ちゃんと見たのは、ILLIT、Le Serrafim、TWICE、星野源、藤井風。
その他はざっと流し見たのみ。
今年はNIZIUもNew JeansもあのちゃんもYOASOBIも出なかった。その代わり去年はTWICEも藤井風も出なかったから、裏でバランスを取っているのかなと思った。
途中でディズニー・メドレーがあって、乃木坂でセンターで歌っていた人がすごく綺麗だった(名前は分からない)。ルセラのSAKURAも堂々とした歌いっぷりでよかった。
星野源は、元々「地獄でなぜ悪い」を歌う予定だったのが、園子温の映画の主題歌だったということでキャンセルカルチャーみたいな騒ぎがあって、「ばらばら」という曲に差し替えになった。
そういう経緯があったためか、星野の顔には終始笑顔がなく、スタジオで独りアコギ一本で淡々と弾き語っただけで終わった。気づかなかったが歌詞も変えていたそうだ。
はっきりと意見表明しないで態度で不満を伝えるというやり方は好まないが、星野なりのさまざまな配慮があってのことだと思う。またこういうやり方が許されるのは星野源というアーチストにトップクラスの人気があればこそだろう。
個人的には園子温の映画の主題歌だったということでキャンセルカルチャーみたいな騒ぎになるのは行きすぎだと思う。怒りの行き先が歪んでいる。
元々マスセールスとは無縁の世界からトップセールスにまで上り詰めた星野のような人間が歌いながら心の中でどんなセリフを吐いていたかはだいたい想像がつく。
今のテレビ局という歪んだ世界で生きていくなら星野のような態度がとりうるギリギリの線ということなのかもしれない。
今年の紅白は見ながらずっと複雑な思いを抱え続けるようなものだったが、この星野源のパフォーマンスがその複雑さのひとつのピークだったように感じた。
藤井風は、ニューヨークから凝った演出で「満ちてゆく」を歌った。どうもマイクの音が小さいのか冒頭から歌が聞こえにくくて、パフォーマンスの演出そのものはよかっただけに残念だった。
年末にNHKワールドで放送された藤井風のドキュメンタリーを見たのだが、海外進出に向けてアメリカでレコーディングする藤井の煮詰まった様子がひたすら記録されていて、ちょっとその印象を重ねて見てしまったせいもあって、ちょっときつい状況なのかなというのが勝手に伝わって来ていた。
藤井は去年もアジア・ツアーをやっていて、無理にアメリカ進出しなくてもアジアでの人気を確固としたものにしていくという方向で行けばいいんじゃないかと老婆心には感じるのだが、せっかく大きく打って出ようという風の勝負心の足を引っ張ってはいけないので一ファンとして陰ながら静かに見守りたいと思っている。
TWICEは「TT」と「Feel Spcial」というKpopをほとんど知らない日本の人向けの曲をやったが、パフォーマンスはもう円熟の境地で何より美の暴力に圧倒される。でもみんな働きすぎ。いや働かされすぎ。JYPを支えるために酷使されているのが分かるから複雑な気持ち。本人たちにはほんと感謝の気持ちしかないです。
みんなTWICE後の人生はもう働かないで好きなだけ自由に生きて欲しいと思う。
年末年始のK-POP界は旅客機事故のため完全自粛ムードで、それもちょっと来日メンバーには気の毒だった。