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吉永「つなげた作品を見て本当にのんさんが可愛くてそしてこんな、あの本当に自分の娘にこんな子がいたらいいなっていうぐらいに素敵でした」
「そしてのんさんとはあの坂本龍一さんの東北ユースオーケストラのコンサートであのそれぞれあの朗読をねやらせてもらってきたというご縁があるのであのそういう繋がりでもあの心がい合ってましたし今回もやっていただいて本当に良かったと思ってます」
東北ユースオーケストラは、2013年9月から10月にかけて、宮城県松島町にて開催された東北と世界をつなぐ音楽祭「Lucerne Festival ARK NOVA 松島 2013」をきっかけに企画・編成されたオーケストラです。楽団員は東日本大震災の被災三県(岩手県・宮城県・福島県)を中心に、ふだんは異なる組織で演奏をしている小学校・中学校・高等学校・大学の子どもたちが、プログラム(演奏)ごとに楽団編成を変えながら活動します。東北ユースオーケストラの活動は、単なる演奏目的にとどまりません。東北の子供たちが、優れた音楽家による指導や演奏をはじめ、普段は会うことのないさまざまな人々との交流を通じて世界を知り、沢山の仲間たちとともに経験していく「成長の場」と考えています。子どもたちの活力が、周囲の大人や地域全体、そして東北全体に活力を与え、あたらしい未来をつくりだすことを目指しています。
”音楽でしか表現できないことが、沢山ある。言葉ではうまく伝えられないことも、音楽では伝えることができる。私たちは音楽を通して多くの感動を伝えていきたい”そんな思いを胸に、震災を乗り越えて生まれた強くて美しい音楽を、東北から全国、そして世界へ届けていきます。
一 本 木 野
松がいきなり明るくなつて
のはらがぱつとひらければ
かぎりなくかぎりなくかれくさは日に燃え
電信ばしらはやさしく白い碍子をつらね
ベーリング市までつづくとおもはれる
すみわたる海蒼(かいさう)の天と
きよめられるひとのねがひ
からまつはふたたびわかやいで萌え
幻聽の透明なひばり
七時雨(ななしぐれ)の靑い起伏は
また心象のなかにも起伏し
ひとむらのやなぎ木立は
ボルガのきしのそのやなぎ
天椀(てんわん)の孔雀石にひそまり
藥師岱赭(やくしたいしや)のきびしくするどいもりあがり
火口の雪は皺ごと刻み
くらかけのびんかんな稜(かど)は
靑ぞらに星雲をあげる
(おい かしは
てめいのあだなを
やまのたばこの木つていふつてのはほんたうか)
こんなあかるい穹窿(きうりう)と草を
はんにちゆつくりあるくことは
いつたいなんといふおんけいだらう
わたくしはそれをはりつけとでもとりかへる
こひびととひとめみることでさへさうではないか
(おい やまのたばこの木
あんまりへんなおどりをやると
未來派だつていはれるぜ)
わたくしは森やのはらのこひびと
芦(よし)のあひだをがさがさ行けば
つつましく折られたみどりいろの通信は
いつかぽけつとにはいつてゐるし
はやしのくらいとこをあるいてゐると
三日月(みかづき)がたのくちびるのあとで
肱やずぼんがいつぱいになる
冬と銀河ステーション
そらにはちりのやうに小鳥がとび
かげらふや青いギリシャ文字は
せはしく野はらの雪に燃えます
パッセン大街道のひのきからは
凍ったしづくが燦々(さんさん)と降り
銀河ステーションの遠方シグナルも
けさはまっ赤(か)に澱んでゐます
川はどんどん氷(ザエ)を流してゐるのに
みんなは生(なま)ゴムの長靴をはき
狐や犬の毛皮を着て
陶器の露店をひやかしたり
ぶらさがった章魚(たこ)を品さだめしたりする
あのにぎやかな土沢の冬の市日(いちび)です
(はんの木とまばゆい雲のアルコホル
あすこにやどりぎの黄金のゴールが
さめざめとしてひかってもいい)
あゝ Joseph Pasternack の指揮する
この冬の銀河軽便鉄道は
幾重のあえかな氷をくぐり
(でんしんばしらの赤い碍子と松の森)
にせものの金のメタルをぶらさげて
茶いろの瞳をりんと張り
つめたく青らむ天椀の下
うららかな雪の台地を急ぐもの
(窓のガラスの氷の羊歯は
だんだん白い湯気にかはる)
パツセン大街道のひのきから
しづくは燃えていちめんに降り
はねあがる青い枝や
紅玉やトパースまたいろいろのスペクトルや
もうまるで市場のやうな盛んな取引です
You Raise Me Up(あなたはわたしを立ち上がらせる)
Brendan Graham
もう立ち上がれないと
力尽き 魂が打ちひしがれたとき
困難が押し寄せて 重い心に沈むとき
わたしは ただじっと静かに待ち続ける
あなたが来て そっとわたしに寄り添ってくれるのを
あなたはわたしを立ち上がらせてくれる
そして わたしは山頂に立つことができる
あなたがわたしを立ち上がらせてくれるから
わたしは嵐の海にも進んでゆける
わたしを背負ってくれる
あなたの肩の上にいると わたしは強くなれる
あなたはわたしを立ち上がらせてくれる
そして わたしはもっと強くなれる
(訳:早川敦子)