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今週のコンステレーションを振り返る

今週を振り返ると「行為と批評」が見えてきました。

ラカンユング派?

ジャック・ラカン──フロイトへの回帰 (岩波新書 新赤版 2097)

松本 卓也

ラカンは「構造」のことを「星座」と言ってるんですね。 コンステレーションユングの概念です。 話の内容ではなく、 そこに現れる要素をバラバラにして連想すると、 要素間のネットワークが浮き上がってくる。 たしかにレヴィ=ストロース構造主義です。 考えたら、彼らは同時代人。 共通の「呪い」がありそう。

このコンステレーション、 ウィークリー・ノートに応用できるんじゃないかと思いました。 1週間のブログを読み直して、 文脈とは関係なしに「ネットワーク」を感じようというわけです。 今週興味を持ったモノの間にどんな「星座」が隠れているか。

ユングは言語連想検査の実験をしたとき、 家族だと似たような連想をすることを発見しました。 「山」に対して「川」と答えるパターンに共通性がある。 父親にも母親にも子どもにも、その家族特有の構造がある。 のちに「集合的無意識」と呼ぶもの。 ラカンだと「無意識は言葉でできている」と言いそうな事態です。

当然フロイトも同じものと向き合っているから、 彼の症例はいずれも「親の呪いを子どもはどう解くか」です。 患者は、 家族の中で反復するパターンに「自分の回答」で応じている。 一見、異常行動に見えても。 それをどう支援していくか。

ネズミ男の事例研究

ネズミ男がわかりやすいかな。

父親が結婚に際し、昔の恋人を捨て金持ちのお嬢さんを選んだ。 それがネズミ男の結婚でも同じパターンが表面化し 「恋人を取るか、お金を取るか」の選択を迫られる。 そこで奇怪な強迫症状が出てきます。

症状は、ネズミ男が「恋人」を選んだときに消失します。 わかりやすいですね。 「父親の欲望」ではなく「自分の欲望」を選んだとき 「家族の呪い」は解ける。 新しいコンステレーションが生まれます。 これは、他のケースでも同じような展開になっている。

でもどうすれば「自分の欲望」に気づけるのか。

てっきり分析家が解釈するのだと思っていましたが、 フロイトは解釈しないんです。 もちろんパターンには気づいているし、 そのパターンが面接状況にも忍び込んでくる。 いわゆる「転移」が起こる。 でも、その転移をフロイトは患者に伝えません。

むしろそのパターンを生き直すことを選択している。 ネズミ男から「フロイトの娘と結婚する」という空想が出てきます。 「家族の呪い」が面接室に侵入してくる。 フロイトは肯定も否定もせず、そこからの連想を促します。 「行為と批評」で言えば「批評モード」に徹しています。 ダメ出ししない、何か作品を鑑賞するような視線を維持する。

そしてネズミ男は夢を見ます。 夜に見る夢です。 「ウンコのついているメガネ」の夢。 「金に目が眩んだ」の映像化を夢の中で体験する。 この夢で「家族の呪い」が解除され、 彼は自分の恋人との結婚を決意します。 そして症状は消える。

これはうまくできている。

面接のアウトライン

「夢を語る」とは「批評」のポジションに立つことです。 夢を見ているときは「行為」の真っ只中ですが、 それを報告するときネズミ男フロイトと一緒に 「夢を鑑賞する立場」に身を置きます。 一時的に「行為/批評」の解離状況になる。 これがフロイトのセッティング。 自分を自分でスーパービジョンする。

連想とは、この2つのポジションが対話すること。 「行為」と「批評」がそれぞれに語る。 「行為」は「家族の呪い」に縛られています。 誰でもそうだし、普段はそれで困りません。 みんな、「呪い」を抱えながら生きている。 でも本当に大事な選択と直面したとき 「それでいいのか」と違和感が生まれます。 それが症状ですね。

「足元を見直せ」と迫ってくる。 さて、どうするか。

見直すには、自分に対し「批評」を起動することです。 「批評」と対話することで「呪い」を観察し、 その中から「呪いの解除」が起こります。 「行為」と「批評」の自己一致が生じ 「自分の欲望」が事後的に形成される。

プロセスを読み取るとそうなるみたい。 本当かなあ。

鈴木さんと谷くん

それで思ったのですが 『正反対な君と僕』もこのパターンに沿ってますね。 「行為」が鈴木さんで「批評」が谷くん。 鈴木さんは周囲の目を気にする女の子です。 嫌われることを言ったら、みんなから見捨てられるんじゃないか。 「呪い」に掛かっている。 同調圧力に晒されています。

だから「谷くんのことが好き」と言ったとき、 鈴木さんの「呪い」は解除されます。 自分の欲望を引き受ける覚悟を決めた。 周りも見捨てたりしません。 応援してくれます。 ほんと、いい友だちに恵まれている。 涙が出そうだ。

なので鈴木さんは第1話で「終結」なのです。 残るは「批評パート」の谷くん。 谷くんはなぜ鈴木さんが好きなんだろう。 自分でもわかってない。 これから二人で対話して分かり合うところです。 第2話以降はそのプロセスですね。 「行為」と「批評」の弁証法 (この言葉は「対話」を難しく言ったに過ぎません)。 それが描かれていく。

あと周囲の友だちも動き出す。 二人を触媒にして変化し始めます。 それぞれの抱える「呪い」が解除されていく。 第3話のサブストーリーは平くんでした。 平くんは「批評」にありがちな小言キャラです。 周囲を分析して自分では動き出せない。 その彼が彼なりに考えて自分を乗り越えようとする。 人との対話が始まります。

まとめ

あれ? 「谷くんが好き」と「谷くんのことが好き」はどう違うんだろう? この「こと」は何を指してる?




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