
3月1日 朝6:30。
寝ぐせだらけの頭に帽子をかぶり、
散歩にでかけた。
まだ外は薄暗い。
暖かい日が続くバンクーバーだったが、
この日の朝は風が冷たかった。
とりとめもなく喋りながら歩く。
久しぶりの外出だった。
気が付けば離婚から半年。
自分の気持ちにも少し変化が出てきた。
ほんの少し前までは散歩に行く元気すらなかった。
今は少しだけ
この現実に向き合うことができるようになった。
強くなったわけじゃない。
時間が傷を癒してくれただけ。
街を歩くことはぼくにとって
傷をえぐる行為でもある。
いろんなものがトリガーになって、
心が締め付けられるからだ。
今までは逃げていたけど、もうやめた。
どんなに傷ついても
人間は立ち上がることができるのだから。