
今回は「一生モノ」について。一生モノという言葉に懐疑的な人もいると思いますが、当ブログが考える一生モノ。興味がある方はご覧ください。
「一生モノ」という言葉は、ファッション好きなら一度は耳にする表現だと思います。
ただ、この言葉にはどこか胡散臭さがつきまといます。雑誌でもショップでも、あまりに簡単に使われすぎているからでしょう。
それでも私は、「一生モノ」は確かに存在すると考えています。
ただしそれは、必ずしも“一生使える耐久性を持つもの”という意味ではありません。
当ブログが考える一生モノ

結局のところ、一生モノとは
“自分が手放さないと決めたもの”
売ることも捨てることも想像できない。
年齢を重ねても、生活が変わっても、ずっとそばに置いておきたい。
これが当ブログにおける一生モノになります。
例外的に老齢になったころに孫に譲るとか、子供に譲る可能性はあります。ただ売ったり捨てたりといった処分することはない。そういうもの。
「一生着られる服」は存在するのか

服は靴や革小物に比べて消耗しやすく、「一生着られる」と言い切るのは難しいアイテムです。
ただし、着用頻度を調整すれば話は変わります。
週に1回程度の着用なら、20年、30年と着られる服は確かにあります。
●ハリスツイードのスーツ
ハリスツイードも様々ですが、こちらのスーツで生地がダメになることはまずない。確実に着ている人の寿命が先に尽きるであろう堅牢な生地。問題はトラウザーズの膝が出る可能性があるということですが、これは着方によるので何とも言えません。
このスーツに触ってもらえばすぐに理解いただけると思います。この生地でコートを作ったって一生モノになる。そういう生地です。
● フォックスブラザーズのフランネル
フォックスブラザーズのフランネル。
これは現行のフォックスブラザーズにはない生地で、SALTOの檀氏が「100年着られる」と断言したほどの耐久性。実際、20年経ってもまだまだ現役です。
●グレンオーバーのダッフルコート
30年以上前のものでも、まだ新鮮さが残るコート。
こういう服は、寿命よりも“自分がどれだけ着続けたいか”が大事になりますね。一生着てようやく”着ごろ”といったところでしょうか。孫の代に良い感じになるのではないでしょうか。
一生モノの難しさ

一生モノ = 一生使えるもの
この考えは間違っていないと思います。
しかし残念ながら、すべての服が一生モノになるわけではありません。
- 体型の変化
- ライフスタイルの変化
- 素材の耐久性
- 着用頻度
これらによって、服との関係はどうしても変わっていきます。
特に若いうちは体型が安定しないため、服を“一生モノ”にするのは難しいと思います。
特に異常な使い方、ノーメンテで一生モノはありません。
例えばスーツでいえば毎日着用したらどんなものでもダメになると思います。それはスーツというアイテムが毎日着ることを想定していないから。
革鞄や革靴だって同じことが言えます。毎日同じものを使う、ノーメンテで使ったらそれはダメになります。時計だって機械式、クオーツに関わらずメンテナンスが必要。
つまり毎日使ったり、ノーメンテで一生使うというのはありえないということ。
これは大前提だと思います。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
今回は「一生モノ」について当ブログの考えを述べてみました。
一口に衣類といっても全然違います。ツイードなんてダメにする方が難しいかもしれません。白洲次郎がツイードについて「3年くらい軒下に干したり雨ざらしにして、くたびれた頃着る」と言っています。
結局のところ、一生モノとは“自分が手放さないと決めたもの”です。
誰かの基準ではなく、自分の基準で選ぶ。それが一生モノとの出会いにつながるのだと思います。
この記事を読んでくださった皆さまが、それぞれの“一生モノ”に出会えることを願っています。
今回は以上です。ありがとうございました。