『死と生きる 獄中哲学対話』(池田晶子・陸田真志)を今ちょうど半分くらいのところまで読んだが、これには多分池田晶子の最高の文章が収められていると思った。
独りで酔っ払いながら陶酔して憑かれたように書いている哲学の巫女のような文章ではなくて、「情にほだされやすい」愛と思い遣りの人としての池田晶子の魅力が伝わってくる。
もちろん、彼女の「愛と思い遣り」というのは常人のそれとは全く違う。ぬるま湯の癒しではなく、冷水による禊。たとえ相手が死刑囚であっても自らの立場を弁えぬ増上慢の兆しを決して見逃さない眼光の鋭さたるや恐るべし。
後半を読むのが楽しみ。
