんだから、そこから思わず前のめりになった。「なんで一人がいいの?」と「なんで結婚したいの?」も同じ苦痛があると思う。はこ姉のような人のドラマはあるけれど、「結婚願望があるのに『一人でもいいじゃん』と言われる人」の例はあまり見ないから嬉しかった。松たか子が元恋人の井浦新と別れた理由もおもしろかった。『海に眠るダイヤモンド』につづき、野木さんが“欲望のない若者”を描いていたことも興味深い。松たか子を通して、いたるところに野木さんのマッチョさが垣間見えていたのも面白かった。

そして私は、松たか子が亡き母に対して「私は子どもを残しません」と言い切ったラストシーンで、この作品のことを初めて理解できた気がした。これはいわゆる“生産性のない人”たちのホームドラマではないか。そういう心無いまなざしで見られたことのある人たちの物語なのではないだろうか、と。

もちろんこの三姉弟の未来がどうなるかはわからない。だけど、物語中で汲み取れる情報としては、うーちゃんは同性のパートナーと暮らすようになり、はこ姉は子どもを望まない人生を楽しく生きる。みゃーこは子どもを産む可能性はあるけれど、子育てをするとしても韓国だろう。平たく言えば、日本の出生率には貢献しない人だ。

そんな家族のカタチもある、と野木亜紀子は描く。父・母・子がちゃんと揃っていなくても、日本人と韓国人のカップルでも、同性同士の組み合わせでも。そして子どもを産まない決断をした女性の存在を認めてくれる。『スロウトレイン』はまさしくそんな作品だと思った。

三姉弟は異国の海岸で「家族ってなんなんだろうね」と語り合う。でもどんな言葉よりも、一見ばらばらそうに見える彼らが“家族”としてお正月の食卓を囲うラストシーンに励まされた。家族揃ってこのドラマを見ている人、「結婚はまだ?」と聞かれてゲンナリしている人、ひとりでこのドラマを見ている人……たくさんの人がテレビを見て、家族とはなにかを考える、考えさせられるお正月だからこそより一層、このドラマの意味を感じたのだ。

 

  • 松たか子

 

このドラマがすごい2024+あるふぁ〜

こんにちは〜!明日菜子です。現在12月30日です。やっぱり今年も追われて年間ベストを書いてきます。文章ぐちゃぐちゃですみません!

今年はリアルサウンドさんで年間ベストの記事を書かせていただきました。毎年楽しみにしていた企画だったのですごく嬉しかった!

realsound.jp

この記事の公開後にラスト100点満点を叩き出した『海に眠るダイヤモンド』の最終回があったり、まだ最終回を見ていない作品もありましたが、年間ベストはこの布陣です!強いていうなら記事執筆途中に大団円を迎えた『光る君へ』をどこに入れるか最後まで悩んだのですが……特別賞とさせてください……。

今年完走した作品は、テレビドラマ・配信・単発含めて全131作品。(かぞかぞは2023年作品にカウントしています、傑作!)今年は特に悩んだ。あくまで私の年間ベストなので、この記事を読みながら、ぜひあなたの好きなドラマに思いを馳せていただけますと幸いです。(コメント量は作品の評価に関係なく、記事を書いてない作品を多めにしました)BEST10完全版はぜひリアルサウンドさんの記事で!長いので目次置いときます。

・BEST10の+α

・お仕事のこと

・2025年にむけて

1位:仮想儀礼(NHKBS)

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粒揃いだった2024年ドラマ……年間ベストは『仮想儀礼』を選びました!日本のテレビドラマは……と宣うすべての人々に見せつけたい!「なにか面白いドラマない?」と聞かれるたびに毎回話題にあげていたオススメ作の第一軍です。すべてを失った青柳翔と大東駿介が金儲けのためにインチキ宗教を立ち上げる……これを聞くだけでもう見たくない?二人が立ち上げたツギハギだらけの「聖泉真法会」はご近所さんの支持を受け、どんどん成長し、次第に国政をも巻き込む巨大組織になります。そんなに上手くいくの?と思うじゃないですか。元都庁職員で市民の苦言やお怒りを毎日受け止めていた正彦(青柳翔)の当たり前のことしか言わない説法が悩める民たちの心にフィットするんです。集会所に毎回掲示されてる普通のことしか書いていない御言葉にもぜひ注目してください。あらゆる番組で「宗教とはなにか」を考えつづけたNHKの集大成。青柳翔と大東駿介が役者になってくれて本当に良かった、マルチ商法とかやってなくて本当に良かった。

2位:舟を編む(NHKBS)

