
今回は「クラシックスタイルの始め方」と題して興味がある方に向けて何から買えば良いのかを考えてみました。興味がある方の参考になれば。
クラシックスタイルに興味はあるけれど、「何から買えばいいのか分からない」という相談をよく受けます。結論から言うと、最初に揃えるべきものは
“ベーシックな無地のアイテム”だけ です。
クラシックは決して安い趣味ではありません。ただ、流行に左右されず、10年・20年と着られる。そして日々の生活を少し豊かにしてくれる。
そういう意味では、非常にコストパフォーマンスの高い趣味だと思います。
予算の考え方 ― 年収◯%ルールは無視していい

「スーツは年収の何%が適正」
そんな話を聞くことがありますが、あれは参考にしなくて大丈夫です。
予算は、
- 収入
- 固定費
- 家族構成
- ライフスタイル
によって大きく変わります。
趣味として考えれば、クラシックは決して“重い”趣味ではありません。車やゴルフ、オーディオのように、もっとお金がかかる趣味はいくらでもありますし、スーツを仕事で着るなら実用も兼ねます。
大切なのは、自分のペースで少しずつ揃えること。
クラシックはある種の“沼”なので、勢いで買いすぎないようにだけご注意ください。
最初に投資すべきは「ベーシック」だけ

クラシックを始めるうえで、最も優先順位が高いのは無地・ベーシック・汎用性の高いアイテムになります。派手さはありません。
でも、これは絶対に外せません。
✔ スーツ
- ミディアムグレー無地
- ネイビー無地
チェックやブラウンは後回しでOK。
✔ 革靴
- ブラックのストレートチップ(冠婚葬祭も対応)
次にブラウン(濃淡で揃えると便利)
✔ シャツ
- 白無地
- サックスブルー
白無地でもブロードのレギュラーカラーは冠婚葬祭も含め全てのシーンで使えるシャツ。サックスブルーもビジネスでは鉄板です。
今回紹介したベーシックなアイテムはとにかく使い勝手が良い。
ネクタイを変えれば表情が変わり、ニットを合わせればカジュアルにも振れる。
以下の写真のように1着で何通りも楽しめるのが魅力です。
上の写真はスーツとして、タイドアップしたコーディネート。
下の写真はスーツのジャケットだけを使ったカジュアルなコーディネート。
使いにくそうな、ミディアムグレーのスーツでもこれだけ汎用的な使い方が出来るので参考にしていただければ。
優先順位ランキング(おすすめ)
ここからは、経験を踏まえた“おすすめ順”です。
ワードローブの状況によって多少変わりますが、基本はこの流れ。
1位 スーツ/ジャケット

仕事で着る人はもちろん、最近は“休日に楽しむ服”としてスーツを着る若い方も増えています。良いスーツは着心地がまったく違います。
「肩がこる」というのは、サイズが合っていないだけ。
体に合ったスーツは、むしろジャージより楽に感じることすらあります。
- 他者に与える印象が大きい
- 着心地の差が最も出る
- 長く着られる(20〜30年着られるものも)
最初の1着は、思い切って良いものをオーダーするのもおすすめです。基準ができるので、その後の買い物がブレません。
ちなみに上の写真のスーツは2004年のもの。お直しした際に「あと100年着られる」と太鼓判を押されたスーツです。
2位 革靴

無理して高級ブランドを買う必要はありません。
3万円前後の靴をローテーションしながら履く方が、結果的に長持ちします。
- ブラック:1〜2足
- ブラウン:3〜4足(濃淡で揃えると便利)
革靴のオーダーは“趣味の領域”。最初は既成靴で十分です。
重要なことはローテーション。5足あればそれをローテーションすることで、メンテナンスしながら一生いけるかもしれません。身の丈にあった靴をまずは5足。
3位 コート

コートはある程度お金をかけたいアイテム。
安いものはどうしてもチープに見えがちです。
ヴィンテージでバーバリーやアクアスキュータムを探すのも良い選択。
良いコートは10年、20年と長く活躍してくれます。
その他のアイテム
✔ 鞄
ブラウンの革鞄が最も汎用性が高い。
次にブラック、グレー、ネイビー。
✔ シャツ
ユニクロでも問題なし。
ただ、生地の良いシャツは肌触りが素晴らしいので、予算と相談。
✔ 時計
最後でOK。装いに与える影響は意外と小さく、価格は高い。
小ぶりな時計の方がスーツに合います。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回はクラシックスタイルの始め方として考え方をご紹介しました。
クラシックスタイルを始めるなら、まずは 無地・ベーシック・汎用性の高いアイテム に投資してください。飛び道具的なアイテムは、どうしてもタンスの肥やしになりがち。
ベーシックは必ず長く活躍します。
スーツやジャケットは、これから“好きな人が休日に着る服”としてますます価値が高まっていくはずです。興味を持つ若い方が増えているのは、とても良い流れだと思います。無理せず、少しずつ。でも、確実にワードローブが育っていく楽しさを味わってください。
今回は以上です。ありがとうございました。