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「考えなくていいUI」のノートを考える

これは面白かった。

考えなくていいUI

「タイムライン/トポグラフィ」の二項対立をツールにして、 ソフトウェアのUIを深掘りしています。

タイムラインはSlackやTwitterのように時系列に並んでいます。 とりあえずこれが「考えなくていいUI」。 言われてみればScrapboxもノートが時系列に並んでいます。 フローで管理する仕様になっています。

対してトポグラフィはNotionですね。 フォルダで管理するタイプ。 情報をクラスタ分けして構造がそのまま前面に出ている。 知りたい情報がどこにあるか、とか。 こちらは「考えないといけないUI」になるのかな。

確かに「モードレス/モーダル」に重なるし 「リニア/ネットワーク」とも読み取れる。 単なるUI論に収まらず「考えること」全般に関わっています。

「書くこと」に引き寄せると、 体験そのままを描写すればトポグラフィになります。 いろんなものが関連しあってネットワークになっている。 図を用いてマッピングしたり相関図を描いたりする。 詳しく書き込めば書き込むほど混沌としていく。

この図をそのまま提示しても読者は困ってしまう。 一度「言葉」に落とさないといけない。 そのとき使われるのがタイムラインです。 記述に「順番」が持ち込まれる。 上から下に読むことで地図にルートが書き込まれる。 それが「言語化」と呼ばれます。

この「図と言葉の関係」がユーザインタフェースである。 図がトポグラフィで、言葉がタイムラインです。 「考えなくていいUI」は図を言葉に変換することです。

第4レンマ

ritarさんの記事がテトラレンマ的というか 「Aでもなく非Aでもなく」へと展開するのがいいですね。 「考えなくていいUI」がいいとも言えない。 タイムラインにもトポグラフィにも一長一短がある。 そしてポイントとなるのは「互いに変換すること」じゃないか。 そういう展開になっています。

Slackはもともとタイムライン的だった。 メッセージ・アプリだからそうでしょう。 時系列に並んでいた。 でもそれだと不便が生じるので「フォルダ」が発生した。 トポグラフィ的に扱えるようになった。

ところがそうすると煩雑になります。 フォルダ分けなど考えないといけないことが生じてくる。 そこで「キャッチアップ」という操作が加わった。 キャッチアップはこのあいだのPaperSwipeですね。 左右にスワイプすることで「読む/読まない」の分別をする。 フォルダをタイムラインとして捌けるようにした。

たぶんこの「揺れ」がアプリの本性だと思う。 タイムラインとトポグラフィのあいだでUIが揺れる。 揺れながら収まりのいいところが中動態的に決まる。 安定したかと思えば、また揺れ始める。 定着と遊動を反復します。

完成体になりそうでならない。 また、そうなるべきでもない。 ユーザに対してオープンであれば、 いつも少し「余白」が残り揺れ始める。 アプリは生きています。

ヒストリーという時間

ノート・アプリで「タイムライン」と言われると 「リビジョン管理」を思い浮かべます。 例えばDraftPadのヒストリー。

自動保存された履歴が表示される。

DraftPadには「ファイル名」もなければ「フォルダ」もない。 なのに「ヒストリー」はついているのです。 同じノートの過去に戻れるだけでなく、 別のノートを開くこともできます。 一つの機能でノート管理も兼ねている。

これが「考えなくていい」の究極だなあ。 ほんと考えない。 書くことしかできないからアプリが背景に退く。 「空気」になって存在を隠します。

Obsidianも「ファイルリカバリー」でヒストリー表示ができます。

「差分の表示」がついて見やすくなりました。 ただ「あのキーワードを使ってたのはどのバージョンだろう?」 という探し方ができません。 一つずつ開いていくと手間がかかる。 このUIもなんとかならないものか。

思うにノートには「時間」と「空間」がある。 時間はリビジョン管理で取り出すものであり、 空間はフォルダ管理で表されるものである。 それぞれがタイムラインとトポグラフィですね。 2つのプロパティが内在しています。

理想のエディタを考えると、 どちらも「考えなくていいUI」になってほしいかなあ。 普段使いでは考えなくていい。 書くことに集中したい。

書き終わって、全体を見通すときは 「考えないといけないUI」で表示する。 そうした使い分けができる。 そんなエディタだろうか。

まとめ

というか、アプリを使い分けるのが現実的ですね。 DOSでは「エディタとファイラー」の組み合わせでやっていた。 ツールの生態系を構築することかな。




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