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ドラマ『重版出来‼︎』が好きな人はぜったいに好き……というか『重版出来‼︎』が嫌いな人なんてこの世にいないじゃないですか。つまり『舟を編む』は生きとし生けるものすべてが好きな超正統派お仕事ドラマなんです!ここ数年一番メロい向井理もいます!!脚本は『あの子の子ども』や『しずかちゃんとパパ』の蛭田直美さん。蛭田さんは言葉使いの名手といいますか、とにかく一つ一つの言葉を丁寧に紡ぐ方なんです。たとえば第一話で使ったキーワードが後半にもう一度、二度出てくる。同じ意味のときもあれば、違う響きに聞こえるくらい意味が違うときもあったり。これを巷では伏線回収というのかもしれないけど、それ以上に蛭田さんが言葉を大切にしているんだろうなぁと思います。『舟を編む』の脚本、あらためて蛭田さん以外の適任はいなかった。そして2024年の主役といえば、杉咲花、河合優実の名前があがるでしょうが(異論ナシ)、忘れてはいけないのが池田エライザ!『地面師たち』『海に眠るダイヤモンド』そして『舟を編む』……三者三様のエライザが見れる彼女のポートフォリオ的ラインナップでありながら、どれも傑作!実力だけでなく作品の引きも良いのがすごい。いつか池田エライザさんの朝ドラもあるんじゃないかなと感じた一年でした。

3位:3000万(NHK)

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どこに出しても恥ずかしくない誇るべき日本のドラマです!私は『とらつば』で朝鮮人に対して差別的なまなざしを向けてしまうと打ち明けた後輩に、寅子が「でもあなたは踏みとどまれているじゃない」と言うシーンが好きなんですけど、『3000万』はまさに誰もが簡単に足を踏み外しそうになる罠が張り巡らされたこの時代に、どうやって踏みとどまるかがテーマになっていたように思う。

普通の人々が「自己責任」で犯罪者になるドラマ『3000万』の行く末 | NiEW

4位:ケの日のケケケ(NHK)

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令和に生きる私たちは“寛容さ”を求めているんだっけ?そんなことを思った『ふてほど』最終回のモヤを晴らしてくれた脚本家・森野マッシュのデビュー作。とにかく令和の話題作『ふてほど』と対で見てほしい作品なのです。「自分のご機嫌をとりながらこの世界と上手く付き合っていく」主人公の生き方もすごく令和っぽいと思った。

5位:燕は戻ってこない(NHK)

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『仮想儀礼』『3000万』に並ぶ強烈さ!貧困から抜け出したくて代理母に手を挙げた石橋静河、超エリートバレリーナの稲垣吾郎、血統至上主義の黒木瞳……唯一話が通じそうだった内田有紀も後半からアクセルぶちかましてもう終わり。信じられるのはマチュー(犬)だけ。

「はて?」が許されない『燕は戻ってこない』の女性たち 『虎に翼』と同時に描かれる意義|Real Sound

www.asunako-drama.com

6位:虎に翼(NHK)

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いま思い返してみても、あれだけ胸が高鳴った朝ドラの第一話はない!オープニングを一度も飛ばさずに見たのも初めてかも。一番好きなシーンは寅子が花束を渡さなかった穂高先生の祝賀会です。たとえ他の人からは「そんなに怒らなくていいじゃん……」ということでも、私たちは怒っていい。傷ついたときは悲しんでいいのだと、朝ドラヒロインの寅子を通して描かれたことがなんだか嬉しかった。穂高先生は味方のようで実は寅子の心を理解していない存在として置かれていたらしいんですが、小林薫の芝居が魅力的すぎて大好きになっちゃったよネ……!星航一は最後まで掴みどころがどこかわからなかったんですが、『ときメモGS』の住人だと思うと解像度が一気にあがった。なんで今年の流行語大賞「はて?」じゃなかったんです??

『虎に翼』であえて描かれた“欠点”とは…弁護士→裁判官になった伊藤沙莉「寅子」の“無自覚さ”が示したもの | 『虎に翼』の「はて?」を解く | 文春オンライン

7位:アンメット(カンテレ)

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『アンメット』の花ちゃんがかわゆすぎるせいで、杉咲花になりたい女が周りに爆誕。なれるなら私もなりたいですけど、インターネットに生息するコンテンツ語りたい女には無理だとわかっているので来世に期待します。『アンメット』はずーっと高いクオリティーを保ちながらも、最終回がいちばん面白かったのがすごい。役者演出部だけでなく、脚本の篠崎さんも素晴らしかった。『アンメット』を機にテレビドラマを見てみようかなと思った人が増えていたら嬉しいです。

