映画「犬ヶ島」
長編ストップモーションアニメーション「犬ヶ島」について解説します。
アニメーションですがむしろ大人こそ楽しめる良質なエンターテインメントでした。
今回はその魅力や視聴をおすすめしたい方などを解説していきます。
「犬ヶ島」のあらすじ
近未来の日本。犬インフルエンザが大流行するメガ崎市では、人間への感染を恐れた小林市長が、すべての犬を“犬ヶ島”に追放する。ある時、12歳の少年がたった一人で小型飛行機に乗り込み、その島に降り立った。愛犬で親友のスポッツを救うためにやって来た、市長の養子で孤児のアタリだ。島で出会った勇敢で心優しい5匹の犬たちを新たな相棒とし、スポッツの探索を始めたアタリは、メガ崎の未来を左右する大人たちの陰謀へと近づいていく──。
「犬ヶ島」のスタッフ・キャスト
監督はブタペストホテルなどで知られる、ウェス・アンダーソン。監督は以前「ファンタスティック Mr.FOX」という長編ストップモーションアニメを製作しています。
声優陣がものすごく豪華です。
スポッツ役にリーヴ・シュレイバー
チーフ役にブライアン・クランストン
レックス役にエドワード・ノートン
キング役にボブ・バラバン
ボス役にビル・マーレイ
デューク役にジェフ・ゴールドブラム
ナツメグ役にスカーレット・ヨハンソン
ジュピター役にF・マーリー・エイブラハム
オラクル役にティルダ・スウィントン
小林市長役に野村訓市
メイジャー・ドウモ役に高山明
渡辺教授役に伊藤晃
科学者助手ヨーコ・オノ役にオノ・ヨーコ
ほかにもRADWIMPSの野田洋次郎、渡辺謙、夏木マリ、山田孝之、松田翔太、松田龍平、秋元梢、池田エライザなど
日本人キャストも多く出演しています。
さすが日本を舞台にした作品なだけあります。
こんな方は「犬ヶ島」の視聴をおすすめします。
視聴をおすすめしたい人
・犬好きな方
→表情豊かな犬たちがとてもかわいいです。
→近未来の日本が舞台で荒廃した世界観がカッコいいです。
・黒澤映画好き
→随所に監督の黒沢映画に対するリスペクトが伺えます。
「犬ヶ島」の魅力とは!
・圧倒的なヴィジュアル
犬ヶ島の一番の魅力は独特の近未来チックな日本です。
60年代の日本人が想像した未来がコンセプトで新しそうで、昭和チックな雰囲気がとてもいいです。
はじめに見て思い出した作品が松本大洋の「鉄コン筋クリート」でした。日本なんだけど日本ぽくないというか、パラレルワールド日本みたいに異世界感のある感じがなんともたまらないです。
物語の大半は犬たちが隔離されたゴミの島で繰り広げられるのですが、
ゴミの島のゴミは種類ごとに分別され各エリア色合いが違います。
鉄のスクラップをまとめたエリアや廃品回収で集めた紙束のエリアなど、移動するごとに景色がはっきりと変わるため飽きないですし、色彩豊かでとても美しいです。
・クレイアニメならではの表現
登場する人形はすべて手作りされています。
現在、3Dプリンタで作成することも可能なのですが、全て人の手で作られています。
しかも、表情の数だけ造形を作り、口の動きは発音と同じになるようにリップシンクしています。
考えただけでも気の遠くなる作業ですが、それ故に人形でありながら生き生きとした動きをしています。
また、犬の表情にも注目してほしいです。
普通、実際の犬に演技させる場合できる芝居は限られます。
表情を作らせるのは至難の業です。
しかし、犬ヶ島の犬たちはクレイなので完全な芝居をしています。
犬や動物を飼っている人ならよくわかると思いますが、動物たちはとても表情豊かです。
嬉しいとき、悲しいとき、怒っているとき
そんな細かい犬の表情がよく表現されています。
作成スタッフは現場で実際に犬を飼い、観察し、よりリアルな犬の表現を実現させたのです。
・黒沢映画に対するリスペクト
監督自身語られていることですが、黒澤監督に対するリスペクトが随所に見られます。
まず、小林市長は三船敏郎似ですし、
七人の侍の音楽も使われています。
また、ゴミの島は映画「どですかでん」のようです。
そんなオマージュを見つけながら見るのもいいかもしれません。
日本表現に対する批評について
海外では、きのこ雲が登場したり、日本犬が英語を喋っているなど、日本に対する配慮が足りないと批評されたいるそうですが、自分は視聴して気分を害したりすることはなく作品を楽しむことができました。
海外が描く日本でありがちな、よくわからない日本語も出てこず、登場する看板やポスターの日本語は世界観によくマッチしていると思いました。
それにフォントがとてもかっこいいです。
単純なゴシック体ではなくデザインされたフォントで、一時停止して確認したくなるほど精巧に作られています。
そこまで思ってくれる海外の方の意見もありがたいですが、
歴史や表現方法は色々あってそれがいいと思いますし、何よりスタッフたちの日本そして作品に対しても熱がとても伝わるのが嬉しいです。
最後に
クレイアニメと言って子供向けと思いきや、
さまざまな日本オマージュや美しい美術に圧倒される大人だからより楽しめる作品でした。
アタリや犬たちが目をウルウルさせる場面がよく登場するのですが、登場人物の目の表現もすごいのでそこも視聴する際は意識して見てみるといいと思います。
- 発売日: 2018/07/20
- メディア: Prime Video
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