すまきとすまりんは 瀬戸内海に浮かぶ小さな島を訪れました
その名は 小島 (おしま)
小さくても 歴史的には大変重要な役割を果たした島です✨
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明治期の日本において
帝都東京が「頭」だとすれば...
瀬戸内海一帯は 重要臓器の入った「体幹」だったと言っても過言ではないでしょう
当時の日本で最も工業化が進んでいた大阪
横浜と並ぶ一大国際貿易港 神戸
日本の火砲の砲弾を一手に製造した大阪砲兵工廠
・・・・・
もしも瀬戸内海に ロシア艦隊の侵入を許してしまえば
柔らかな ”はらわた” を食い破られるがごとく 日本の命運は尽きてしまうに違いありません!
(ちょっとホラーっぽくなっちゃいました😱)
そこで...
明治日本は瀬戸内海を守るため 入り口となる海峡に要塞を築きました
⇩ ⇩ ⇩

※幅の広い"豊予海峡"を守る豊予要塞は 日露戦争後に (大砲の性能が向上して射程が伸びてから) 築かれました
豊予要塞の構成要素 「鶴御崎砲台」の記事はこちら⤵
大小多数の島からなる芸予諸島では 戦艦のような排水量の大きな船が通ることのできる海峡は限られていました
本州側の「三原瀬戸」と 四国側の「来島海峡」以外は 浅くて哨戒艦ぐらいしか通れなかったようです

「三原瀬戸」と「来島海峡」
このふたつのチョークポイントを守るため大久野島 (広島県) と小島 (愛媛県) に砲台が築かれました
今回すまりんたちは 来島海峡急流観潮船に乗って「小島」で下船し 芸予要塞の砲台跡を見学してきました(^_-)-☆
しまなみ海道(西瀬戸自動車道)の「大島南インター」を下りてすぐ「道の駅 よしうみいきいき館」 があります


観潮船はここから出航します!
『みきゃん』は愛媛県のイメージアップキャラクター🍊 ※ワンちゃんです

一方 こちらは今治市のバリィさん

ちょっと色あせてしまってますが(笑)第1回ひこにゃん 第2回くまモンに続く 第3回ゆるキャラグランプリ王者✨なのです
頭には来島海峡大橋をイメージ したクラウンをかぶり タオルのハラマキをしています
実は 「焼き鳥の町」でもあります!
バリィさんは今治のスターなので 焼き鳥になることはないですね
すまりんは愛媛の出身なので 久しぶりの故郷入りにワクワク(^_-)-☆
こちらで乗船券を購入しました

多くの人は観潮船に乗るだけで 小島には上陸しません

※観潮船は予約なしでOKですが 小島に上陸する場合は7日以上前に予約の必要があります
「小島行き」とスタンプが押されたチケットと 上陸時の注意書き

大人(中学生以上)の料金は
観潮船 1800円 + 小島上陸 700円 → 2500円でした
※小島見物の際 さらに5000円追加で ガイドさんに解説をお願いできます
ガイダンステープならプラス500円でOK⤵

※ガイダンステープの場合 保証料1000円も一緒に支払いますが 破損なく返却すれば 返金されます
すまりんたちはガイダンステープを貸し出していただくことにしました

「日本三大急潮」というものがあります
関門海峡・鳴門海峡と ここ来島(くるしま)海峡が挙げられるのだそうです☝
もしかして豪快な渦潮🌀が見られるのでしょうか!
小島には売店がないとのことで 水分補給用のペットボトルを購入

※島では自販機を一台見かけましたが 使えなくなっていたら困るのでこちらで購入しておくことをおすすめします(^_-)-☆
観潮船乗り場に移動します🐾🐾

待合所もありました

いざ 乗船!


ちいさな須磨も楽しそう!

※ちいさな須磨は2022年にお空にいった愛猫の分身です

まずは直上にある 来島海峡第一大橋をくぐります

来島海峡大橋は 第一・第二・第三の三つの長大橋で構成された 世界初の三連吊橋なのだそうで 全長は4105m

橋は高速道路なのですが側道は徒歩や自転車でも通れるので 尾道から今治まで全長70kmのしまなみ海道サイクリングをされるかたも多いです🚲

船はまず港からピンクのラインを通って 波止浜(はしはま)湾に向かいます

造船所の立ち並ぶ 波止浜湾が見えてきました

湾内に入って造船所を見学...