「アンメット」綾野先生のナイスファイトに改めて感謝、二人は必ず幸せになる | ナタリードラマ倶楽部 Vol. 8

8位:Eye Love You (TBS)

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2024年のあすなこを象徴するドラマといえば誰がなんといおうと『Eye Love You』です。ヤフコメ民に「なんでこのラインナップで『Eye Love You』が入るんだw」と草生やされたとしても『Eye Love You』なんです!!見ているこちらが狂いそうになるほど二階堂ふみ×チェ・ジョンヒョプがお似合いなんです!!!こんなにどハマりした結果、どうか大好きなままで終わってほしくて、毎回手に汗握りながら見てました(そんなふうに見る作品ではない)テオが退職届を宅急便で送りつけた最終回以外は100点。それさえも第7話の温泉回でヤンモリ巻きした侑里さんに「ん〜ふふふっかわい・・ひひひ」とはにかむテオですべて許せます、ひひひ。テオ侑里ならびにふみヒョプ、永遠となれ……いつでも帰ってきてね……。

二階堂ふみ×チェ・ジョンヒョプ『Eye Love You』はなぜ視聴者の心を揺さぶり続けるのか|Real Sound

『Eye Love You』ロスからまだ抜け出せない! 中川大志“花岡”の幸せを見届ける続編を熱望|Real Sound

9位:全領域異常解決室(フジテレビ)

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粒揃いな2024年ドラマの中、どうしてもオリジナル脚本の『ゼンケツ』をTOP10に入れたかった……!すごくないですか、これオリジナル脚本ですよ……!??『ゼンケツ』は5、6話からが本番だとみな口を揃えていいますが、そこまで視聴者をぜったい飽きさせないという脚本家・黒岩勉の気迫をも感じた一作です。令和に藤原竜也に萌えを感じるとは思わなんだ……特大級の萌えをありがとう……。京都弁インテリメガネの炎使い溝端淳平(設定過多)を最終回だけで終わらせるつもりですか?

10位:Shrink~精神科医ヨワイ~(NHK)

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『Shrink』はこのドラマが放送されたあと、数年後もしかしたら数十年後に受け取る人のことまでをも考えて、作品をつくっていることがすごい。それが作品を見ていると伝わるんですよね。そしてあらためて中村倫也が上手い、芝居が上手い!!!全3話もちょうど良かった。岸辺露伴のように不定期シリーズ化を待ってます!

『Shrink―精神科医ヨワイ―』は“誠実さ”が詰まった実写化に 現代を生きるすべての人へ|Real Sound

中村倫也演じる弱井先生にまた会える日まで 『Shrink』は1ミリの無駄もなく隙のない一作に|Real Sound

BEST10……の+α

BEST10以外の作品についても触れようと思います(順位をつけると年越えそうなのでやめます)まず『光る君へ』は記憶を失くしてきちんと『源氏物語』を頭に入れてから一気見したい!最終回付近は静先生自身の作家観にもつながっていて激アツ激エモ展開でしたね。貴族や文学の時代が終わり、武士の時代へ(それを託された伊藤健太郎も良かったよねえ)と移らうラストがとにかく良かった。そんな素晴らしい幕引きの中、ただ胸を射抜かれにきた松下洸平演じる周明再登場が、THE大石静で最高!静先生ほんとうにお疲れ様でした。

年間ベストの記事でも書いたけど、とにかく今年はNHKドラマが頭一つ抜きん出ていた。新米女性ドラマPと女優を目指す車椅子ユーザーの女子高生がドラマ作りに奔走する『パーセント』を書いた大池さんはこれからすごく楽しみ。『すいか』コンビの小林聡美×小泉今日子がふたたびタッグを組んだ『団地のふたり』はおばさんドラマを謳いながら、男性たちの生きづらさにも目を向けていたところが良かった『宙わたる教室』も傑作。学びは人を隔てないというメッセージがNHK作品らしい。『海に眠るダイヤモンド』は『ラストマイル』を思い出した。無気力に生きていた玲央は、鉄平たちの人生に触れたことで"What do you want?"を口にできたのだと思う。2024年は配信ドラマも豊作。『地面師たち』『1122』『極悪女王』どれも文句なしにおもしろかった。11位を選ぶなら『宙わたる教室』か『地面師たち』かなぁ。あとやっぱり『おいハンサム‼︎2』も最高だった。S2の第4話、悩める女子たちみんなに見てほしいエピソードです。映画版も笑って泣けてグッとくるのでぜひ。

