![]() |
ラジオシティ(Radiosity)というのは,熱の輻射をモデル化して,大域照明を行う手法である。非リアルタイムCGの世界ではかなり古くから知られていたものの,レイトレーシングをやっているような人から「重すぎる」と言われるような手法でもあった。
![]() |
![]() |
それでもラジオシティは,とくに日本では建築関係での照明シミュレーションで比較的多く用いられていた。というのも,描画品質自体は非常に高品位で,シーン構成や光源に変化がなければ,視点の位置や角度を変えても同じデータが使い回せるので,静物描画には適した手法だからだ。
しかし近年では,シーン内でいろんなものが動き回り,光源も変化するゲームなどでも,ラジオシティをリアルタイムで使ってみようという動きが起きている。その代表といえるのが,GeometricsのEnlightenというミドルウェアである。これは,最近プレイムービーが公開され,「ほぼ実写」画質と話題になっている「Battlefield 3」(PC / PS3 / Xbox 360)にも採用されている。
![]() |
とはいうものの,デモ映像を見ただけではどれくらい凄いことをやっているのかが,いま一つ伝わりにくいとは思うが……まあ,そういうものだとあきらめつつ以下の映像をご覧いただきたい(プロジェクタと会場の光源の影響か,画面にちらつきと色ムラが出ているので,その点はご了承を)。
画質的には,あまり凄いことをしているように見えないのが残念だが,リアルタイム処理に使える速度で動いていることは分かるだろう。非常に多くの光源を扱うラジオシティは,基本的にGPUとの相性は良いのだそうだ。
BATTLEFIELD 3に使われている技術はEnlighenだけではないのだが,ゲームのリアリスティックな表現に,Enlightenが一役買っていることは間違いない。GPUでの実行によって,今後さらなる普及を遂げることに期待したいところだ。
![画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / [GDC 2011]CUDAに実装されたミドルウェアEnlightenのデモムービーも公開。NVIDIAブースで行われていたGPU Radiosityのミニセッションをレポート](/games/032/G003263/20110303066/TN/001.jpg)
![画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / [GDC 2011]CUDAに実装されたミドルウェアEnlightenのデモムービーも公開。NVIDIAブースで行われていたGPU Radiosityのミニセッションをレポート](/games/032/G003263/20110303066/TN/002.jpg)
![画像ギャラリー No.003のサムネイル画像 / [GDC 2011]CUDAに実装されたミドルウェアEnlightenのデモムービーも公開。NVIDIAブースで行われていたGPU Radiosityのミニセッションをレポート](/games/032/G003263/20110303066/TN/003.jpg)
![画像ギャラリー No.004のサムネイル画像 / [GDC 2011]CUDAに実装されたミドルウェアEnlightenのデモムービーも公開。NVIDIAブースで行われていたGPU Radiosityのミニセッションをレポート](/games/032/G003263/20110303066/TN/004.jpg)