細長い湾に造船所が7社並んでいて "造船長屋"と言われます
いちばん奥にあるのが有名な今治造船

現在国内最大✨ 世界第4位の造船会社だそうです!


Uターンして造船長屋の外に出ます...

正面に見える小さな島が 来島海峡の由来となった来島(くるしま)です

ここに「来島村上水軍」の根拠地 来島城がありました
村上水軍と言えば どうしても海賊🏴のイメージがありますね^^;
島に残る八千矛神社

今治側の岸には 向かい合うように厳島神社の弁財天が祀られています

🔍

→→→ 目的地の小島が近づいてきました


小島上陸者がいなければそのまま通り過ぎるのですが すまりんたちのために港に一時停泊していただきます

ただいま12:20
ここで降りたのはすまりんたちだけでした

迎えは80分後... 次の便で同じ船が来てくれます

またにゃー💗

何軒かの家はありましたが ほとんどが空き家のように見えました

多くの人は本土に家を持っていて こちらには通いで来られると聞きました
ガイダンステープを頼りに 芸予要塞探索スタートです(^_-)-☆

ちょっと怖い💧⤵

港の前は広場になっていました


移動時間の目安も書かれていました

一周65分くらいのようですが 写真を撮る時間も要りますし 道を間違えたりするかもしれないので 80分後に間に合うよう ちょっと早歩きで巡ることにしました💨
ひと様に迷惑をかけることは許されませんから...^^;
28cm榴弾砲のレプリカが置かれていました

NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の第11話「二百三高地」の撮影で実際に使われたものだそうです✨


トイレのある休憩所(ここに自販機がありました)

休憩所の内部には 往時の写真が飾られていました


まずは島の南側... 南部探照灯跡に向かいます🐾🐾

正面に見えるのは来島海峡第三大橋

カニさん🦀 発見!

海岸沿いの道はちょっと荒れ気味でした

ちょっと上級者向けっぽいキャンプ場

その奥に 探照灯跡がありました

夏草が生い茂っています!冬に来るべきですね^^;

クモの巣が多くあまり近寄る気にはなれませんが 往時の石組がそのまま残っていました

南部の遺構はこれぐらいなので 一度港に戻ります💨
結局 最後まで どなたともすれ違うことはありませんでした
猛暑の中 砲台巡りで小島に上陸する酔狂な人は いないようです(笑)
一方 こちらは 港からまっすぐ島の中央に向かう道


古いトイレがありましたが さっきの港のトイレのほうが綺麗そうです

遊歩道を登って行くと🐾🐾

発電所跡がありました⤵

レンガ造りの建物がきれいに残っています

冒頭でも紹介しましたが 日露戦争後 大砲の射程が伸びたおかげで幅の広い「豊予海峡」を守る豊予要塞の建設がはじまりました
それに伴い この「芸予要塞」は不要となり廃止されることになりました
広島側の大久野島は のちに毒ガス製造施設が建設されたため 敗戦後 占領軍の指示により火炎放射器で徹底的に焼き払われました
一方 小島は すでに廃された施設だったために建物がそのまま残されたようです

太平洋戦争の戦中戦後 疎開してきた何組かの家族がこれらの建物を利用しておられたそうです
かまどなど 生活の跡も残っていました

発電所跡を奥に進むと…

南部砲台跡がありました⤵


砲弾を貯蔵した地下室でしょうか

その横に大きな砲座がありました

上から見ると丸い砲座が二つ残っているのがわかります⤵


南部砲台の横には集落がありましたが 人の姿は全くありません

椿のトンネル

夏なので花は咲いていませんが...

実がいっぱい成っていました✨

「明治三十二年 陸軍省」と彫られた標石

弾薬庫跡です

敵から狙われないよう 両側が遮蔽された谷あいの場所に設置されています

そのせいか道がぬかるんでいて向こうまで行くのはちょっとはばかられました
...ので 標識のみ撮影🔍

けれど この後 隣に伸びる遊歩道を進み 坂の上まで行くと...

