ノート作成までのステップを減らす。
考えなくていいUI
今週はこのネタでした。 「考えなくていい」を考える。
これはコスパとかとは別の側面ですね。 自己変容に関わる。 ツールに合わせて身体が変化する。 自己の液状化と結晶化。 それを呼び起こすようなアフォーダンスを インターフェースが持っているかどうかだと思いました。
最終的にツールを忘れてしまうのが理想です。 「書くこと」に専念できる。 自分で作ってもいいわけですが、 まあ、既存のエディタでもカスタマイズすれば近づけます。
そしてObsidianにはそのノウハウがある。
新規作成を考えない
書きたいのだからすぐノートであってほしい。 メニューが出るステップは不要です。
言われてみれば、PCならホットキーで新規作成できます。 なのでiPadの悩みですね。 ひと手間余分に操作しないといけない。 しかも選択肢から選ばないといけない。 ここは削っておきたい。
Commanderで新規作成ボタンをタブバーに置くのもありですが、 せっかくタブの並びに「+」ボタンがあるのだから それを使うことにしました。
上記記事の「追記2」のスクリプトで満足。
ファイル名を考えない
1行目がファイル名になるプラグインです。
Import Obsidian: Auto Filename
ファイル名は、ノートが書き終わってから決まるものです。 内容があって初めてラベルをつけることができる。 先に書くのは原理的に不可能です。 なのに、たいていのエディタは名前を尋ねてくる。 それは無理でしょ。
そこでそのプロセスを飛ばすのが Auto Filename。 ノートの1行目を自動でファイル名にしてくれます。 これもまた考えないの極値。
Obsidian的にはデイリーノートに下書きし、 ノートコンポーザーで切り出す使い方なのでしょう。 この動線であればファイル名に悩むことはありません。 見出しがファイル名に採用されますから。
とはいえ直に書き始めることもある。 その場合このプラグインが役立ちます。
保存先を考えない
Obsidianは保存先を設定できます。
「ファイルとリンク」の「新規ノートの作成場所」を設定。
Inboxにしています。
別のフォルダに保存したければ
ファイル・メニューの「ファイルの移動」で変更できる。
これも内容が決まってからじゃないと場所の決定はできません。
それまでの仮置き場をInboxに固定しておく。
なので Auto Filename もInboxだけ有効にしています。
Templaterスクリプトとかファイル名が意味を持つ場合もあるので、
フォルダを移し替えたら自動更新は起こらないほうがいい。
コピーを考えない
書いた文章をブログに貼り付けたりするのに使っているのが fileinfo。 自作のTemplaterスクリプトです。
作成日や修正日、文字数が出てきます。 と同時にクリップボードに全文をコピーします。 これを別のところに貼り付ける。 たいていの出力はこれでカバーできます。
アプリごとに転送用のスクリプトを書いてもいいし 「共有」から送信するのでもいいけど、 そのたびに「選択肢」に出くわすじゃないですか。
「とりあえずコピー」なら考えずに済む。
まとめ
従来のエディタは、 書き終わってからじゃないとわからないことを、 書き始めのときに決めないといけないデザインになっています。 ファイル名にしても、フォルダにしても。 これらはDOSの頃の仕様なので撤廃して構いません。
今ならどうデザインするか。 「考えなくていい」ではまず、そこを考えたい。
個人的にモデルにしているのはTextwellかな。 Templaterでアクションが組めなかったら Obsidianは使ってなかったろう。 自分で対応できることが大事なのだから。
ブラウザにおけるブックマークレットのようなもの。 「考えなくていい」はユーザ側の文脈に関わるので、 そのための受け皿が用意されているのが必須要件と思います。