お仕事のこと

今年は仕事を辞めたこともあり、夏くらいからドラマウォッチャー稼業に専念できました!(いろんな人から聞かれるのですがドラマ業を専業にするからやめたのではなく、会社が嫌すぎて辞めました><b)昨年のブログには“今年はコラムを8本も書いた!”と書いていたんですが、なんと今年は単発22本+連載1作(10本)で33本も書いた……!すごく頑張った……!特に毎週連載していた『かぞかぞ』のコラムはめちゃくちゃ頑張りました。正直『かぞかぞ』じゃなきゃ無理!笑 何度見ても新しい発見があり、去年感じ取れなかったものが見えた気がしてすごく良い経験になった。作り手の方々が読んでくださったのもすごく嬉しかったです!

今年は『GINZA』さんのコメント掲載で誌面デビューをさせていただき、女性セブンさんや女性自身さんにも掲載させていただきました。7年やって初の誌面だったのですごくうれしかったー!

そして企画スタート時からゲストとして呼んでいただいている『ナタリードラマ倶楽部』が一周年を迎えました!おめでとうございます!そしていつもありがとうございます!!しかも一周年特別企画として作家の柚木麻子さんとドラマトークをしてきました!!2024年だけでなく、一生の思い出です……。取材当日はかなり緊張したのですが「ドラマ」という共通項が私たちを繋いでくれて、ほんとあっという間だった。柚木さんの新刊「柚木麻子のななめ読み!」もドラマ好き(ドラマを普段見ていなくてもドラマが見たくなります)にはたまらない一冊で、年明けに感想書きたいな。渡辺いっけいの魅力を熱弁されていて「いっけい」と呼ばれている回が特に好きです。またご一緒できるように精進します。

natalie.mu

そしてそしてなんと……明日!2025年1月1日夜10時!!NHK総合「あたらしいテレビ」に出演させていただきます!!!!

www.nhk.jp

これが2024年あすなこごと最大のビッグニュースです!まさか毎年楽しみにしている「あたらしいテレビ」に自分が出るとは夢にも思いませんでした。余談ですが、番組の関係者様が明日菜子黎明期からフォローしてくださっている方で収録当日に会えて嬉しかった…芸能人に会った気分でした……。こんな機会をいただいて感謝の気持ちでいっぱいです。放送までドキドキですが、コンテンツの5選に悔いはない!ドラマや映画への愛をたくさんぶつけてきました!楽しみにしていてください。

そして来年2月には、給料日ラジオのリアルイベントにゲスト出演させていただくことになりました!お母さん、わたしSHIBUYA LOFT9に立つよ……!2024年のベストコンテンツを語るイベントになっていまして、あすなこは映画・ドラマ部門に登壇します。いろんなところでベストドラマを語らせてもらっているので、給料日ラジオではベストトンチキドラマにしようかな……考え中です。初のリアルイベント参加なので、ぜひ遊びにきてくださると嬉しいです!

www.loft-prj.co.jp

そして給料日ラジオのありまよさん、書評家の三宅香帆さんと毎年恒例恋バナツイキャスをしました!えーっと、ほんとうにチケット制にさせてもらって良かった。私の恋愛観ダダ漏れでほんとお恥ずかしいんですが、ひたすら人生を感じる年末にぴったりのお焚き上げになっております!年末年始のお供にぜひ!

twitcasting.tv

2025年にむけて

今年は新年早々からいろいろありました。怒涛の2024年を象徴するかのようなショックなことが11月にありました。ドラマを見てもなんの感想も浮かんでこない。だけど、ありがたいことに原稿の依頼や憧れの人との取材があったり、超ビッグな仕事があったり。仕事を通して奮い立たせてくれる人や温かい言葉をかけてくれる人たちのおかげで、立ち直れやしないけど、まっすぐ立てるようになった気がします。あらためて、本当にありがとうございます。

今年『ブギウギ』の総括記事で、『ブギウギ』はエンターテイメントが人を救えないことを分かっている人たちが、エンタメの業や意義について描いている作品だと書きました。エンタメは生きるための栄養になる。生きる意味をくれる。だけど立ち上がるのは自分です。だから、エンタメを楽しむためにも、自分自身が健やかに元気に日々を重ねていかなきゃなとあらためて思った一年でした。なのでこれを読んでくれているあなた、どうか元気でいてください。私も元気でいます。そして2025年もたくさんドラマの話をしましょう!

今年もすべてのドラマにありがとう!ドラマに携わったすべての方に感謝です!おめでとうは言えないけれど、来年もどうぞよろしくお願いします。

明日菜子




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