レンガ造りの弾薬庫が見下ろせました⤵

湿気がこもらないよう床がアーチで底上げされた構造です

今は屋根が落ちていますが かつては菊間瓦で葺かれていたそうです
山頂近くにある 中部砲台へと向かいます

...と ハンミョウ発見!


たくさんいて 道案内してくれました

ハンミョウを追いかけて写真を撮っていたら時間が押してきたので^^; これ以上はあきらめ 中部砲台を目指しました💨
島の最高所まで登っていきます🐾🐾

見晴らしの良い場所に出ました!

橋の向こうに見えているのは 潮流信号所の電光板
上向きの矢印は今後流速が早くなるという意味だそう...

この後の 急流観潮巡りに期待が持てそうです(^_-)-☆
「N」は北流(九州側に向かって潮が流れる)を示しています

中部砲台跡に到着

夏草が茂っていますが 石組は往時の面影をそのまま残しています
明治時代の海岸要塞としては”完全に近い状態で残っている日本唯一の場所”なのだそうです✨

こちらに6門の28cm榴弾砲が設置されていました
日露戦争では旅順要塞攻略の際にこのうちの2門が移送され 勝敗を決定づけた二百三高地の陥落に重大な役割を果たしました


奥に向かい3つの砲座が並んでいました

各砲座にはそれぞれ2門の榴弾砲が置かれていたそうです

榴弾砲は高い仰角で撃つ砲で 砲弾は放物線を描きながら目標に到達します
このため海上の敵艦から大砲は見えないようになっています
砲座と砲座の間には 地下室がありました

砲座間の連絡のために 伝声管が備えられています


宮崎駿アニメっぽいですね✨
さっそく あそぶ すまき


すまー すまー すまー

!!!

聞えるにゃ♥

砲座の奥には レンガ造りの地下兵舎が並んでいました

兵舎と砲座の間に 指令所へ向かう階段がありました


猛暑の中 急な階段に げっそりでしたが^^;

頑張って上がりました

平らになったと思っても さらに階段^^;


ようやくゴール🚩

ここが島のてっぺんです✨

来島海峡を一望のもとにおさめることができました

こちらは南東側... 今治方面⤵

こちらは北西側... 敵が来るとすればこちら側からです!

ここにも伝声管の穴がありました


一段下にある 指令所の地下室

伝声管はこちらに開いていました⤵


上の観測所から弾着の位置を伝えたりするのに使われたのでしょうか
※島の北側には北部砲台跡もあるようですが
この砲台が廃された後に爆撃訓練の的とされたため破壊が進んでいるようです
そうこうしているうちに上陸から1時間が過ぎていました
お迎えまでに20分弱しかないので 急いで港に戻ります💨

約束の5分前には港に着きましたが 船が遅れていて 迎えが来たのは10分遅れでした

再び観潮船に乗って急流の来島海峡見物です→→→

急流ポイントを見ながら港へと戻って行きます→→
要塞のある小島に別れを告げ…

第三大橋をくぐって西水道を進みます


海が波立って流れています

船の両側に渦潮が巻いていました🌀

18秒の動画です ※音量にご注意下さい!
船は中水道に向かいます

こちらは第二大橋

ちょっとのっぺりした所がありますね

海底から潮が湧き上がる場所は平らな水面になるのだそうで「湧き潮」と呼ばれます
嵐の前の静けさみたいな不気味な感じがありました
ここで船は引き返します

最大7ノット(時速13km)という潮の速さに船は一瞬で流されてしまいます
エンジンを切って流されるままに回転中の動画です
※こちらも音量にご注意下さい
ちなみに 鳴門海峡の潮の速さは最大10ノットだそうです
※記事に添付のインスタで動画もご覧になれます(^_-)-☆
今回の「来島海峡クルーズ」では ちょっと小さめでしたが鳴門の時よりもたくさん渦が見られたような気がしました(*^^*)
鳴門へは 渦潮が現れやすいタイミングを調べてから行きましたが 今回は下調べしていなかったのに迫力のある流れが見れてラッキーでした✨

今回のお話は以上です(^_-)-☆

長い記事をお読み下さりありがとうございました
次回は 尾道散歩のお話です(^_-)-☆
